部活動地域展開に向けた取組

★「加古川市における部活動地域移行展開に関する考え方」の策定について

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1 学校部活動を取り巻く加古川市の現状
(1)令和6年度加古川市立中学校における学校部活動一覧
令和6年度 市内中・義務教育学校部活動一覧 R6.5.31現在 ※●は外部技術指導者を派遣
市内の運動部を北部、中部、南部で比較すると、部活動の選択肢に差が生じている現状が見えてきます。部活動数の減少は最小限に留まっていますが、チーム種目では合同チームでの出場が必要な事例も出てきています。
市内の文化部についても、運動部と同様の傾向が見られます。また、学校によって特色ある活動が設定されているのが文化部の特徴です。
(2)加古川市における中学校年代のこどもの人口推移
(加古川市住民基本台帳人口を基に作成)
加古川市住民基本台帳人口をもとに、加古川市における中学校年代のこどもの人口推移について平成26年~令和16年までのグラフを作成しました。あくまで予測値にはなりますが、今後の10年間で令和6年までの10年間の2倍のペースで減少し、令和16年時点では約1900人程度減少することが見込まれます。
2 部活動地域展開に向けて
学校の運動部活動をめぐっては、少子化の進行や、近年問題提起されている教員の働き方改革などにより、持続可能性という面で難しい状況が生まれています。加古川市に住むこどもたちが生涯にわたって豊かなスポーツ・文化芸術活動に親しめるよう、地域における新たな環境の整備充実に向け検討を進めていく必要があります。
そこで、これまで学校が担ってきた部活動ではない、新たな地域クラブ活動として再構築していくため、国の定める『改革推進期間(令和5年~7年度)』に先行し、本市では令和4年度から継続して試行プランの実施による検証を行い、地域展開に向けた取組を行ってきました。現在は、市長部局のスポーツ・文化課と連携しながら、検討を進めています。
(1)加古川市「部活動のあり方」検討委員会
本市における今後の部活動地域展開のあり方について検討するとともに、その実現に向けた検証として実施する試行プランやアンケート等についての協議を行います。
検討委員会におけるおもな検討事項
- 部活動地域展開のあり方について
- 生徒のニーズに応じたスポーツ・文化芸術活動の創出について
- 指導者や受け皿、運営主体の確保について
- 試行プランの実施内容について
- 地域展開に伴う経済的負担のあり方について 等
検討委員会委員一覧

令和6年度 加古川市「部活動のあり方」検討委員会名簿 (PDFファイル: 84.3KB)
令和5年度 加古川市「部活動のあり方」検討委員会名簿 (PDFファイル: 64.6KB)
令和4年度 加古川市「部活動のあり方」検討委員会名簿 (PDFファイル: 61.3KB)
(2)関係者へのアンケート調査の実施
R5学校部活動および新たな地域クラブ活動のあり方に関するアンケート調査
今後の部活動地域展開(※アンケート時は地域移行)に向けて、関係者へのアンケートによる意識調査を実施しました。
01校長・教頭(中学校)用 集計結果 (PDFファイル: 307.4KB)
02フルタイム教員(中学校)集計結果 (PDFファイル: 5.1MB)
03小学校4~6年生用 集計結果 (PDFファイル: 410.9KB)
04小学校4~6年生の保護者用 集計結果 (PDFファイル: 438.5KB)
05中学校1~3年生用 集計結果 (PDFファイル: 374.4KB)
06中学校1~3年生の保護者 集計結果 (PDFファイル: 2.9MB)
07スポーツ協会及び文化連盟所属の各協会・団体用 集計結果 (PDFファイル: 2.5MB)
(3)関係者ヒアリングの実施
生徒数や種目、地域性等によって部活動の現状はそれぞれ異なることから、運動部においては種目ごと、文化部においては学校ごとに、活動の実態や地域展開に向けた認識、課題等についてヒアリングを実施しました。また、地域展開の受け皿となりうる各種団体としてスポーツ協会や文化連盟所属団体に向けても可能な範囲でヒアリングにご協力いただきました。直接現場の声を聞くことを大切に、継続的に実施しています。
(4)試行プランの実施
R6実施種目
令和6年度においては、試行プランの種目をさらに拡大し、全市的な取組とすることでその種目の活動拠点づくりにつなげること、個人情報を介さない効率的な連絡方法について検証することに取り組んでいます。また、これまで部活動にない新たな種目として、スポーツ・文化課が中心となって水上スポーツプランを実施しています。
・複数指導者連携プラン(吹奏楽)

