令和8年度予算案記者会見(令和8年2月13日)
プレゼンテーション資料
令和8年度加古川市当初予算案 (PDFファイル: 8.1MB)
発表内容
会見要旨
【市長】
令和8年度予算額
今現在の日本経済は、かなり円安が進んできてまして、物価が高騰している状況にあります。物価高騰を追いかけるように賃上げもされてはいますが、基本的にはインフレ基調は当面続いていくと思っています。
こういった社会情勢の中で、毎年予算編成をしていると、歳出規模が増えてきているという印象があります。ただ、その一方で、歳入についても増額になっています。配付資料「令和8年度予算のポイント」で、歳入について説明させていただきます。
資料4ページに、歳入の表を掲載しています。一番下に歳入合計欄があり、8年度と7年度を比較すると3.1%増になっています。
各科目を見ていきますと、市税は12億4,000万円ほど増えています。資料23ページに市税の状況を記載しています。市民税は、個人、法人ともに増えています。賃金が増えていますので、税を払える納税義務者の数自体も増えていますし、税額も増えているということが近年続いてきています。固定資産税におきましても、顕著なのは、家屋の新築、増築に伴って、税収が増えています。
その他には、地方消費税交付金の科目も6億5,000万円ほど増えるのではないかという予算計上をしています。先ほど申しましたように、社会全体がインフレ基調の中ですので、社会を循環するお金のボリュームが大きくなっています。消費税としての国に入る金額が増えていて、それが県経由で市町に分配されるので、金額が増えています。地方交付税も、7年度の予算案と比較すると、12億円ほど増額となる見込みです。
歳出につきましては、6ページに掲載していますが、総額1,050億円が計上されています。
令和8年度の施政方針
それでは、パワーポイント資料に沿ってご説明させていただきます。
いつも繰り返し申しあげていますが、引き続き「加古川ならではの魅力づくり」をしっかりと進めていきたいと思っています。以前から掲げておりますように、中長期的な方向性として「身近な自然を活かした魅力づくり」「駅周辺のにぎわいづくり」「産業誘致による雇用の創出」を3つの柱として立てています。
先ほど、加古川ならではの魅力づくりと言いましたけれども、神戸、大阪、阪神間、また姫路といった大きな街に近い場所でありながら、山や川が身近に触れられる、そういった自然が身近にあるというところは加古川の特徴だと思っていますので、そういったところをしっかりと磨いていきます。駅周辺のにぎわいづくりにおいては、地方都市にありがちな駅前の景色ではない、加古川らしい駅前づくりを今後進めていきたいと思っています。3つ目の産業誘致の件ですが、東播磨地域は大きな土地さえ確保できれば企業が移転してきてくれるぐらい人気がある場所です。そういった期待にも応えなければいけませんし、市として産業誘致に取り組むことで人口減少にも一定の歯止めをかけることができるのではないかと思っています。
2ページ目のスライドもいつも申しあげている内容にはなりますが、出生率の低迷が続いて、人口減少や少子高齢化が進んでいたり、また、環境問題等にも対応したりしなければいけません。こういった全国共通の社会課題にも市として率先して取り組んで、いい取り組みが広がっていくことを通じて社会貢献をし、自分たちの働きがいに変えていきたいと思っています。
市民意識調査は毎年実施しており、市民の皆さんが市の施策についてどのように感じているのかを数値化しています。このスライドでは、令和2年度の調査結果と直近の令和7年度にあった調査結果の速報値とを比較しています。定住意向は、市内に住み続けたいという方と移動はしたいけれども市内で移動したいという方とを足した数値で、74.4%です。愛着度についても79.6%という数値で、令和2年度に比べればかなり上昇しています。調査のサンプル数としては、令和7年度は1,663件の回答をいただいていて、いわゆる標本誤差もプラスマイナス2.4%ぐらいで取っていますが、ほとんどの項目において、誤差の範囲を超えて数値が上昇している状況です。引き続き、定住意向や愛着度をさらに高めていくような取り組みをしっかりしていきたいと考えています。
次に、私たちはウェルビーイングのことも大切にしております。会見冒頭で、一人一人が幸せを実感できるまちを目指したいと申しあげましたが、定量的に幸福感を計りたいと思っています。国が取り組んでいるアンケート調査を、同じように市として市民向けに実施して、近年繰り返しその推移を見ています。
