令和6年度予算案記者会見(令和6年2月15日)

更新日:2024年03月08日

市長プレゼンの様子

プレゼンテーション資料

発表内容

会見要旨

【市長】

はじめに、私から令和6年度の当初予算案に関する取り組みをお伝えしたいと思います。スライドの後方には個別の事業が並んでいますが、その前に、私たちの姿勢や運営における理念、方向性について少しお話ししたいと思います。

令和6年度の施政方針

まず、市民の皆さんに感じていただける幸福感や生活の向上を追求していきたいと考えています。近年、ウェルビーイングという言葉がよく使われますが、身体的、精神的、社会的な健康状態を指すことが一般的です。幸福の追求において、物質的な豊かさはもちろん大事ですが、それ以外にもさまざまな要素を意識しながら、市の取り組みを通じて間接的になるかもしれませんが、市民の幸福に貢献したいと考えています。
また、加古川ならではの魅力づくりを中長期的な方向性として掲げています。加古川の地理的な特性を活かし、神戸などからも遊びにきてもらえるような魅力を提供したいと考えています。身近な自然や駅周辺のにぎわいづくりなどを通じて、地域の魅力を高める取り組みを行っていきます。
さらに、社会に共通する課題にチャレンジします。加古川市は全国の自治体の一つに過ぎませんが、直面する課題は他の市町村と共通しています。そのため、他の地域の取り組みを参考にしながら、積極的に課題に取り組み、社会貢献をしていきたいと考えています。
誰一人取り残さない、持続可能な社会づくり、地域社会づくりとキーワードを並べていますが、最終的には市民の幸せの向上を追求していくということです。市民意識調査の幸福度という数値を10段階で見た平均値に目が行きがちですが、どんな数値も必ず上にも下にも分布があります。平均値が高くても下の方に分布してしまう方もいます。ですから、基礎自治体の使命の1つとして、幸せな状態でない方々を底上げするようなことが私たちの役割だと考えています。
また、人は幸せになろうとすると自分第一になりがちですが、公共の役割としては、未来に持続可能な地域社会をつくっていかなければなりません。以前から、市民満足度など47施策の重要度調査も行っており、数値は変動していますが、ここ数年微増が続いています。定住意向は75.5パーセントまで上がってきており、また、郷土愛を尋ねる愛着度も微増傾向で、7割くらいまで上がっていますが、3割の方は感じないという状況もあります。そのため、ここの数値も改善していきたいと考えています。加古川ならではの魅力づくりにより向上してほしいと考えています。
また、ウェルビーイングの向上を目指していくに当たり、国も新しいLWCI指標を導入して2年ほど経ちます。本市でも同じような指標を使って市民アンケート調査を行い、幸福感との相関関係も見えてきました。例えば、健康状態が高い人は幸せだと答える傾向があります。自己効力感や自己肯定感が高い人ほど幸せだと言える傾向もあります。公共空間や地域とのつながり、文化芸術も重要です。これらを活かして施策につなげていきたいと考えています。

