教信寺の石造五輪塔/県指定文化財

更新日:2021年04月13日

名称

石造五輪塔(せきぞうごりんとう)

数量

1基

種類

建造物

材質及び技法

石造、花崗岩(かこうがん)製

寸法

高208cm

時代

鎌倉時代末期/元享3(1323)年頃

所有者及び所在地

教信寺/野口町野口465番地

指定年月日

昭和51(1976)年3月23日 県指定

解説

 教信寺の境内西側の開山廟所内に東面して建っている、花崗岩製で大型の五輪塔です。寺記によると、元享3(1323)年頃に一遍の弟子の湛阿(たんあ)が勧進(かんじん)となって、野口の大念仏をはじめ、教信の廟墓を建立しています。この塔はその時に造立されたものと考えられています。
 塔の正面はよく整っていますが、塔身を除き、各部の背面は大きく損傷しています。基礎(地輪)は四面とも素面で、塔身(水輪)は、正面だけに阿弥陀如来の梵字を薬研彫りで刻んでいます。笠(火輪)は、屋根の勾配が急で全体に強く反っています。請花(風輪)と宝珠(空輪)は、一石で彫成されています。
 この塔と同時期の仏像として、教信寺開山堂に教信の頭部像が安置されています。教信は平安時代初期の名僧であり、追善供養のために造立されたこの五輪塔は、当時の人々の教信に対する信仰の篤さを伝えるものとして、ふさわしい風格を保っています。加古川市を代表する鎌倉時代の五輪塔として、貴重なものです。

文化財解説シート(内部リンク)

地図情報

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