鶴林寺三重塔/県指定文化財
鶴林寺三重塔
名称
三重塔(さんじゅうとう)
数量
1棟
種類
建造物
構造及び形式
木造、三間三重塔婆、本瓦葺
寸法
高さ 約18m、初層一辺 3.99 m
時代
不明、室町時代中期(15世紀)をくだらない時期と考えられている。
所有者及び所在地
鶴林寺/加古川町北在家424番地
指定年月日
昭和45年3月30日 県指定
解説
仁王門を入って左手に立つ三重塔で、全体的に均整のとれた美しい層塔です。
建立年代は不明で、江戸時代の文政年間(1818-31年)の大修理で、初重のほとんどが新材で補修されましたが、二・三重の軸部及び斗栱部、軒回りは当初材がよく保有されています。各部の木割り、各重の逓減率、軒反り形式などは、この建築が室町時代中期を下らない時期に建立されたものであることを思わしめています。
三重隅棟の鬼瓦は三面鬼を使用しています。これは特異な意匠です。九輪は昭和5(1930)年に改鋳されたものです。
江戸時代の建築様式を基調としつつも、組物などに室町時代の建築様式がみられることや、瓦にも室町時代のものが認められることから、この塔は 本堂などの大造営工事があった室町時代に造営され、江戸時代の文政年間に大修理が行われたものと考えられています。
初層の内部は、四天柱によって内陣と外陣に分けられていて、内陣には須弥壇を築き、壇上に金剛界大日如来坐像を安置しています。また、天井は内陣が折上小組格天井、外陣が小組格天井となっています。このほか、初層の板扉の内面には、文政年間の修理の寄進者の名前などが墨書又は陰刻されていて、塔の歴史を物語るものとして注目されます。
なお、この三重塔については、昭和22(1947)年に台風によって水煙が欠損したほか、昭和51(1976)年には火災によって内部の一部が焼失するなど数奇な運命をたどってきましたが、その都度修理が行われ、今に残っています。
このように、美しく整った姿を持つこの塔は、これまでに幾度かの修理を経ているものの、鶴林寺の中世建築の中でも、重要な文化財のひとつといえます。
文化財解説シート(内部リンク)
文化財開設シート第45号(建造物5)鶴林寺の三重塔 (PDFファイル: 2.6MB)
地図情報
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更新日:2026年04月24日