身近な自然を活かした魅力づくり

ここからは、先ほどのスライドで挙げた項目について、6年度の取り組みをご紹介します。全部触れると長くなりすぎますので、かいつまんで説明し、後ほどご質問いただけたらと思います。
身近な自然を活かした魅力づくりについては、スライドの写真やイメージ図をご覧ください。
広報かこがわでも特集記事にしたみとろフルーツパークです。この春にいよいよグランピングサイト、キャンプサイト、ドッグランなどもオープンする予定です。権現総合公園もネクスト西日本さんと話がまとまり、令和7年4月に供用開始できるよう整備工事が進んでいます。そして、日岡山公園は令和9年の春を目指していますが、スケートボードパークや3オン3のニュースポーツゾーンを令和7年に先行してオープンできるよう準備を進めています。
時系列で言うと、みとろフルーツパークが令和6年の春にグランドオープンし、7年の春には権現総合公園が完成して自転車サイクリストの休憩所も備えます。そして同じ頃には日岡山公園のニュースポーツゾーンが先行オープンし、9年の春には日岡山公園の再整備、そして10年にはかわまちづくりの整備という流れになります。
かわまちづくりでは、今日は大事な日でして、堤防にレストランやカフェなどの賑わい交流拠点づくりを目指して今年の1月から事業者の公募を始めています。今日は事業者の参加表明の締め切り日で、何社か参加表明があることを期待しています。7月頃には優先交渉権者が決まるスケジュールになっています。日岡山公園の再整備についても、9年の春を目指して3月から事業者の公募を始めていく予定です。
川の利用機会の拡大、拡充というのは、漕艇センターで、以前はレガッタのみでしたが、最近はイベントでカヌーやパックラフトを体験いただけるようなイベントを重ねてきました。この春からはレガッタに加えカヌーも楽しんでいただけるようにする予定です。
花火大会も関心のある方が多い話題ですが、さまざまな意見をいただいており、方向性を検討してきました。今年の予算は7,500万円で、前年より増額しました。アンケートを参考に、分散型の継続を目指しています。2年前は5カ所、去年は6カ所で開催しましたが、今後は7カ所目、8カ所目を目指しています。特に、市の中心部が抜けているため、例えば川の西側などで1カ所設置し、加古川町では以前の場所から遠くなったと感じる方々の不満に応えるために模索しています。警備会社や警察と相談し、警備の必要性と費用を検討していかなければなりません。予算は2カ所追加して8カ所に増やすため、少し多めに計上する方針です。サプライズではなく、場所もオープンにして実行したいと思いますが、今後の調整により変更される可能性があります。最終的な決定は実行委員会で行われますが、内容はまだ確定しておらず、調整が必要というのが正直なところです。
かわまちづくりについては国土交通省さんと協力していて、国交省さんもさまざまな工事を既に行っていただいています。イベントが頻繁に開催されている辺りでは、河川敷の内側を階段状にして座ったり登り降りできたりできるよう整備されています。また、河川敷を車で南から来る人は駐車場に入りづらいので、Uターンしやすいように幅を広げるハード整備を国交省さん側でしていただいています。また、まだ先の話ですが、子どもたちが水遊びをしたり、学生が水生生物の研究に利用できる水辺の広場も整備する予定です。安全面には十分注意しますが、水辺の利用を促進する取り組みを進めています。

駅周辺のにぎわいづくり

3つの大きな方向性のうちの2つ目は、駅周辺の賑わいづくりです。まず、加古川駅周辺の再整備についてです。昨年、イメージ図を発表しましたが、それをさらにブラッシュアップしていき、再整備を進める計画です。今年度は業務委託を行い、地域の方々や関係者と共に具体的なスケジュールを含めた再整備計画を立てる予定です。対象となる建物としては、ヤマトヤシキが入るカピル21ビルやサンライズビルなどがあります。また、駅北側の四角い停車場も再整備の対象となります。これらの場所には、公共機能や民間の機能がどの程度必要か、そして駅前広場の形についても検討しています。駅周辺では駐車場の課題もあり、適切な配置や全体のコンセプトを固めていく必要があります。これらの再整備に関する業務委託は、令和6年度は5,100万円で、令和7から9年度頃まで続く予定の債務負担行為として約3億円計上しています。
次は、中心市街地の道路整備に関するものです。詳細は以下の通りです。まず、駅南の市役所線がベルデモールで行き止まりとなっている防災道路を、小門口の方まで貫通させる計画があります。地権者との交渉をさらに進めていきます。また、本町河原線の一部を暫定的に整備し、ニッケパークタウンの周辺でJRの高架下を北向きに一方通行の道路を設け、車の流れを改善します。この工事は6年度に詳細設計を行い、7年度に工事を行う予定です。本町河原線は都市計画決定をしている道路ですが、全てを進めるのではなく、高架下を貫通させるだけの暫定的な整備をするということです。
もう1つは、駅南広場のリノベーションに関するものです。人工芝を一部設置し、社会実験やイベントを通じて、駅周辺での滞在を促進する場所の研究を進めます。これは将来の再生につながる取り組みです。
次に、総合文化センターエリアの整備基本構想について説明します。この計画は、東加古川にある警察署の向かいに位置するエリアを対象としています。施設はかなり古くなっており、一部の部屋は稼働率が低くなっています。具体的には、総合文化センターや図書館が入っている建物や、その周辺の芝生の広場、旧保健センターの建物です。建物の建て替えについてはイメージをしていませんが、より効果的な活用を目指して基本構想の策定を進める予定です。

