地徳寛墓地の石幢/県指定文化財

更新日:2022年02月20日

名称

地徳寛墓地石幢(じとくかんぼちせきどう)

数量

1基

種類

建造物

材質及び技法

石造、凝灰岩(ぎょうかいがん)製

寸法

高153.1cm(宝珠頂から竿下まで)、地上高144.5cm

時代

室町時代/永享9(1437)年

所有者及び所在地

細工所町内会/志方町細工所地徳寛墓地

指定年月日

昭和47年3月24日 県指定

解説

 志方町にある地徳寛墓地の南側入り口付近に建っている石幢です。笠部には銘文があり、永享9(1437)年に造立されたことがわかります。石材は竜山石(たつやまいし)と呼ばれる凝灰岩で造られています。
 この石幢は重制六面石幢と呼ばれるもので、基礎は残っておらず、竿は、四隅を面取りし八角形のようになった方柱で、上部には経典などを入れる奉籠孔が穿たれ、底部には基礎にはめ込むための太い枘(ほぞ)があります。中台は六角形で、複弁六葉の請花を刻んでいます。六面の龕(がん)部は、各面に、蓮華座上に立つ地蔵菩薩像を半肉彫りしています。笠は六角形で、各隅を蕨手状に造り、宝珠と鉢形の請け花は一石で調整されています。
 塔身の地蔵像や笠の隅部の表現など、石幢としては丁寧な表現で彫られており、形態や細部の手法からみても銘文に記された年代と一致します。この石幢は、製造年代が明らかで、県下の石幢の中では特に重要なものです。

[各部寸法]
竿部 高55.6cm(現高47.0cm)、幅22.6cm  奉籠孔 径7.0cm、深さ4.5cm
中台部 高14.0cm、幅(短径)40.0cm
塔身部 高33.0cm、幅(短径)27.5cm  地蔵菩薩像高 約18.0cm
笠部 高20.5cm、幅(短径)41.3cm
宝珠・請花部 高30.0cm、幅19.1cm(宝珠 高19.0cm、請花 高11.0cm)

文化財解説シート(内部リンク)

地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

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