鶴林寺の石造宝篋印塔/県指定文化財

名称
石造宝篋印塔(せきぞうほうきょういんとう)
数量
1基
種類
建造物
材質及び技法
石造、花崗岩(かこうがん)製
寸法
現高167cm
時代
南北朝時代/暦応2(1339)年
所有者及び所在地
鶴林寺/加古川町北在家
指定年月日
昭和45年3月30日 県指定
解説
この塔は、鶴林寺境内の西側にある新薬師堂の裏に建っており、基礎に暦応2(1339)年の銘文がある花崗岩(御影石)製の宝篋印塔です。
2枚の板石の基壇の上に建ち、基礎は、上部に反花(かえりばな)を彫り出し、各面に輪郭を巻き格狭間を入れています。正面の輪郭の左右に「暦応二年己卯三月八日」「勧進僧□慶」の銘文があります。また、正面の下端には奉籠孔が穿たれていることから、塔の下に供養品が納められていたと考えられます。塔身は、各面の蓮華座付き月輪(がちりん)の中に金剛界四仏を表す種子を配しています。この塔身については、全体との形状や材質の違いなどから、塔の年代より新しいものと考えられています。笠は、下二段上六段の定型式で、隅飾(すみかざり)は二弧に輪郭を巻いています。相輪は、第6段目より上を欠失しています。
この宝篋印塔は、全体に作風が優れており、石材に御影石を使用していることから、西摂石屋を中心に活躍した伊派の作品と考えられています。
文化財解説シート(内部リンク)
文化財解説シート第10号(石造美術10)鶴林寺の宝篋印塔 (PDFファイル: 966.7KB)
地図情報
この記事に関するお問い合わせ先
担当課:文化財調査研究センター
郵便番号:675-0101
住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
電話番号:079-423-4088
ファックス番号:079-423-8975
問合せメールはこちら
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更新日:2021年04月13日