教信寺の石造五輪塔/県指定文化財

名称
石造五輪塔(せきぞうごりんとう)
数量
1基
種類
建造物
材質及び技法
石造、花崗岩(かこうがん)製
寸法
高208cm
時代
鎌倉時代末期/元享3(1323)年頃
所有者及び所在地
教信寺/野口町野口465番地
指定年月日
昭和51(1976)年3月23日 県指定
解説
教信寺の境内西側の開山廟所内に東面して建っている、花崗岩製で大型の五輪塔です。寺記によると、元享3(1323)年頃に一遍の弟子の湛阿(たんあ)が勧進(かんじん)となって、野口の大念仏をはじめ、教信の廟墓を建立しています。この塔はその時に造立されたものと考えられています。
塔の正面はよく整っていますが、塔身を除き、各部の背面は大きく損傷しています。基礎(地輪)は四面とも素面で、塔身(水輪)は、正面だけに阿弥陀如来の梵字を薬研彫りで刻んでいます。笠(火輪)は、屋根の勾配が急で全体に強く反っています。請花(風輪)と宝珠(空輪)は、一石で彫成されています。
この塔と同時期の仏像として、教信寺開山堂に教信の頭部像が安置されています。教信は平安時代初期の名僧であり、追善供養のために造立されたこの五輪塔は、当時の人々の教信に対する信仰の篤さを伝えるものとして、ふさわしい風格を保っています。加古川市を代表する鎌倉時代の五輪塔として、貴重なものです。
文化財解説シート(内部リンク)
文化財解説シート第9号(石造美術9)教信寺の五輪塔 (PDFファイル: 801.3KB)
地図情報
この記事に関するお問い合わせ先
担当課:文化財調査研究センター
郵便番号:675-0101
住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
電話番号:079-423-4088
ファックス番号:079-423-8975
問合せメールはこちら
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更新日:2021年04月13日