産業誘致による雇用の創出

3つ目の柱の産業誘致については、水足戸ヶ池地区がスライドにあるとおり分譲販売中であり、旧公設卸売市場も建物の解体撤去工事、跡地活用に向けての準備が進んでいます。志方中央地区でも産業用地の検討が行われ、来年度にはその準備を予算に盛り込んでいます。また、以前から取り組んでいる企業立地促進奨励金や奨学金返還支援も予算を措置しています。さらに、別の取り組みとして、中津水足線の開通式典を行いましたが、その先の橋の工事が引き続き進行中であり、また、兵庫県が中心となって県道の整備を行っていただいている国道2号線の橋の架け替えや、南北道から降りて南の明姫幹線まで行く尾上小野線の拡幅工事も進行中です。

スマートシティ・デジタル化の推進

次に、社会の共通課題に取り組むため、スマートシティやデジタル化に関する取り組みを進めます。民間事業者のデジタル技術を活用した取り組みを支援し、補助制度や人の紹介を行っています。今年度は4つの企業が参加し、来年度も同様の取り組みを予定しています。

カーボンニュートラル社会の実現

次に、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、先日の市議会で脱炭素のための基金を設置し10億円を積み立てました。これに加えて国の交付金を活用し、さまざまな事業に取り組んでいきたいと考えています。1つ目は、あなたのエコ暮らし応援事業として、窓の断熱改修や高効率給湯器への買い換えに補助をします。また、太陽光発電設備の設置補助や、ゼロカーボンパートナー企業への空調や照明などの省エネ設備の導入を補助します。EV車の充電ステーション設置補助や市庁舎内の照明LED化、公用車のEV車導入は引き続き取り組んでいきます。

結婚、出産と子育て支援

次に、結婚、出産、子育て関係です。1つ目は、兵庫県がされている出会いサポートセンターの有料会員の登録料を補助します。2つ目は国の事業ですが、結婚支援事業を行います。3つ目は、市独自の新規事業として、国の物価高騰対策等の交付金を使い、未就学の子ども1人当たりマイナポイントで1万ポイントを給付したいと思っています。マイナンバーカードを作っていただいた時に、国からポイント給付の特典がありましたが、あれと同じような形で検討していきたいと思います。そして、児童手当の拡充は、国から示されているとおりです。(仮称)加古川中央こども園の建設も進めていきます。

教育環境の充実

次に、教育環境の充実ですが、ご存知のとおり両荘みらい学園の開校も迫ってきています。また、部活動の地域移行も全国的に進んでいるところですが、本市においてもいろいろな種目の試行をしてきており、その拡充も行います。先ほどもカヌーの話を少し出しましたが、学校部活動にない種目である水上スポーツクラブについては、新たな試行として、参加者にいくらか会費を負担してもらい、国が示す受益者負担についても検証していきたいと考えています。また、児童クラブの民間委託も行います。不登校児童生徒については、今、大きな社会課題です。メンタルサポーターの増員により校内でのサポート体制の充実、また、臨床心理士等を増員し、わかば教室や教育指導センターの支援体制を充実していきたいと考えています。また、以前から進めている学校のプールは、スポーツクラブなどの民間のプールへバスで行って使わせてもらうという取り組みをさらに拡大します。

誰一人取り残さない地域づくり

誰1人取り残さない地域づくりというスライドにつきましては、再掲になりますが不登校児童生徒の対策が1つです。そして、障がい者への合理的配慮の提供が民間企業においても義務化されます。これまで努力義務だったものが義務化されますので、その取り組みのための補助制度は以前からありましたが、その予算の枠を少し増やすということと、企業さんの中で合理的配慮の提供促進のための研修費用も助成できるようにしていきたいと思っています。

