見守りカメラについて

更新日:2023年06月27日

見守りカメラとは

 加古川市では小学校の通学路や学校周辺を中心に見守りカメラを設置し、通学時や外出時の子どもの安全を確保することで、市民の皆さんが安心して子育てができるまちを目指しています。

 平成29年度は通学路や学校周辺を中心に900台の見守りカメラを設置し、平成30年度は公園周辺や駐輪場周辺、主要道路の交差点などを中心に575台の見守りカメラを設置しました。

 また、見守りカメラに「ビーコンタグ(BLEタグ)検知器」を内蔵することで、子どもや認知症のため行方不明となる恐れのある方の位置情報履歴を保護者やご家族にお知らせする見守りサービスの普及にも取り組んでいます。

 令和4年度には、犯罪・交通事故の未然防止の仕組みを強化するため、AIを搭載した「高度化見守りカメラ」150台を設置しました。

見守りカメラ全景写真および設置表示看板

見守りカメラ(1,475台)

電柱に設置された見守りカメラ全景写真電柱に取り付けている見守りカメラの設置を表示する看板のイメージ画像

高度化見守りカメラ(150台)

高度化見守りカメラkanban

見守りカメラの設置目的

犯罪の抑止

 見守りカメラの設置を明示することで、犯罪を抑止します。
 また、高度化見守りカメラで、異常音を検知し、回転灯とスピーカー音で警告します。

刑法犯認知状況の推移

 兵庫県警がホームページ上で公開している市区町別刑法犯認知状況を分析した結果、加古川市の減少率が兵庫県全体の減少率を上回っていることがわかります。また、令和4年の刑法犯認知件数は、見守りカメラ設置前(平成29年)と比較すると4割減しています。

これは、見守りカメラ設置による犯罪抑止効果の表れと考えており、今後も同様の傾向が続くことを期待しています。

犯罪件数グラフ2

犯罪認知件数3

事件等の早期解決

 撮影された画像データを捜査機関等に提供することで、事件等の早期解決に協力します。

見守りカメラの運用状況

 加古川市見守りカメラの設置及び運用に関する条例第9条に基づき、見守りカメラ画像の外部提供理由並びに件数及び外部提供先の名称について公表します。

令和4年度の外部提供状況
外部提供理由 提供件数 提供先
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
986件 加古川警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
13件 明石警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
13件 兵庫県警察本部
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
11件 高砂警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
4件 大阪府泉大津警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
3件 飾磨警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
2件 姫路警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
1件 加東警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
1件 小野警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
1件 福崎警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
1件 神戸西警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
1件 甲子園警察署
条例第7条第1項第3号による提供
捜査機関から犯罪捜査を目的とした要請を受けたとき。
1件 兵庫警察署

合計

1038件  

 

交通事故の未然防止

高度化見守りカメラでは、交差点等で一定速度以上の自動車が歩行者に近づいたことを検知すると、歩行者に対して、回転灯とスピーカーの音で注意を促します。

その他市民生活の安全の確保

 捜査機関による行方不明者の捜索、災害発生時における被害状況の確認や災害発生後の検証などに役立てます。

高度化見守りカメラの特徴

高度化見守りカメラについて1
高度化見守りカメラ2
高度化見守りカメラ3
高度化見守りカメラ4
高度化見守りカメラ5

「高度化見守りカメラ」のAI稼働前の事前倫理検証の実施

 一般社団法人日本データマネジメント・コンソーシアム(以下JDMC)と加古川市は、AIデータ活用事業推進には、分かりやすい客観的な説明が重要であることから、JDMCの「倫理フレームワーク」を用いて、倫理観点での問題点を事前に洗い出す検証を実施しました。

詳細はこちらをご覧ください。

肖像権やプライバシーへの配慮

 肖像権やプライバシーへの配慮から、玄関や窓、ベランダなどにはプライバシーマスクを適用し、特定の個所を黒く塗りつぶして撮影しないこととしています。

プライバシーマスク適用例

プライバシーマスクを適用したサンプル写真。個人宅が黒塗りされている。

収集した画像等データについて

 カメラ撮影された画像データは最長14日間保存したのち、消去します。また、異常音の音声データは最長1か月間保存したのち、消去します。

見守りカメラの設置場所(令和5年4月1日現在)