例えば、令和7年度の調査結果に基づく加古川市民の皆さんの幸福感は、0から10までの11段階でどれくらい幸せかを答えていただいていますが、平均が6.8でした。これも回答数が1,635件ありますので、それなりのサンプル数です。全国平均が、国の調査で6.4ですので、加古川市民の方が平均よりも幸せだと答えてくださっています。
次に棒グラフですが、縦軸は、その11段階の幸福度との正の相関関係を数値化している相関係数になっています。1番高い項目が健康状態で、毎年この項目が1番高いですし、全国の調査でもこの項目が1番高くなります。毎年調査を行っていますが、同じ傾向にあり、毎年度同じ調査をしなくてもいいのではと思うぐらい同じ結果が出ています。逆に言うと、違う方がアンケートに答えてもそうなるということで、非常に信頼性が出てきていると思っています。要は、健康状態がいいと自認している方ほど、自分は幸せだと答えられていますし、健康状態がいまいちだと思ってらっしゃる方ほど、あまり幸せではないと感じてるという、正の相関関係が0.4以上の相関係数であるという状態です。相関係数が高いものとしては、健康状態とか自己効力感、住宅環境、公共空間で、自分にとって居心地のいい場所があるかどうかをポジティブに捉えていることを幸せだと感じているのだと分析しています。
次のスライドを見ていただくと、加古川市民の方が全国の他の自治体と比べて、高く評価している分野を記載しています。加古川市民の方は、健康状態だったり、文化・芸術だったり、自己効力感だったり、住宅環境だったり、地域とのつながりみたいなことがいい状態にあると回答しています。
国の施策はどうしても経済対策など金銭的なものになりがちですが、お金があれば獲得できる分野も多くあると思います。けれども、地域とのつながりなど、お金では得られないものも一部あると思っていますので、そういったことも念頭に入れて市政運営をしていきたいと考えています。全体的なことは以上とさせていただきまして、ここからは具体的な事業をご紹介させていただきたいと思います。できるだけポイントを絞ってまいります。
身近な自然を活かした魅力づくり
3本の柱の1つである身近な自然を活かした魅力づくりについてです。市ではかわまちづくりに取り組んでいますが、ハード整備に加え、河川敷でのイベントの支援も続けてやってまいりたいと思っています。完成予定は令和10年4月です。パース図も公開し、工事の進捗状況もホームページ等でこまめに発信をしています。令和7年度中に、加古川の上流の方から、グラウンドや駐車場があった辺りまで工事が進んできています。また、JR南側の堤防の上におしゃれなカフェができる予定で、今年度は盛土や上下水道管を引っ張ってくる工事を進めています。令和8年度は、イベントなどを行う場所の整備に入っていきまして、令和9年度で残りのところができていく予定です。つまり、令和8年度、9年度の2年間の工事期間を経て、令和10年4月には完成させたいと思っています。
かわまちづくりというのは、国土交通省の旗振りのもと全国で行われていますが、リバサイト制度という、新しい規制緩和の仕組みが適用されています。具体的には、堤防上にカフェを作られる予定の企業が、通常であれば10年しか占用できないんですけれども、希望すれば20年まで使えるようにできるという内容です。それによって、20年営業できるのであればということで、自分の資金でカフェを作る決断をしていただけるというもので、全国から大変注目を集めています。この取り組みは、河川敷のこれからのまちづくりに貢献できるのではないかと思っています。
次に、日岡山公園を掲載しています。先日の記者会見でパース図をお見せしながら発表しておりますので詳しくは触れませんが、オープン予定は、令和11年の4月に向けて整備を進めています。
事業者が決定したところですので、3月議会で承認を得たうえで本契約を締結し、令和8年度から本格的に整備が始まり、8年度から10年度にかけて整備をしていきます。整備内容は、スライドに記載しているような機能を整備していただく予定です。予算としては、1.8億円余りとなります。
尾上公園の整備も令和10年度オープンと書いていますが、そこに向けて整備が進んでいきます。
駅周辺のにぎわいづくり
