鶴林寺の石造宝篋印塔/県指定文化財

更新日:2021年04月13日

鶴林寺の石造宝篋印塔

名称

石造宝篋印塔(せきぞうほうきょういんとう)

数量

1基

種類

建造物

材質及び技法

石造、花崗岩(かこうがん)製

寸法

現高167cm

時代

南北朝時代/暦応2(1339)年

所有者及び所在地

鶴林寺/加古川町北在家

指定年月日

昭和45年3月30日 県指定

解説

  この塔は、鶴林寺境内の西側にある新薬師堂の裏に建っており、基礎に暦応2(1339)年の銘文がある花崗岩(御影石)製の宝篋印塔です。
 2枚の板石の基壇の上に建ち、基礎は、上部に反花(かえりばな)を彫り出し、各面に輪郭を巻き格狭間を入れています。正面の輪郭の左右に「暦応二年己卯三月八日」「勧進僧□慶」の銘文があります。また、正面の下端には奉籠孔が穿たれていることから、塔の下に供養品が納められていたと考えられます。塔身は、各面の蓮華座付き月輪(がちりん)の中に金剛界四仏を表す種子を配しています。この塔身については、全体との形状や材質の違いなどから、塔の年代より新しいものと考えられています。笠は、下二段上六段の定型式で、隅飾(すみかざり)は二弧に輪郭を巻いています。相輪は、第6段目より上を欠失しています。
 この宝篋印塔は、全体に作風が優れており、石材に御影石を使用していることから、西摂石屋を中心に活躍した伊派の作品と考えられています。

文化財解説シート(内部リンク)

地図情報

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住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
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