モバイルバッテリーや充電池からの出火に注意!

更新日:2023年11月28日

 携帯端末などを外出先でも充電できるモバイルバッテリーなどが急速に普及し、これらに使用されているリチウムイオン電池からの火災が増えています。

 正しい使用方法で使用し、使わなくなったリチウムイオン電池は適切な方法で処分をしましょう。

加古川市消防本部管内における火災の発生状況

 平成30年から令和4年までの5年間で、リチウムイオン電池関連により出火した火災は5件発生しました。

 令和5年については、リチウムイオン電池関連のうち、モバイルバッテリー(ポータブルバッテリーを含む4件)及び充電池(2件)による火災が過去5年間の件数を上回って多発しています。

リチウムイオン電池とは?

モバイルバッテリーのイラスト    充電池のイラスト

 リチウムイオン電池は、繰り返し充電して使用できる二次電池の一種で、他の二次電池と比べると高容量、高出力、軽量であるため、モバイルバッテリー、充電池のほか、スマートフォン、ハイブリッド車、コードレス家電、電動アシスト付き自転車、ポータブルゲーム機など、身近な製品に幅広く活用されています。

主な出火原因

 リチウムイオン電池は、外部から衝撃が加えられたことによるほか、充電中や不適切な廃棄方法により出火することが多いですが、使用者が通常に使用していても、製造時の不良等により火災になる可能性もあります。主な出火の要因は次の通りです。

 

・外部短絡

 リチウムイオン電池のプラス極とマイナス極が金属などを介して直接つながることで、外部短絡が発生します。電池を保管・廃棄する際はプラス・マイナスの各端子に絶縁テープを貼る等の処理をすることで防ぐことができます。

 

・内部短絡

 外部短絡と違い、リチウムイオン電池の中で発生する短絡です。製造時の不良(異物混入、巻きずれ等)や経年劣化のほか、外部からの衝撃や折り曲げなどによって、電池内部の機能が損なわれることで内部短絡が発生します。また、定められた廃棄方法を守らないことで、塵芥車(ゴミ収集車)の押し込み板やクリーンセンター等における破砕工程に発生することがあります。

 

・過充電

 リチウムイオン電池の保護機能や制御回路が不十分であるものを使用すると、過充電状態となります。特に、非純正バッテリーは、これらの安全機能が不十分である恐れがあります。

 

・加熱

 リチウムイオン電池は、高温の環境で使用または放置すると、劣化、安全装置の故障につながり、火災に至る危険性があります。

火災を発生させないための対策

・リコール対象製品でないか、リコール情報を確認する。

 参考:リコール情報サイトトップページ|消費者庁 (caa.go.jp)

・付属またはメーカー指定のアダプタ・電源コードを使用して充電する。

・高温の環境に放置しない。(車のダッシュボード、直射日光が当たる場所等)

・膨張、異音、異臭、発熱など、いつもと違う異常を感じたら使用しない。

・落下等の強い衝撃、圧力を加えないよう、丁寧に取り扱う。

・充電中は周囲に可燃物を置かないようにする。

・充電コネクタの破損や水濡れに注意する。

・性能の落ちた電池を使用しない。

・適切に処分する。(リチウムイオン電池は、家電等の製品から取り外して、乾電池の日にこみステーションへ出すか、ホームセンターや電気製品販売店などの回収をしているお店にお持ちください。)

※リチウムイオン電池が家電等の製品から取り外せない場合は、公民館等に設置されている小型家電回収ボックスに出してください。

 参考:小型家電回収ボックスについて

 小型家電の回収ボックスをご利用ください。/加古川市 (kakogawa.lg.jp)   リサイクルボックスに関する加古川市ホームページ

 参考:「資源物」と「ごみ」分別の手引き(一部抜粋)

リチウムイオン電池のリサイクルボックス

・新規に購入する際は、電気製品が安全性を満たしていることを示す「PSEマーク」の表示がある安全性を満たした製品を使用する。

  参考:PSEマーク

PESマークの例

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:消防本部予防課 予防係(消防庁舎5階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-6532
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