熱中症に気を付けましょう

更新日:2024年05月13日

加古川市消防本部は大塚製薬株式会社と包括連携協定により熱中症予防を推進しています

熱中症とは?

気温や湿度が高い中で、体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温上昇、めまい、体のだるさ、ひどいときには、けいれんや意識の異常など、様々な障害を起こす症状のことです。また、最悪の場合には死亡事故につながるケースもあります。

熱中症を予防しよう!

熱中症の予防には、「水分補給」が大切です。喉の渇きを感じる前に、こまめに水分補給を行いましょう。特に高齢者の方は、暑さを感じにくく、室内でも熱中症になることがあるので十分注意しましょう。また自分で喉の渇きなどを訴えにくい乳幼児にも目を配ってあげてください。

また、熱中症は、梅雨明け前後の湿度が高く、蒸し暑い日に増加する傾向があります。日頃からウォーキングなどで汗をかく練習をして、徐々に暑さに体を慣らし、暑い夏を乗り切りましょう。ただし、マスクを着けたままでの強い負荷の運動は避けてください。

熱中症は、一人一人が正しい知識を持つことで防ぐことができます。

熱中症予防には何を飲む?

熱中症予防に水分補給が欠かせません。水分補給といっても正確には「水分」と「電解質」の補給が重要です。

日本救急医学会が示す熱中症診療ガイドライン2015によると、熱中症予防には0.1%~0.2%の食塩水(市販の経口補水液)が推奨されています。

スポーツドリンク」は糖分も多いですが熱中症予防に十分効果を発揮します。

そのほかに「梅昆布茶」や「味噌汁」などもミネラル、塩分が豊富に含まれており、熱中症の予防に有効です。

家庭でできる経口補水液(0.1%~0.2%の食塩水)の作り方

【用意するもの】

水  1リットル

食塩 1~2グラム(ふたつまみ程度)

砂糖 20~40グラム(大さじ2~4杯)

【注意事項】

砂糖は効率よく水分・塩分が身体に吸収されるように入れています。

高血圧、糖尿病等で食事療法をしている場合は、必ずかかりつけ医と相談するようにしてください。

暑さ指数をチェックしよう!

暑さ指数とは?

1 湿度

2 日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境

3 気温

の3つを取り入れた指標です。

各地域の暑さ指数は気象庁、環境省のHPでもチェックできます。

くわしくは環境省予防情報サイトをご確認ください。

熱中症かなと疑ったときは?

熱中症への対応フロー

熱中症の応急手当

全国の熱中症救急搬送状況(令和5年5月から9月まで)

1 月別救急搬送状況

令和5年全国の熱中症搬送状況を確認すると、梅雨明けの7月、8月に急激に増加しています。

今年も熱中症の危険が予想されますので、梅雨の時期までに無理のない範囲で体力づくりを行い、梅雨明けの7月、8月は予防対策をして、熱中症に注意していきましょう。

2 年齢別搬送状況

年齢別にみると、高齢者の割合が高くなっています。

高齢になると暑さを感じにくく、知らない間に脱水症状になってしまうことがあると言われています。のどが渇いていなくても水分補給をこまめに行いましょう。

3 発生場所別搬送状況

熱中症は炎天下の屋外で発生するものと思われがちですが、実際には住宅などの屋内の方が多く発生しています。

蒸し暑い日にはエアコンをつけ、快適に過ごしましょう。

暑くなる前からの熱中症対策「暑熱順化」とは?

熱中症の予防には、夏の暑い時期を迎える前、徐々に体を暑さに慣らし、暑さに強い体を作ること(暑熱順化)が重要です。比較的温暖な春先から梅雨までに、少し速足で歩いたり、ジョギングをするなどして汗をかく機会を増やし、夏本番を迎えても暑さに負けない体を作っておけば、熱中症を予防することができます。

消防士も実践中!

消防士は分厚い防火服を着て、重い資器材を持って消火をはじめさまざまな現場に出動します。夏を迎えるにあたり暑さに強い体をつくるためにも、普段から防火服を着て訓練し、汗をかくことで対応しています。

≪暑熱順化トレーニング例≫

暑熱順化は1週間から2週間で完成するといわれていますので、継続して実施できる内容を考えましょう。

● ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動

● 半身浴

● 家庭内でできる体操など

家庭でもできるおすすめ体操【加古川市公式YOUTUBEチャンネル】いきいき百歳体操

【暑熱順化は夏を迎える準備なので、以下の点に注意しましょう】

● 運動だけでなく規則正しい食事と睡眠もとりましょう。

● 水分補給はこまめにおこないましょう。

● 無理な運動はしないようにしましょう。

関連リンク

その他熱中症についてくわしく学びたい方は

救急受診判断アプリ「Q助」のイラスト

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:消防本部救急課(消防庁舎5階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-6552
ファックス:079-424-0530
問合せメールはこちら
みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか。
このページは見つけやすかったですか。