鶴林寺の木造聖徳太子立像/県指定文化財

更新日:2022年02月20日

実物の髪が張り付けられている聖徳太子の裸形着装像の写真

名称

木造聖徳太子立像(もくぞうしょうとくたいしりゅうぞう)

数量

1軀

種類

彫刻

材質及び技法

木造彩色、寄木造、玉眼

寸法

像高82センチメートル

時代

鎌倉時代/13-14世紀

所有者及び所在地

鶴林寺(加古川町北在家424)所蔵

指定年月日

平成31年3月12日県指定(平成30年3月2日市指定)

解説

 鶴林寺の聖徳太子信仰の隆盛を示している本像は、聖徳太子作と伝えられ、また太子の遺髪が植えられていると伝えられていることから、植え髪(うえがみ)の太子像と呼ばれています。
 永享8(1436)年の墨書のある重要文化財の髹漆厨子(きゅうしつずし)の中に安置されているもので、聖徳太子が16歳の時に父の用明天皇の病気平癒(ゆ)を祈願した姿をしています。
 玉眼を嵌入する寄木造の全身彩色の像で、頭部に実物の髪が貼り付けられており、上半身に袖無しの衫(さん)、下半身に朱色の大口袴(はかま)という下衣の姿に造っており、実物の上衣を着せることを想定した数少ない裸形着装像(らぎょうちゃくそうぞう)です。
 中世の肖像彫刻の特徴をよく示し、鶴林寺の聖徳太子信仰の隆盛を伝えるものです。彫刻史上意義があるものとして、昨年度に市指定文化財に指定されたものです。このたび、兵庫県文化財保護審議会の審議を経て、県指定文化財に指定されました。
 もとは国宝の太子堂のなかに祀られていましたが、現在は髹漆厨子とともに宝物館で保管されています。秘仏のため通常は拝観できませんが、3月下旬に行われる太子会式など特別な日に開帳されています。
(秘仏であることに配慮して、写真はぼかし加工しています。)

地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

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郵便番号:675-0101
住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
電話番号:079-423-4088
ファックス番号:079-423-8975
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