令和4年度から継続して試行プランを実施しています。令和6年度は、複数指導者による効果的な連携と、連絡ツールを活用した効率的な連絡方法の検証に取り組んでいます。
・拠点校方式 格差解消プラン(柔道)

令和5年度から継続して試行プランを実施しています。令和6年度は、柔道協会と連携した指導者の確保、年間を通じた月1回の休日の試行に取り組んでいます。
・活動エリア検証プラン(野球)

令和5年度から継続して試行プランを実施しています。令和6年度は、対象エリアを市内全域に拡大し、 市全域での実施における課題の洗い出しを行うとともに、適正な移動距離を考慮した活動エリアのあり方、充実した練習のための適正な人数規模の検証に取り組んでいます。
・格差解消 活動エリア検証プラン(サッカー)

令和6年度からの新規種目の試行プランです。サッカー部のない校区も含め、対象エリアを市内全域とし、適正な移動距離を考慮した活動エリアのあり方、充実した練習のための適正な人数規模の検証に取り組んでいます。
・格差解消 市内合同プラン(ソフトボール)

令和6年度からの新規種目の試行プランです。ソフトボールにおいては、市内1か所での実施や充実した練習のための適正な人数規模について検証するとともに、部活動にはない男子ソフトボールの実施も含め、潜在的なニーズの把握に努めています。
・市内合同 企業体育館活用プラン(ハンドボール)

令和6年度からの新規種目の試行プランです。ハンドボールにおいては、市内1か所での実施や充実した練習のための適正な人数規模について検証するとともに、企業体育館を活用したプランを実施しています。
・地域資源活用プラン(水上スポーツ)

令和6年度からの新規種目の試行プランです。水上スポーツプランについては、市民協働部のスポーツ・文化課が中心となって実施しています。部活動にない新たな種目におけるニーズの把握、受益者負担のあり方、部活動と並行して複数の種目を選択できる仕組みのあり方について、検証に取り組んでいます。
R5実施種目
令和5年度においては、令和4年度から試行プランを拡充し、吹奏楽、柔道、陸上、野球の4種目で実施しました。陸上および野球の試行プランにおいては、兼職兼業教員の活用についても検証しました。また、吹奏楽プランにおいては、文化庁の取組紹介動画に取り上げられました。
・「部活動の地域移行に向けた実証事業(県委託事業)」(吹奏楽)
<取組紹介動画>スポーツ庁・文化庁「部活動の地域クラブ活動への移行(地域移行)~京都府舞鶴市、福岡県宗像市、兵庫県加古川市・加古郡播磨町の取組」(YouTube)




・拠点校方式 格差解消プラン(柔道)




・スポーツ施設・学校併用プラン(陸上競技)





・活動人数・移動距離等検証プラン(野球)




R4実施種目
令和4年度においては、陸上プランとして、加古川総合運動公園陸上競技場を活用し、地域指導者による指導を行いました。また、国・県の指定を受け、吹奏楽プランとして地域指導者による休日の単独指導体制に向けて検証しました。
・合同部活動方式 スポーツ施設利用プラン(陸上競技)


R4陸上プラン(成果と課題) (PDFファイル: 187.9KB)
・「令和4年度地域文化部活動推進事業(県委託事業)」(吹奏楽)


「持続可能な文化部活動の実施に向けて」リーフレット (兵庫県教育委員会のホームページへ)
R4吹奏楽プラン(成果と課題) (PDFファイル: 190.5KB)
参考サイト等
部活動改革ポータルサイト ~学校部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行(地域移行)に向けて~(スポーツ庁)
室伏長官による「地域スポーツ・文化芸術創造と部活動改革に関する実行会議」中間とりまとめの解説とメッセージ(令和7年2月)
学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン(令和4年12月)
文化部活動の地域移行に関する検討会議提言について【文化庁】(令和4年8月)
運動部活動の地域移行に関する検討会議提言について【スポーツ庁】(令和4年6月)
中学校運動部活動と 総合型地域 スポーツクラブとの 連携等に関する調査研究【公益財団法人兵庫県体育協会】(令和4年3月) (PDFファイル: 5.1MB)