第2回まちづくりオープンミーティングを実施しました

更新日:2019年12月23日

就労先に何を期待しているか

インターンシップ実習生として、8月24日から8月28日まで5日間、市役所で就労体験をした学生と、岡田市長がオープンミーティングを行いました。学生が就職先に求めていることや、市役所での仕事の感想などについて、市長自身の体験談も交えた意見交換を行いました。

 

概要

日時

平成27年8月28日(金曜日) 13時15分~14時20分

場所

加古川市役所

参加者

インターンシップ実習生19人(男性8人、女性11人)
岡田康裕市長

内容

  • 就労先に対して期待していること
  • インターンシップの感想など

 

当日の様子

オープンミーティングの様子

オープンミーティングの様子

 

市長の感想

今回は「就職先に期待すること」をテーマに学生の皆さんとオープンミーティングを行いました。就職先に希望することや、インターンシップの感想などについて率直な意見を聞かせていただくことができ、今後の市の職員採用だけでなく、労働政策に生かしていきたいと考えております。学生の皆さんには、この経験をそれぞれの中でいい形に変えていただき、地域社会や日本の社会全体に貢献していってほしいと思います。

 

オープンミーティング要旨

【市長】

 この5日間のインターンシップの体験を経てどう感じたか、就職先や就業先にどんなことを期待しているか、どんな仕事をしたいか、また、職場に実際に行き疑問に感じたことも話してもらいたいと思います。

 

就職先に期待すること

【インターン生】

 働くときに気になるのは家族である。家族を養っていくために、お金やどのような手当があるかも気になる。海外で働いてもいいが、家族がその国でちゃんと生活できるのか、ストレスは感じないかといったことは考える。

 

【インターン生】

 労働時間や産前産後休業など福利厚生の制度が整った職場がよい。昔より今の方が企業も気を付けている部分があるが、まだまだ改善されていないところがあると思う。

 

【インターン生】

 福利厚生に加え職場で話しやすい雰囲気が就職先にあればと思う。働く場所の全体の雰囲気というのは個人ではどうすることもできない。この5日間で役所は法律とか制度だけをやればいいというものではなく、ほかの部署と調整などコミュニケーションが何より大事ということを学んだ。

 

【インターン生】

 仕事とそれ以外の面で切り替えのはっきりした職場がいい。仕事ではいい緊張感を持ち、それ以外の面ではいい意味でリラックスできるような、そういった職場で働きたい。

 

【インターン生】

 自分自身がやりがいを持って働けるというような職に就きたい。常に目標を持ちながら働けるのが一番理想である。

 

【インターン生】

 これまでは大企業がいい企業だと思っていたが、商工労政課のものづくり支援センターの業務で7社ほど中小企業をまわりました。お客様のニーズに応えやすかったり、人との関わりを大切にしながら働けたりするなど、中小企業だからこその強みを感じることができた。人との結びつきや、人のため世のために働けるような仕事をしたい。

 

【インターン生】

 インターンシップで体験させてもらった部署は、良い雰囲気で職員がとても仲が良いところに魅力を感じた。仕事を行う上では、チームワークが大事なので人間関係が安定していると仕事の面でも順調に行えると思う。

 

インターンシップ期間中、市役所で働き感じたこと

【市長】

 インターンシップに来るまで思っていた行政のイメージや、実際に働いてみて感じたことがあれば教えていただきたい。

 

【インターン生】

 デスクワークが多いと思っていたが、外に出向くことや、他の部署の人と調整をして仕事を行っていた。実際に行ってみないと分からなかった。

 

【インターン生】

 ある職員の人が「仕事を辞めたいと思ったことは1回もないし、今の職場で働けて本当に良かった」と話していて、この人と一緒に働きたいと思えた。「自分にどういう仕事が向いているか」「何で公務員になりたいのだろうか」といったことを考えることが多かったが、今は仕事内容や公務員、民間に関わらず一緒に働きたいと思える人がいる職場がいい。

 

【インターン生】

 市役所は男性の方がたくさんいるイメージだったが、私が行った職場は半数以上が女性で育児をしながら仕事を両立している人もいて、働きやすい環境だと感じた。

 

【インターン生】

 土木職になると男性の割合が多く、女性が入ったときに男社会に馴染めるか不安があったが、そうではなかった。役所は強制執行も行うので怖いイメージがあったが、現場に行っても民間の方と工事などの話をする中で、行政だから偉そうということはないと思った。

 

【インターン生】

 市役所は受動的なサービス、市民の方が来てから対応することが多いと聞いていたが、ある施設の能動的に取り組まれている話を聞いて、今までのイメージと違い新鮮だった。

 

