報恩寺の石造五輪塔/県指定文化財

名称
石造五輪塔(せきぞうごりんとう)
数量
4基
種類
建造物
材質及び技法
各石造、2基が花崗岩製、2基が凝灰岩(竜山石)製
時代
鎌倉時代~室町時代
所有者及び所在地
報恩寺/平荘町山角
指定年月日
昭和50年3月18日 県指定
解説
報恩寺本堂から稲荷社に続く参道を西側にそれた道沿いに、4基の五輪塔が東面して整然と並んでいます。全ての塔が4面とも素面で、うち3基に銘文があります。向かって左から、応永10(1403)年塔、正和5(1316)年塔、無銘塔、貞治6(1367)年塔の順で建っています。
応永10(1403)年塔は、竜山石(たつやまいし)製で総高183.5cmの6尺塔です。基礎の北面に「應永十关未」「八月二日」「當寺第七長老」「利海大徳」の銘文があります。4基のうち最も新しく、基壇の上部に中央複弁三葉、隅に複弁一葉の反花(かえりばな)座が彫り出されています。
正和5(1316)年塔は、花崗岩(かこうがん)製で総高184.6cmの6尺塔です。4基のうち最も古く、最も大きいものです。基礎の北面に「宇都宮」「正和五季丙辰八月日」「長老」の銘文があります。宇都宮長老については、法華山一乗寺の住職であったことが播磨の中世地誌「峰相記」に記されています。基壇の裏面には円孔があり、内部に蔵骨器が納められていました。
無銘塔は、花崗岩製で総高157cmの5尺塔です。形式や手法の特徴から、鎌倉時代末期頃に造立されたものと考えられています。
貞治6(1367)年塔は、竜山石製で総高159.3cmの5尺塔です。基礎の東面(正面)に「貞治六丁未」「覺誉大徳」「十月廿一日」の銘文があります。
4基とも残存状況が良く、各部も整っており、さらに造立年代がわかる五輪塔群として、播磨地域を代表する貴重な石造物群と言えます。
地図情報
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更新日:2025年04月24日