「プロ棋士」井上慶太九段

更新日:2021年03月05日

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加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry002「加古川に移り住んでから、とんとん拍子に昇段できました」

将棋棋士(九段)|井上慶太さん

加古川市に住み、「かこがわ将棋プラザ」で開催する将棋道場「加古川将棋倶楽部」の責任者として、多くの人に将棋の魅力を伝える井上慶太九段。井上九段をはじめ、多くのプロ棋士を輩出する「棋士のまち加古川」の魅力とは?

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勝利を引き寄せた加古川の豊かな自然

平成4年(1992)、結婚して新居を探していたとき、偶然、加古川のマンションに当選したのが移り住むことになったきっかけです。加古川は自然が豊かで、家の周りには田んぼがあり、鳥や虫の鳴き声も聞こえるので、すごく気持ちが安らぎますね。

プロになってから伸び悩み、低迷していた時期もあったのですが、こちらに引っ越してきてから、幸いにもとんとん拍子に昇段できました。心の潤いが対局にも非常にいい影響を与えてくれていると感じます。対局の前日は、よく近所の平荘湖(へいそうこ)辺りを散歩して鋭気を養います。高御位(たかみくら)山も好きな場所ですね。

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「棋士のまち加古川」での取り組み

20年ほど前のこと、知り合いのアマチュア将棋ファンの方が「加古川将棋センター」という道場を開かれて、そこで師範として教えるようになりました。こうした拠点があったからこそ、稲葉陽八段や船江恒平六段のように加古川からプロ棋士がたくさん育っているのでしょう。

今も、かこがわ将棋プラザには、子どもから大人までさまざまな世代の方が将棋を指しにいらっしゃいます。加古川市もさまざまな取り組みを応援してくださっていて、将棋に触れるきっかけが増えていることも「棋士のまち加古川」と呼ばれるゆえんではないでしょうか。

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将棋を通して子どもたちに伝えたいこと

将棋の良さは、例えば「礼に始まり礼に終わる」というように、礼儀作法を覚えられること。また、自分で考えた結果がすぐに勝敗に現れるので、失敗してもその経験を次につなげていける。楽しく将棋をやるうちに、自分で決断する力、集中力が身につくのも良いところです。

今後はもっと将棋の裾野を広げていくために、学校で将棋の授業をやってみたいなと考えています。いつか加古川の子どもたちがみんな、将棋を指せるようになってほしいですね。

プロフィール

将棋棋士(九段)| 井上慶太さん

若松政和八段門下。日本将棋連盟常務理事。昭和58年(1983)にプロ棋士となり、平成23年(2011)九段に昇段。かこがわ将棋プラザで「加古川将棋倶楽部」を主宰し、普及活動の拠点としている。

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