知られざる消防団の世界!
消防団の謎に迫る!
みなさん、突然ですが、「消防団」と聞いて何を思い浮かべますか??
この質問に対して出て来たイメージが「おじさんたちが集まって訓練をしている。」、「年末に消防自動車で火の用心を呼び掛けるパトロールをしている。」、「火事の時に出動する。」との答えが返ってくる一方で、「それ以外はよくわからない。」との答えも…。
しかし、そんな「よくわからない」と答えたアナタ!!消防団の活動を知らないなんて損してますよ(/_;)そこで、本日は「知られざる消防団の世界」と称して、消防団の魅力に迫ります。最後まで読んだアナタは、消防団に入団すること間違いなしです!
消防団ってどんな人がいるの?
知っていましたか?消防団には男性だけではなく、女性も入団していることを!
加古川市消防団の人数(令和3年4月1日現在)は男性1,118名、女性は15名と圧倒的に女性の割合は少ないものの、地域のために各種訓練や講習に参加し、地域防災力の向上のために男性団員と共に活躍しています!
なお、消防団への新規入団資格は、加古川市に居住し、通勤し、又は通学している方で、年齢18歳から45歳未満の笑顔が似合う、明るい方、この街のために働きたいと熱い志をお持ちの方となっています。
もちろん、男女を問いません!
先輩団員と「はい、チーズ!」活動服もばっちり、決まってますよ!
女性消防団員も大活躍!
女性消防団員は平成18年4月、消防団員の高齢化やサラリーマン化に対応し、消防団の活性化を図るため、男女共同参画社会の考え方に沿って、消防団活動の範囲拡大を目的として結成しました。愛称「リバーエンジェルス」として各種講習や訓練に参加し、市民に親しまれています。
幼稚園での防災教室で紙芝居を披露したり、救命講習で指導員を務めたりと、大忙しの女性消防団員です!
毎年1月に行われる加古川市消防出初式にも参加し、演舞開始を告げるラッパ演奏や分列行進、はしご乗りを行い、日頃の訓練の成果を披露します。
入団後はどんな訓練を受けるの?
消防団長から入団の辞令交付を受けた後は、消防団員としての規律訓練や放水訓練を行い、消防団員としての知識、技術を身に付けます!もちろん、講師は先輩団員。厳しい中にも愛情あふれる訓練が行われます。
みんなで息をあわせて分列行進の猛特訓です。手足の先まで神経を集中させて!!
各種式典等において欠かせない礼式訓練。消防団員としての自覚と規律を促します。
車両を使っての放水訓練は本番さながら!
山火事などで消防車が入れない所では、可搬ポンプを使って放水をします。可搬ポンプ等の放水技術を競う「ポンプ操法大会」へも参加します!
一秒でも早く放水するために、日々訓練です!練習を積んだ消防団員の動きはキビキビしていて本当に格好いいです!!一度、ご覧ください!
訓練礼式後、ちょっと一息!女性消防団員も統制のとれた訓練礼式を披露してくれました!
また、新たに入団した消防団員は他都市の消防団員と合同で行う研修にも参加します。
他都市の若手消防団員と消防団の未来や活動内容について意見交換を行い、消防団が直面している現状を把握し、問題解決につなげます。また、市の垣根を越えて人事交流を深めることも、研修目的の一つです。
その他にどんな訓練があるの?
新規入団者に対する訓練以外にも、消防団の訓練は続きます!現在、加古川市には19分団(女性分団1隊を含む)があり、各分団ごとに工夫を凝らした訓練や研修を行い、分団員の技術の向上や地域住民への指導を行っています。
台風被害に備えて、水防訓練を行います!
土のう搬送もテキパキと行います。
様々な工法で浸水や越水に対応します。色んな工法があるのを知っていましたか??ただ’積むだけ’ではないんです!!
女性分団も台風により負傷した方の応急手当てにあたる訓練を実施しています。
もっと教えて!!
もっともっと消防団のことを知りたくなったでしょう?!本日は特別大サービス!じゃんじゃん、教えちゃいます!紹介するのは、震災対応訓練です。大規模災害が発生したとの想定で、夕方から始まり、水難救助訓練、炊き出し訓練、深夜の図上訓練など様々な訓練が行われました。
溜池で水難救助事案が発生しました!いざ、出動!!
隊員自身の安全確保を行い、ボートで現場へ急行します!
負傷者を救助し、無事に救出しました!
地震によって、消火栓が使えなくなった時を想定して、溜池から水を吸い上げ、放水訓練を実施しています。
さて引き続いては、炊き出し訓練です。
災害現場では温かい食べ物がパワーの源になります!!
慣れた手つきで調理終了!美味しそうなご飯とみそ汁が完成しました!ご飯のおこげはご愛嬌です
深夜の災害に備えて、仮眠をとります。物資が届かないという想定で、お手製の段ボール布団で床に就きました。
深夜に大地震が発生!!災害状況を把握せよ!
管内の被害状況の連絡を受けると直ちに地図上に記載します。道路の分断状況等を把握し、速やかに災害現場へ向かうルートを指示します。
夕方から始まった震災対応訓練が翌朝に終了し、ほっと一息つく間もなく、反省会を行いました。「どうすればもっとスムーズな活動が出来るのか。」、「任務分担はうまくったのか。」などなど、多くの意見が飛び交います。地域のために何が出来るのか、ベストを尽くすための反省会は大変、熱気あふれるものとなりました。
地域住民と共に!!