次に、駅周辺のにぎわいづくりです。スライドに掲載しているパース図は、夏に発表させていただいてその時にもご説明しておりますので、ご質問があれば詳しくご紹介いたします。10年ぐらい先を見据えて、加古川駅の南側をパース図のような方向性に向けて変えていきたいと思っています。
3つ目の中心市街地の道路整備の中で、防災道路の西伸に向けてと記載していますが、令和11年度末には供用開始できるように、用地の買い取り、また物件の補償等を進めていきます。
駅周辺の再整備にあたっては、3月議会で提案をしますが、新たに駅周辺の再整備のための基金を設置して積み立てていきながら、進めていきたいと思っています。
次のスライドでは、加古川駅以外の駅周辺のことを記載しています。東加古川駅周辺につきましては、加古川警察署がある辺りに総合文化センターがあります。建物を建て替えるほどまでは考えていませんが、建物内をリフォームする形で、学生や高齢者の皆さんがたくさん来ていただけるような場所にしていきたいと思っています。今、構想を練っているところですが、令和8年度は計画を策定して発表する年度にしたいと思っています。
別府駅周辺については、完成年度までは決定できていませんが、ロータリーを整備する予定です。
日岡駅の周辺では、駅舎周辺を令和8年12月末には、パース図のような形で完成をさせたいと思っています。駅舎はJRさんが整備され、横の待合スペースやトイレを市が整備していきます。
産業誘致による雇用の創出
次に、3つ目の柱の産業誘致です。まずは、旧公設地方卸売市場跡地の売却ですが、現在、入札参加者の募集手続きを進めています。
来年度、早い段階で落札者を決定し、本契約を結んで産業誘致に進んでいってもらいたいと思っています。大変人気のある場所ですので、かなりの競い合いになると期待をしています。この土地の売却収入などを先ほどご説明した駅周辺の再整備の基金に積んでいきたいと考えています。
他の場所では、志方中央地区においても産業用地の創出を進めてきています。土地区画整理事業としてやっていきたいと思っています。
次のスライドです。まだ数年要する状況ではありますが、産業誘致につながりうる大きなインフラ整備として、神吉中津線と呼んでいる新しい橋梁についてご説明させていただきます。今回新たに発表させていただくのは、この橋梁名を鹿児之橋とするということです。
加古川は、鹿児という字でよく表現されるのはご存知のところだと思いますが、スライド内にも播磨国風土記のいわれも書いています。橋自体の完成は、令和13年上半期ぐらいを目標に整備していきます。今、橋脚が立っていますけれども、令和8年度は橋梁のその上部工事等に引き続き取り組んでいきたいと思っています。
他の橋では、国道2号線の橋もいよいよ完成が近づいていますが、こちらは兵庫県が整備されていまして、市としては負担金を支払っている状況です。令和8年度中に開通すると聞いていますので、8年度中にも2号線の橋が完成し、数年後には鹿児之橋も完成することで、東西の移動がスムーズになると思います。
スマートシティ・デジタル化の推進
時代の変化を見据え、社会課題、全国の共通課題へチャレンジしていきたいということで、スマートシティの取り組みやデジタル技術の活用など、スライドに記載していることをやってまいります。
ご質問ありましたら後ほどお伺いしますが、庁内で生成AIをもっと積極的に活用していきたいと思っています。
カーボンニュートラル社会の実現
子育て世代等への支援
子育て世代等への支援ということで、近年、自治体間での競い合いのようになってるところもありますが、市としてはスライド14ページ15ページに記載していることを予定しています。小学校給食費の負担軽減の件は、報道発表されている通り、国が政党間で協議をされて、小学校の給食の負担を軽減していくとされたものです。
1人当たり5,200円相当の国費が出てくるということですけれども、加古川市の小学校給食は5,500円で、5,200円では足りないんですね。ですから、国費だけでは無料にならないのですが、物価高騰の国からの交付金も貰っていますので、それを少し使わせていただいて、令和8年度に関しては、負担が無いようにしていきたいと思っています。
かこ☆くらの件ですが、先日も記者会見で触れましたので、詳細はご質問があればと思います。令和8年度は、夏からサッカー、ソフトボール、ハンドボールの先行3種目に加えてこれまで部活動にない新規種目を先行実施しますが、地域クラブの立ち上げ支援として1クラブあたり10万円、55クラブほど予算では計上しています。また、傷害保険の費用等も公費でと考えています。その他、夜間に屋外で活動するケースも想定されるので、いくつかの学校のグラウンド等に簡易照明を設置する予算も含まれています。