【インターン生】

 公務員は安定した雇用はあるが、同じようなことをずっと続ける仕事で、面白味はあまりないと思っていた。しかし、決めたことが市民の皆さんの生活に直結したり、自分で提案したまちづくりで市が変わったりするなど、大変面白いと感じた。提案して自分のやりたいことができる職場だと思った。

 

【インターン生】

 公務員は絶対に定時で帰れるイメージがあった。しかし、災害時に職員の方は夜中まで残りパトロールをしていた。被害を減らすため、住民のために残業も必要と思えるようになった。

 

【市長】

 職場の人間関係を大事に思っている方が多いと感じました。実際に働き、温かい雰囲気があったという感想が聞けて良かった。

 仕事内容がやりたいことかどうかという観点も一方ではあるが、やりたい部署に必ず配属されるわけではなく、苦手な仕事に3、4年と携わらなければならない状況も生まれる職場である。そういう中でも、続けて頑張ってモチベーションを高く保とうと思うと、言いたいことが言えるような職場の雰囲気が重要である。受け入れる側として大事にしなければいけないと感じた。

 それから何に充実感とか幸福感を得られるかということが大事である。それに自分で気が付けていると後の人生でスムーズに舵をとれる。例えば家族との時間や、余暇も楽しく過ごせることが大事だと分かっていたら、自分の仕事の仕方とか働く場所もうまく選んでいけると思う。

 

その他の質問など

【インターン生】

 職員で加古川市民ではない人はいるのか?

 

【市長】

 近頃は広い範囲から応募があり、遠いところの出身者や、遠い大学の人もいる。市の発展を考えたら、いろいろなところのことを知っている人がいるということはプラスの要素が大きい。

 

【インターン生】

 市長は仕事をしている中で、どういうことに充実感を感じているのか?

 

【市長】

 「10のものを11か12くらいにかもしれない」といったPRをしながら仕事していくのは、結構苦手なほうである。「10のものは10でしかない、すみません」と言いながら説明するほうが肌に合っている。誠実に正直にやりながら、できるだけいろんな人に喜んでもらえるようなことで自分の充足感に代えていると思う。

 

【インターン生】

 インターン中は「次の日にも行きたい」と思った。理由は些細なことだが、朝の挨拶。担当の職員以外の方もコミュニケーション取ってくれたので、すごく働きやすいと思った。派遣の仕事をしており、いろいろな職場に行くが挨拶がないこともある。私の方からしても返してくれないことも多い。やはり、何事にも挨拶が一番重要だと感じた。

 

【市長】

 民間と比べたら公共の分野にいる人の方が、そういう雰囲気はあるかもしれない。本当にみんな大事にしようと思って接してくれている職員も多かったのではないか。それは新人の職員に対してもそうだと思う。

 

【インターン生】

 市長は大学院で海外に行かれたが、行くきっかけや行ってから何が変わり、今どのように生かされているのかというのを教えていただきたい。

 

【市長】

 海外に行くことは、チャンスがあれば絶対行った方がいいと思う。私自身は2年間修士課程で行ったが、今思うのは、5年、10年働いてから行った方がよかったかなと思う。

 私の場合、英語についていくのにどん底を味わい、分かり始めた半年後からは喋りたいことがすぐに出ないという苦しみに囲まれた。留学したときお世話になった教授に「今のあなたの苦しみは今後の人生でそれ以上のことはない」と笑われた。その経験があり、自分のキャパシティが広がっている。よりタフな環境にチャレンジするという意味では絶対行った方がいいと思う。

 

【インターン生】

 採用する際にどんな人材が欲しいかを聞きたい。

 

【市長】

 単なる安定性だけを求められても、ちょっとつらいなというところがある。安定した職場であるということは一つ事実なので、それは魅力の一つである。

 私自身、直接採用に関わることはないが、自分がいいなと思う人は、自分でその都度目標設定をでき、自分を律してこつこつと努力のできるタイプ。市役所という組織でも、同じ仕事でずっと最後までいくわけではないので、そういうことに対応出来る人であって欲しい。そう環境があって40、50代になって幅のあるバランス感のある人材になっていけるのかもしれない。新しいこと、新しい環境に飛び込んでも、やる気を無くしたり当惑したりすることなく、自分で目標を定めてこつこつ努力して一つずつクリアしてまた自信に変えていってもらえるような、そういう素養のある人や足跡の見える人がいい。

 

【インターン生】

 市長は学生時代にやってよかったなと思うことや、逆にやって後悔したなと思うことがあれば教えて欲しい。

 

【市長】

 生まれ変わらせてもらえるとしたら、受験が終わった直後に戻りたいと思う。働いていく中では「こんな仕事したい」とか新しく見つかり、勉強してやっていこうと思っても、時間的に困難である。そういう意味では学生時代に早めに目標を見つけ、全力で時間を使うことが大事である。

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