「プロ棋士」横山友紀四段

更新日:2021年11月17日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry012「趣味の広がりから打ち込み方が分かってきました」

将棋棋士(四段)|横山友紀さん

将棋棋士を養成する奨励会の第69回三段リーグ戦で13勝5敗の成績を収め、令和3年(2021)10月、四段に昇段しプロ棋士となった横山友紀さん。「棋士のまち加古川」から11年ぶり、6人目のプロ棋士となった横山さんにお話を伺いました。

横山友紀さん

大会での勝利からスタートした道

小学1年生のとき、学童保育で年上の子たちと遊んでいて将棋と出会いました。すぐに夢中になったかというとそうでもなくて、その2年後の播磨地区将棋大会で3位を取ることができたのをきっかけに、道場に通うようになりました。少しずつ力がついてきたところで、道場の方から「井上慶太先生のところに行ってみると良いと思う」と言われたのをきっかけに、井上門下生となりました。

インタビューに答える横山友紀さん

「棋士のまち加古川」からプロへ

将棋には、「新進棋士奨励会」という将棋棋士を養成する機関があります。この奨励会は6級からスタートし、規定の成績を収めると三段まで昇級(昇段)していきます。三段になるとリーグ戦を行い、上位2名が四段に昇段しプロ棋士となります。

私は、今年の第69期三段リーグ戦で晴れてプロ棋士になることが出来ました。しかし高校3年間は将棋の勉強法に悩んでいました。ずっと将棋を頑張ってきたことが、かえって「義務」のようになってしまい、将棋が楽しいかどうか分からなくなることもありました。それを乗り越えたのは大学に進学してからですね。交友関係や趣味が広がって、重荷に感じすぎることなく将棋と向き合えるようになったのが大きかったと思います。

東播磨地区プロ棋士後援会から贈られた扇子

対面とネットのハイブリッド学習

私はチェスも趣味の1つなのですが、チェスは世界的に知名度が高いゲームなので、深く知ろうと思った時にネット上からすぐに多くの教材を得ることができて便利です。将棋も対面での学びに加えて、ネット上でも深く学ぶことができればと感じているので、これからそういった環境づくりを行っていきたいです。

井上門下では、兄弟子の皆さんが声をかけてくださったり、井上先生が交流の場を提供してくださったりと大変お世話になっています。市内には優秀な門下生がたくさんいるので、加古川市から続けてプロ棋士が誕生するのが楽しみですね。

プロフィール

将棋棋士(四段)|横山友紀さん

加古川市在住。井上慶太九段門下。令和3年(2021)に四段に昇段し、プロ棋士となる。得意戦法は振り飛車党の攻め将棋。

 

井上慶太九段へのインタビュー entry002「加古川に移り住んでから、とんとん拍子に昇段できました」はこちら

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