学びの多様化学校は、全国的に話題になっている新しい形態の学校ですけれども、不登校気味の方で学び直しをされたいという方を対象にしたものです。
令和10年4月に開校できるように、令和8年度・9年度の2年間かけて建設を進めてまいりたいと考えています。1学年1学級で10人ほどのイメージで、全体で40人ぐらいがそこで過ごしていただくことを想定しています。
高齢者支援の仕組みづくり
超高齢社会に向けてのいろんな事業がありますけれども、新たに取り組んでいきたいと思っていますのが、元の生活を取り戻せる仕組みの構築です。
要支援1、2、そして要介護1、2、3、4、5ということで、介護度が進んでいかれる方に対して、我々が40歳になってから払っている介護保険料と介護保険の特別会計から介護事業者にお支払いする形で、利用料を抑えて介護サービスを使っていただいているわけです。要介護認定の申請を考えようとされている方などに対して、短期集中型で、例えば運動だったり生活習慣の改善だったり、そういったことを指導させていただくことで健康な状態に戻っていただこうと、そういうことを積極的にやっていきたいということです。例えば、いきいき百歳体操もありますし、歩行の訓練だったり、あとは買い物とか家事をなるべく自分でしていただくということだったり、また食生活を見直していただくとか、そういったことを専門家の指導でやっていきたいです。スライドに記載のとおり、令和8年度はモデル事業を市内2箇所でやりたいと思っています。先ほど申し上げたことができる事業者に委託をして進めていきたいと思います。
その他の取り組み
その他の取り組みということで、分野をまたいで2ページにわたって記載しています。長くなりますので全部は説明しないですが、1つ目は大きな取り組みで、令和8年度にキャッシュレス決済のポイント還元キャンペーンをさせていただきたいと思っています。今回は8月実施を予定しています。コロナ禍から5回やってきましたけれども、20%還元で1人3,000ポイントまでの予算を計上しています。財源としては、国の物価高騰対策の交付金の残りと不足分は市費としています。
次に音楽のまちづくり事業です。加古川市では、音楽のまちを掲げていますので、文化・芸術に触れていただき、幸せになっていただきたいという思いもあり、さらに予算を増やしていきます。
日岡山市民プールのスライダーも含めた改修にも着手していきたいと思っています。
予算が議決されますと、令和8年度の夏はまだ利用できるのですが、その後から工事に入り、令和9年度の夏は利用できなくなってしまいます。令和10年度からは新しい姿で使ってもらえる予定です。
先日野口公民館が完成したところですが、令和8年度からは加古川西公民館の建て替えに着手をしてまいります。
他には、地元のご要望に対して、行政として、不法投棄が個人の私有地にあった時の支援策等も新しく制度を作ってやっていきたいと思いますし、最後になりましたが、シティプロモーションについても、かこのちゃんを全面に出しながら、いろんな取り組みをしていきたいと思っています。
長くなりましたけども、以上とさせていただきまして、あとは質疑応答でさせていただきたいと思います。
質疑応答
実は河川敷の中は、国土交通省が治水対策をされてきている観点から、高さ1メートルを超えるような常設の建造物は、水の流れを阻害することになるので作れないこととなっています。ですので、基本的にはステージ台みたいなものは設置しません。
現在、河川敷で多くのイベントをしていただいていますけれども、より使いやすい区画だったり、水はけを改善したり、駐車場などを整備していきます。
(記者)
メイン設備はないんですか。
スライドに記載している地域クラブ立ち上げの支援は、先行種目だけでなく新規の地域クラブも対象となります。
あとは、先行3種目だけというものとしては、指導者報酬にあたるところも支援することにしていますが、これは令和8年度に3種目だけが部活動を終了することで、その種目だけ費用が発生することになりますので、そこは税を使って支援していくということです。
以上
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更新日:2026年03月17日