消防団員が行う訓練のほんの一部をご紹介しましたが、地域住民への指導も消防団員の大切な仕事の一つです!火事の現場では消防団員が現場に到着するまでに、地域住民の初期消火が大切になります。「消火栓??見たことはあるけど使ったことはないし…」と言う方がほとんどでは?
分かりやすい説明で消火栓の使い方を住民へ伝授します!
消火栓ボックスを開けると…詳しくお知りになりたい方は、地元消防団員までお気軽にお尋ねください!懇切丁寧に教えて頂けますよ!
知られざる消火栓の実態に住民の皆さんは興味津々です。
「走れぇぇ~!!」放水をするためにホースを持って猛ダッシュ!
全力疾走のお蔭であっという間にホース延長が完了しました。
最後は消火栓を使っての放水訓練。火事の現場では何時間も放水を行うため、体力が必要です。また、放水圧力も大きいため、一人ではホースを持てない時もあります。そんな時はみんなで協力して放水します。
総合訓練もやっちゃいます!
放水訓練や救急訓練を組み合わせた総合訓練もやります!!
地震が発生しました!!負傷者がたくさんいます!さぁ、どうやってアナタなら運びますか??
毛布1枚と2本の棒があれば簡易担架が出来ちゃうんです!
歩けない人は簡易担架で救護場所まで搬送して…
歩ける方は自分で避難場所まで行きます!
その他にも消火栓取扱訓練や…
消火器を使っての初期消火訓練、さらには…
炊き出し訓練や…
救急講習を行いました!
林野火災発生!いざ出動!
深夜に発生した林野火災の消火活動は非常に困難!!しかし、消防団員の地の利を生かした消火活動により、民家への被害や負傷者を出すことなく、鎮火することができました!!

山頂から放水をしている消防団員!!
消防隊員と共に山中で消火活動をしています。消防車から何十本というホースを延ばし、放水を行っています。日頃の訓練の成果を充分に発揮して、迅速な消火活動が展開されました!!白いヘルメットが山中にたくさんいるのが見えますか??
上空からはヘリコプター、地上では消防団が放水しています。ヘリコプターでは完全に消火出来ない場所まで、消防団員がホースを延ばして消火しています!(林道に沿って、写真右下で消防団員が活動しているのが分かりますか??)
林野火災の直後は山肌が黒く焼け焦げていたものの…
数年後には緑が戻ってきました!消火活動にあたられた消防団員さん、お疲れ様でした!
全国を目指して!!
消防団の方々は災害に備えて各種訓練や市民の皆さんへの講習を行う一方で、自分たちの技術を常に磨くために余念がありません!特に、放水技術の正確性や迅速性を競う「ポンプ操法」には並々ならぬ情熱があります!
全国大会を目指す「ポンプ操法大会」では、狭き門を勝ち抜いてきた精鋭たちが1秒のタイムを巡って熱戦を展開します!
その様子を最後にご覧ください。
開会式直前の選手の様子。リラックスした表情でカメラにピースをする表情はお茶目ですね
しかし、いざ開会式が始まると、きりっとした引き締まった表情に
加古川市消防団の誇りをかけた熱戦が始まります!選手の緊張感と気合いがひしひしと伝わる開会式となりました。
いざ勝負!!
練習の成果を発揮!!見事に放水が完了しました!
実力は出し切りました!!あとは、天命をつくすのみ!!運命の結果発表は…
4位!!…今回は残念ながら、全国大会への出場は叶いませんでしたが、選手たちはこの悔しさを胸に「次回こそは!!」とリベンジを誓っていらっしゃいました!
分団長の指が「4」になっているのが見えますか…。しか~しっ!!後方の消防団員の高々と突き上げられた指は「ナンバー1」を示しています!!これはもう、リベンジするっきゃないですね!悔しさもあるものの、練習の成果を充分に発揮できたことで、消防団員の皆さんは清々しい表情をしていらっしゃいますね!かっこいいぜ、消防団!
次回の「ポンプ操法大会(通称:ポン操)」に大いに期待しています!!
頑張れ!加古川市消防団!!
最後に…
さてさて、消防団の活動を紹介しましたが、これはほんの一部にすぎません!自営業や会社員等の色々な職種の方々が集まって消防団を結成しています。忙しい仕事の合間を縫って、消防団に入るのはなぜか??
…答えはもちろん、「かっこいいから!」、「地元が大好き!」、「消防団ラブ!」等、様々です!!
しかし、根底にあるのは「地域の安全を守りたい!」という熱い消防団員魂に他なりません!
このホームページを見て、消防団の活動について少しでも、理解して頂けたのなら幸いです!
「誰かのために何かをしたいけど、勇気がない…。」と迷っているアナタ!!悩んでいる時間がもったいないですよ!!
ほら、こんなかっこいい消防団に入ってみませんか!?「地域のために…。」、「誰かのために…。」働くのも、悪くないですよ!
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更新日:2021年05月19日