日光山常楽寺の石造九重塔/県指定文化財

更新日:2022年02月20日

常楽寺の石造九重塔

名称

石造九重塔(せきぞうくじゅうのとう)

数量

1基

種類

建造物

材質及び技法

石造、花崗岩(かこうがん)製

寸法

現高457.5cm

時代

鎌倉時代後期 /13-14世紀

所有者及び所在地

常楽寺/上荘町井ノ口158番地

指定年月日

昭和52(1977)年3月29日 県指定

解説

 上荘町にある日光山常楽寺の本堂の右側に建っている花崗岩製の層塔です。現在は九重塔ですが、全体の規模からみて本来は十三重塔であったと考えられます。
 基礎は3石からなり、全面が素面で、直接地面に据えています。塔身は、各面に金剛界四仏の種子を配置していますが、現在は本来の方角から180度回転した状態で置かれています。また、背面(北面)の下部には奉籠孔が穿たれています。笠は、十三重塔であった場合は4層を失っている可能性がありますが、最上層部には相輪を受ける枘孔(ほぞあな)があるため、この笠が本来の最上層であると思われます。笠より上はすべて欠失しています。
 また、層塔の左右には江戸時代の宝篋印塔と五輪塔が建っています。常楽寺にはこれらのほかにも、鎌倉時代中期の石造三重塔、南北朝時代の石造五重塔、永徳2(1382)年銘の町石笠塔婆など、中世から近世までの石造文化財が数多く残っています。

地図情報

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