救命講習を受講しませんか?
大切な人の”命”を救えるのは、そばにいる”あなた”です


心臓や呼吸が止まってしまうような重大な事故や病気は、いつどこで、何が原因で起こるかわかりません。その場合、早い救命処置が必要です。
しかし、高齢化の進展等による救急需要の増加に伴い、119番通報をしてから救急車が現場に到着するまでの時間は、延びる傾向にあります。

上のグラフを見てもわかるように、心臓と呼吸が止まってから時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下しますが、その場に居合わせた人(バイスタンダー)が救急車を待つ間に救命処置を行った場合には、救命の可能性が約2倍になることが分かっています。このことから、バイスタンダーの処置には大きな救命効果が期待できます。
救命事例紹介
加古川市消防本部管内において、バイスタンダー(その場に居合わせた人)により心肺蘇生が実施された奏功事例を紹介します。
奏功事例1
ゴルフ場において高齢男性がプレイ中に倒れ、施設職員により、119番通報、胸骨圧迫、AEDによる電気ショックが実施されました。救急隊到着時には、意識、呼吸が回復しており、その後その男性は社会復帰しています。
奏功事例2
店内において清掃作業員が突然倒れ、施設職員により119番通報、胸骨圧迫、AEDによる電気ショックを行いました。その結果、救急隊到着時には意識、呼吸が回復しており、その後作業員は無事に社会復帰しています。
奏功事例3
加古川市立総合体育館で40代男性がトレーニング中に倒れ、すぐに施設職員により119番通報、胸骨圧迫、AEDによる電気ショックが実施されました。救急隊到着時には、意識、呼吸が回復しており、その後男性は社会復帰しています。
奏功事例4
駅ホーム上で60代男性が倒れ、発見した駅員と利用客により119番通報、胸骨圧迫、AEDによる電気ショックを分担して行いました。その結果、男性は無事に回復、社会復帰しています。
奏功事例5
駅構内で30代女性が倒れ、発見した駅員と市民が協力し、119番通報、胸骨圧迫、AEDによる電気ショックを分担して行いました。その結果、救急車到着前の応急手当が功を奏し、女性は無事に回復、社会復帰しています。
奏功事例6
80代女性が庭木の剪定中に倒れ、これに気付いた隣人男性が駆けつけ、119番通報や胸骨圧迫を行いました。その結果、女性は無事に回復、社会復帰しています。
このように、救急の事案は皆さんの身近なところで発生します。同じ状況に皆さんが遭遇した時に適切な処置ができるよう、応急手当について学びませんか。

応急手当を学ぶには?
もし、あなたの隣にいる家族や大切な人が目の前で倒れた時、あなたは何ができますか?
倒れた人を救うためには、何よりもまず応急手当の知識と技術を身につけることが必要です。応急手当の講習を受けていれば、より確実に、より自信を持って心肺蘇生を行うことができるかもしれません。
一人でも多くの方に応急手当に関する知識と技術を身につけていただき、救命率の向上を目指すため、加古川市消防本部では、加古川市防災センターで定期的に講習会を開催しています。また、定期講習以外にも団体等で加古川市防災センターを会場として講習を開催することができます。
大切な人の”命”を救うために、あなたも受講してみませんか?

出張講習を希望される方
町内会、事業所、PTAやサークル等のグループでお申し込みをしていただくと、消防本部のインストラクターがご希望の場所へお伺いして講習会を開催します。
まずは、 防災センター救急担当(079-423-0119) にお電話いただき、空き状況を確認のうえ予約をお願いします。
2~3年に1回の再講習を!
過去に救命講習を受講したことがある方であっても、時間とともに身につけた手技を忘れてしまわないために再講習を受講しましょう。
いざという時に自信を持って応急手当が行えるよう、2年から3年に1度を目安に定期的に受講することをお薦めします。
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更新日:2024年04月01日