本岡家住宅/県指定文化財
名称
本岡家住宅(もとおかけじゅうたく)
数量
1棟
種類
建造物
時代
江戸時代/元禄7(1694)年
所有者及び所在地
加古川市/東神吉町天下原715番地の5(少年自然の家敷地内)
指定年月日
昭和44年3月25日 県指定
解説
この建物は、江戸時代に八幡町下村で庄屋を務めてきた本岡家の住居として建てられた大型の民家建築です。現存する棟札の記述から、元禄7(1694)年、本岡加平治が当主であったときに大工の船町八左衛門によって建てられたことがわかっています。
平成6(1994)年まで八幡町下村にあったこの建物は、平成7(1995)年に所有者の本岡篤信氏から加古川市に寄附され、解体調査を行った後、平成10(1998)年に現在の「少年自然の家」敷地内に移築復元されました。
木造平屋建てで、茅葺きの屋根をした入母屋造りの民家です。平面は6室の間取りで、田の字形の4室と下屋の一部を取り込んで造られた2室からなり、土間は広く、天井は高く造られています。また、建築当初から床の背面の廊下が下屋として備えられていました。その他の特徴としては、居室内部の壁に2段の貫が見られること、「奥の間」に同じ形状の床が二つ並んでいること、「神の間」に小さな縁台が付いていることなどが挙げられます。
本岡家住宅は、棟札から確実な建築年代がわかるため、この地域における江戸時代の民家建築を考えるうえで特に貴重なものです。
移築後の本岡家住宅敷地内には、池尻町内会から寄付を受けた水防飛来船を保存展示しています。加古川本流に流れ込む西川が氾濫したときに池尻村で人命救助に使われていたもので、昭和20(1945)年まで使用されていました。船尾の墨書から、明治24(1891)年に造られたことがわかっています。
文化財解説シート(内部リンク)
文化財解説シート第21号(建造物2)本岡家住宅 (PDFファイル: 564.4KB)
地図情報
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更新日:2021年04月13日