円福寺の石造宝篋印塔/県指定文化財

更新日:2021年04月13日

名称

石造宝篋印塔(せきぞうほうきょういんとう)

数量

1基

種類

建造物

材質及び技法

石造、花崗岩(かこうがん)製

寸法

塔高122cm(基礎-笠)、総高230cm(基壇-後補相輪)

時代

南北朝時代/康暦元(1379)年

所有者及び所在地

円福寺/志方町高畑544番地

指定年月日

昭和47(1972)年3月24日 県指定

解説

 円福寺本堂の前に、古墳時代の石棺とともに保存されている、花崗岩製の宝篋印塔です。
 反花(かえりばな)式基壇の上に建ち、基礎は、四面とも輪郭付き格座間(こうざま)入りで、それぞれ内部に開蓮華(かいれんげ)を刻んでいます。基礎正面の輪郭上には「一結衆等」「康暦元年己未十月十日」の銘文があり、この石塔が南北朝時代の康暦元(1379)年に造立されたことがわかります。塔身は、各面の月輪(がちりん)の中に金剛界四仏を表す種子(梵字)を配しています。笠は、下二段上六段の定型式で、隅飾(すみかざり)の各面にも月輪を刻み、八方天の種子を配しています。相輪は、凝灰岩(ぎょうかいがん)製の後補のものですが、昭和50年代後半に、本堂西側の墓地で、もとの相輪の大部分が発見され、塔の右側に立てられています。
 この宝篋印塔は、全体がよく整っており、造立年代の明らかな南北朝時代の塔として貴重なものです。
 また、高砂市阿弥陀町の時光寺に、この塔と類似した康暦2(1380)年の宝篋印塔があり、これらは同じ石工によるものと考えられています。

[各部法量]
相輪…現高58cm  (後補後輪 高81cm)
笠…高44cm・幅57cm     塔身…高30cm・幅31cm
基礎…高48cm・幅59cm  基壇…高27cm・幅62cm

文化財解説シート(内部リンク)

地図情報

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