やけど(熱傷)に対する応急処置

更新日:2024年03月04日

やけど(熱傷)は、熱いお湯や油が体にかかったり、炎ややかんなどに触れたりすると起こります。あまり熱くない湯たんぽなどでも、体の同じ場所に長時間あたっているとやけど(低温熱傷)になることがあります。塩酸などの化学物質が皮膚についてやけど(化学熱傷)になることもあります。

1.やけど(熱傷)の応急手当の方法

水で冷やす。熱傷の応急手当

やけどは、すぐに水で冷やすことが大切です。やけどを冷やすと、痛みが軽くなるだけではなく、やけどが悪化することを防ぐこともできます。

やけどの応急処置で患部を水で冷やしている写真

注意点

  • できるだけ早く、水道水などの清潔な流水で十分に冷やします。
  • 靴下などの衣類を着ている場合は、衣類ごと冷やします。
  • 氷やアイスパックを使って長時間冷やすと、冷えすぎてしまい、かえって悪化することがあるので注意します。
  • 広い範囲にやけどをした場合は、やけどの部分だけでなく体全体が冷えてしまう可能性があるので、冷却は10分以内にとどめます。

2.やけど(熱傷)の程度と留意点

やけどが軽いか重いかは、やけどの深さと広さで決まります。

一番浅いやけどの場合

  • 一番浅いやけどは、日焼けと同じで皮膚が赤くなりひりひりと痛みますが、水ぶくれ(水泡)はできません。
  • このような場合には、よく冷やしておくだけで、ほとんどは病院に行かなくても自然に治ります。

中くらいの深さのやけどの場合

  • 中ぐらいの深さのやけどは、水ぶくれができるのが特徴です。
  • 水ぶくれは、やけどの傷口を保護する役割があるので破いてはいけません。すぐに水で冷やした後に、指先などのごく小さいやけどを除いては、ガーゼやタオルで覆って水ぶくれが破れないように気をつけて、できるだけ早く医療機関を受診するようにします。
  • なお、水ぶくれが破けても薬などを塗ってはいけません。
  • ガーゼやタオルで覆いきれないような大きな水ぶくれになったときは、救急車を呼ぶことを考慮します。

最も深いやけどの場合

  • 最も深いやけどは、水ぶくれにならずに、皮膚が真っ白になったり、黒く焦げたりしてしまいます。やけどがここまで深くなると、かえって痛みを感じなくなります。
  • このようなやけどは治りにくく、手術が必要になることもあるので、痛みがないからといって安心せずに、必ず医療機関を受診します。
  • やけどが大きい場合は、すぐに119番通報をしてから、流水で冷しながら救急車を待ちます。

注意点

  • 小さな子供や老人は、比較的小さなやけどでも命に関わることがあるので注意します。
  • 火事などで煙を吸ったときは、やけどだけでなく肺が傷ついている可能性があるので、救急車で医療機関に行く必要があります。

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