見守りカメラの設置場所は、かこナビで確認できます。下記画像をクリックしてください。(アイコンが表示されるまで、時間を要することがあります。)

見守りカメラ設置位置を確認できる加古川市地図サービス「かこナビ」

見守りカメラの適正かつ厳格な運用

 個人情報の保護に関する法律や個人情報保護条例を念頭におきながら、既設の防犯カメラ等の設置及び管理に係る基準をもとに「加古川市見守りカメラの設置及び運用に関する条例」と「加古川市見守りカメラの設置及び運用に関する条例施行規則」を制定しました。
 本条例と規則では、見守りカメラを適正かつ厳格に管理運用するために必要な事項を定めています。
 なお、高度化カメラを設置することで新たなデータ(異常音、人流データ)を収集後、活用することから、「加古川市見守りカメラの設置及び運用に関する条例」を改定しています。

加古川警察署との協定締結

 見守りカメラの設置及び運用、画像データの適正な管理運用について、加古川警察署と協定を締結しました。

加古川警察署との協定締結式の様子

加古川市長と加古川警察署の方が協定締結書を持って記念撮影している写真

加古川警察署との協定書

加古川警察署と締結した協定書の画像

関電サービス株式会社との覚書締結

 関電サービス株式会社が行う防犯情報表示付き電柱広告において、民間企業等の広告主と協働で、見守りカメラを設置していることを市内外に広くPRし、犯罪の抑止効果を最大限に高め、より一層安全で安心なまちづくりを推進することを目的として覚書を締結しました。
 なお、防犯情報を電柱広告で広めるこの取り組みは、関西初となります。

関電サービス株式会社との覚書締結式の様子

関電サービス株式会社と加古川市の覚書締結式での記念写真

関電サービス株式会社との覚書

関電サービス株式会社との覚書画像

防犯情報表示付き電柱広告に関する覚書の締結について

関電サービス株式会社との覚書締結に際するプレス記事画像

これまでの取り組み

見守りカメラ(1,475台)

加古川市情報公開・個人情報保護審査会へ報告しました(平成29年6月)

 見守りカメラの設置及び管理運用に係る条例骨子(案)について、第64回 加古川市情報公開・個人情報保護審査会に報告しました。

パブリックコメント(意見公募)を実施しました(平成29年5月17日~6月7日)

 防犯カメラによる撮影や録画については特別な法的規制がないことや、市が相当数の防犯カメラを設置し運用することから、見守りカメラの設置及び運用について新たに条例を制定することとし、市民の皆さんからのご意見等を広くお聞きしました。

ICT(情報通信技術)安全・安心社会基盤整備・維持管理業務の公募型プロポーザルを実施しました(平成29年5月)

 ICT(情報通信技術)安全・安心社会基盤整備・維持管理業務について、公募型プロポーザル方式により受託事業者を選定しました。

加古川市情報公開・個人情報保護審査会へ諮問しました(平成28年12月)

 防犯カメラによる個人情報画像の収集は、加古川市個人情報保護条例第6条第2項第2号の規定に該当し、個人情報の本人収集の原則の例外にあたるため、見守りカメラにおける個人情報の取扱いについて、第63回 加古川市情報公開・個人情報保護審査会から意見をいただきました。

ICT(情報通信技術)を活用した安全・安心のまちづくり推進事業支援業務の公募型プロポーザルを実施しました(平成28年9月~10月)

 ICT(情報通信技術)を活用した安全・安心のまちづくり推進事業支援業務について、公募型プロポーザル方式により受託事業者を選定しました。

見守りカメラ設置候補場所の選定について(平成28年9月)

 町内会やPTAをはじめとした地域の皆さんに見守りカメラの設置候補場所・案をお示しし、設置候補場所・案の選定基準や今後のスケジュール等についてご説明させていただきました。

