消火器の使用方法と維持管理
消火器は初期消火の主役です!
一般家庭には消火器の設置義務はありませんが、多くの家庭には消火器が置かれていると思います。
しかし、ほとんどの人が「一度も消火器を使ったことがない!」「使い方がわからない!」と思っているのではないでしょうか。
使い方はいたって簡単、1・2・3、と三つの動作で誰にでも簡単に使うことができます。
消火器は、火災が発生した時に真っ先に役立つ初期消火器具、いわば“初期消火の主役"といえるでしょう。
あなたは消火器を使えますか?
- 安全栓を引き抜く
- ホース又はノズルを火元にむける
- レバーを握る
※消火器によっては使用方法が異なるものもありますので、あらかじめご確認ください。
消火器の種類と火災の種類
火災は燃える種類によって、大きく分けて3つに分類されます。
- 普通火災とは木材、紙、繊維などが燃える火災。
- 油火災とは石油類その他の可燃性液体、半固体油脂類などの燃える火災。
- 電気火災とは電気設備のショートなどが原因による火災。

注意事項
消火器使用のポイント
- 「火事だー!」 と 大きな声を出し回りの人に知らせることも大切です。
- 炎に放射するのではなく火元に向けて、ホウキで掃くように消火薬剤を放射してください。
- 室内で使用をする時は、部屋の開口部(逃げる場所)を背にして放射してください。
- 消火器は初期消火に使用します。炎が天井まで達すると消火困難です。無理をせず早く避難しましょう。
消火器の維持管理
消火器の使用期限は概ね10年、薬液は概ね5年とされています。
もしものときに使用できるよう、定期的に点検をしてください。
※消火器購入の際は、附属の取扱説明書に従って使用、維持管理してください。
なお、消火器は人目につきやすい玄関、階段近くのジャマにならないところ、火を良く使う台所等に置いて備えましょう。
次のような場所に置く場合は、保護箱等に入れ、適正に管理してください!
- 湿気の多い場所
- 直射日光の多い場所
- 風雨にさらされる場所
- 湿度変化の大きい場所
傷や腐食のある消火器を消火練習などに使う事は危険ですので絶対にやめてください。

古い消火器を使用した事故が増えています。消火器は、レバーを握ると、内部に高い圧力がかかる仕組みになっています。
サビ・変形等があるもの、古すぎる消火器は絶対に使用しないでください!
消火器の点検箇所
- 消火器本体や蓋、底の外観に、サビや腐食がないか。
- 消火器本体に、へこみや変形した部分はないか。
- 黄色い安全ピンや操作レバー、ホースはしっかりしているか。
- ホースにひび割れはないか。特に湾曲している部分。
- 蓄圧式消火器は、ゲージ圧力の表示が規定値内(緑色の部分)にあるか。

消火器底部の腐食

接続部の腐食

安全ピン、レバー部の腐食

本体のキズ
古い消火器を廃棄するには・・・?
古くなった消火器をリサイクルする制度(廃消火器リサイクルシステム)の運用が開始されています。
古い消火器を廃棄するには、リサイクル窓口へ持ち込むか、又は引取りを依頼してください。
引取りを依頼する場合には、リサイクルシール代と引取りに係る収集運搬費が必要になります。
消火器のリサイクル窓口を探すには・・・?
株式会社消火器リサイクル推進センターのホームページ内にある「リサイクル窓口検索」から検索することができます。
廃消火器リサイクルシステム (PDFファイル: 719.2KB)
2010年以降に製造された消火器を廃棄する場合
あらかじめリサイクルシールを貼付したものが販売されています。廃棄する場合は、リサイクル窓口へ持ち込むか引取りを依頼してください。
引取りを依頼する場合には、引取りに係る収集運搬費が必要になります。
新しい消火器に貼付されるリサイクルシールの有効期限は10年です。
※粗大ごみや燃えないごみとして絶対に出さないでください!また、危険ですからご自身で分解・放射したりせず、専門技術者へご相談下さい。
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更新日:2023年04月19日