養老の石造宝篋印塔/県指定文化財

更新日:2021年04月13日

養老の宝篋印塔写真

名称

石造宝篋印塔(せきぞうほうきょういんとう)

数量

1基

種類

建造物

材質及び技法

石造、花崗岩(かこうがん)製

寸法

現高99.3cm(基礎部から笠部まで)

時代

南北朝時代/応安3(1370)年

所有者及び所在地

養老町内会/平荘町養老592番地

指定年月日

昭和50年3月18日 県指定

解説

 養老の天満宮の境内北東奥に建つ応安3(1370)年に建立された花崗岩製の宝篋印塔です。
 基壇は一重の反花(かえりばな)式で、基礎は上部に二段を造り付け、各面に輪郭を巻き格狭間(こうざま)を配し、それぞれに開蓮華を陽刻しています。塔身には、金剛界四仏の種子が大きく陰刻されており、種子の周囲に月輪はありません。通常は北面にある種子(アク)が南面にあるので、一般的な向きと比べ、現状は180度ずれています。笠は上六段・下二段の定型式です。隅飾は二弧輪郭付きで、その中に月輪を陽刻し、胎蔵界大日の種子(ア)を刻んでいます。相輪は欠失しており、現在は別のものの相輪が置かれています。
 この塔の基礎西面の左右の輪郭上には「融通百万遍結衆」「応安三年十月日」と、各一行計十四字の銘文があります。融通念仏の講衆によって建てられたことがわかるものとして興味深いものです。
 なお、芝の天神さんとも呼ばれているこの天満宮には、菅原道真とその乳母(うば)にまつわる伝説があります。

文化財解説シート(内部リンク)

地図情報

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