 平成29年度は小学校の通学路や学校周辺を中心に、平成30年度は通学路等に加え公園周辺や駐輪場周辺、主要道路の交差点等を中心に設置を進めます。

見守りカメラの設置候補場所・案の検討指針

見守りカメラ設置候補場所・案の検討指針をまとめた画像。詳細は下記。

見守りカメラ設置候補場所の選定基準
  1. 小学校周辺(校門付近)
  2. 通学路の交差点(約200メートル~約500メートル間隔)
  3. 通学路に近接する公園周辺(出入口付近)、バス停周辺(乗降口付近)
  4. 駅周辺(駅に通じる道路、駐輪場出入口付近)
  5. 通学路に近接する地域(団地等への主な出入口付近)
警察からのアドバイス
  1. 地域団体が設置しない駅周辺
  2. 主要道路の交差点
  3. 犯罪の多発エリア
町内会、PTAからの意見
  1. 通学路から少し離れた場所(登下校時の見守りが比較的少ない場所)
  2. 開発団地周辺(人や車の出入りが多い場所)
  3. 公園内、公園周辺
設置候補場所の選定フロー

見守りカメラ設置候補場所の選定フローを示した画像。詳細は下記。

見守りカメラ設置候補場所の選定フロー
  1. 通学路や学校周辺などで設置候補場所(案)870箇所を選定。
  2. 刑法犯発生状況や地域団体からの要望等と市街地状況(土地利用、建物利用)に基づき設置候補場所を追加選定。
  3. 最終的に設置候補場所1,400箇所を選定。(1校区あたり50台程度。全28校区。)
  4. 1,400箇所とは別に、主要幹線道路交差点や校区間、通学路以外の犯罪多発エリア100箇所程度を選定。
地元説明会の様子

見守りカメラ設置場所についての地元説明会の様子

加古川市情報公開・個人情報保護審査会へ報告しました(平成28年7月)

 見守りカメラの設置について、第62回 加古川市情報公開・個人情報保護審査会に報告しました。

市民アンケートを実施しました(平成28年6月~7月)

 広報かこがわやホームページでアンケートを実施した結果、862名の方にご回答いただき、850名(98.6%)の方から見守りカメラや見守りサービスは「必要・どちらかと言えば必要」との回答をいただきました。

市長と語る「オープンミーティング」を開催しました(平成28年6月)

 見守りカメラ設置事業については、市民の皆さんのご意見をお伺いするため、市内12の会場でオープンミーティングを開催しました。

 617名の方にご参加いただき、523名中519名(99.2%)の方から見守りカメラや見守りサービスは「必要・どちらかと言えば必要」との回答をいただきました。

詳しくは以下のリンクをご覧ください。

オープンミーティングの様子

オープンミーティングで市長が話している写真

高度化見守りカメラ(150台)

ICT(情報通信技術)安全・安心社会基盤・維持管理業務の公開プロポーザルを実施しました(令和4年9月)

 ICT(情報通信技術)安全・安心社会基盤整備・維持管理業務について、公募型プロポーザル方式により受託事業者を選定しました。

Decidimによる意見募集を実施しています(令和4年10月~令和6年3月)

より安全で安心なまちづくりのため、AIを活用した高度化カメラを設置するため、市民の皆さんからの意見やアイディアを加古川市市民参加型合意形成プラットフォーム「加古川市版Decidim」で募集しました。

加古川市情報公開・個人情報保護審査会へ諮問しました(令和4年11月)

高度化カメラで新たなデータ(異常音、人流データ)を収集、活用すること、「見守りカメラの設置及び管理運用に関する条例」を改正して規定の整備を行うことについて、加古川市情報公開・個人情報保護審査会から意見をいただきました。

高度化見守りカメラ設置場所の選定について(令和4年12月~令和5年1月)

 町内会に高度化見守りカメラの設置候補場所・案をお示しし、選定基準や今後のスケジュール等についてご説明させていただき、令和5年度中に150台を設置しました。

選定基準
  • 犯罪が多発しているエリア
  • 交通事故が多発している交差点など
  • 通学路上で危険な箇所(通学路危険地区、信号がない横断歩道)
  • 設置要望箇所(警察等)
  • 人が集まる駅前や公園においては情報提供機能を追加

広報掲載

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:生活安全課 防犯安全係(新館2階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-9760
ファックス番号:079-427-3525
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