その他の取り組み

音楽のまちづくり事業は、最初のウェルビーイングのところにも関係するところですが、文化芸術がウェルビーイングとの相関関係が高いということも出てきましたし、市民の皆さんにいろいろなところで音楽に触れていただけるような環境を作っていきたいと思っています。これまでにもティーンズコンサートを2回やってきましたし、先日の、サプライズで上野樹里さんが来てくださった軽音コンサートもまたやりたいと思っています。これまでにも神社やお寺で開催している名所コンサートや、市議会の議場コンサート、市役所1階ロビーでずっと続けているコンサートなど、このような音楽づくりのイベントを続けていきます。
次は、内部の職員向けのことになりますが、自分の机が決まっていない形で、自由にノートパソコンを持っていって作業ができるような、いわゆるフリーアドレス型のオフィスを新館9階につくりたいと考えています。北館(旧青少年女性センター)の改修を進めており、今の新館9階の機能が北館に引っ越して、その空いたスペースを職員のフリーアドレスの業務スペースとして活用していきたいと考えており、そのために机を買ったりモニターを買ったりする予算を置かせていただいています。
あと、話題になっている帯状疱疹ワクチンを接種されたい方への費用の半分を助成する市としての制度を始めたいと思っています。兵庫県からも予算が入る形になり、取り組んでいきたいと思っています。
最後のスライドです。浜の宮駅のすぐ西側の踏切の拡幅とありますが、歩道部分を少し広げたいと考えています。そして、かこバスミニの新設も行います。また、市街化調整区域に移住して、空き家を使っていただける方に、補助制度も引き続き続けてまいりたいと考えています。高齢者のサポカー購入補助は非常に好評で、令和4年度も令和5年度もたくさんの補助制度のご利用がありましたので、令和6年度も引き続き予算を置いて続けていきたいと思っています。

質疑応答

(記者)
子育て応援マイナポイント給付事業や給食費の物価高騰分の補填など、子育て関係に多額の予算を割いてるのかなという印象もありますが、子育て支援について今回の予算で市長の思いをお聞かせください。
【市長】
根本的な部分としては、国がどこまで何をしようとしているのかを早くはっきりさせてほしいというのが1番大きいですね。統一地方選挙が4月にありましたが、その前ぐらいから与党の方からもいろいろなアナウンスがありました。児童手当の拡充はしてくれようとしています。あとは、給食費を小中学校で無料化する自治体が出てきていますが、国がどうしようとしているのか、全部国が負担するのか、県、市、町と折半するのか、そこのスタンスをはっきりしてほしいというのは強く思っています。そのような国の動きを確認しながら、私たちも乗り遅れることがないように地域の皆さんの声を聞いてしっかりやっていきたいという思いです。ご質問のあったマイナポイント給付事業など、国からの物価高騰対策の予算も活用しながら、どこにそれを優先的に使うべきかという時に、子育てを優先して考えているというところです。
(記者)
今回の予算全体として、どういうところに特に重点を置かれようと考えていますか。
【市長】
私たちとしては、ウェルビーイングをどう高めていくかを根本として考えながら、加古川にしかない魅力づくりをして、市民の皆さんに誇り思ってもらえるような空間づくりを意識していますので、身近な自然を活かした魅力づくりが1番大きな柱です。
(記者)
あと、JR加古川駅周辺の基本計画づくりに着手されるということで、今はぼんやりとした構想ですが、10年後にはかなり具体的なものになると思います。20年程度という非常に長期間にわたる事業についての市長の思いはいかがでしょうか。
【市長】
これまでも、市民満足度調査を続けており、やはり駅周辺の魅力や買い物に行く場所ということでの魅力という点では、非常に悪い数字が出ているというのがベースにあります。また、加古川ならではの魅力づくりをして、たくさんの人に住んでもらいたいと思っているわけですが、その基本的な部分のお買い物する場所や遊びに行くような場所としての駅前の魅力というのはしっかりあるべきだと思っています。再整備については、姫路や明石や神戸の主要な駅を見ても、加古川も急務なことだと思っています。ただ、地権者の方がたくさんいらっしゃるので、どうしても時間を要してしまうところは苦しいところですが、しっかりと関係者と検討会や勉強会を重ねながら同じゴールというか、こんな駅前にしたい、駅周辺にしたいという共通のイメージを固めていって、この3、4年で動いていけるようにしたいと思っています。長期的な取り組みになりますが、更新されたイメージ図などもその都度公表しながら、ワクワクしてもらえるような取り組みにしたいなという思いです。
(記者)
総合文化センターエリアの基本構想の策定ですが、ハード的なところは考えていないというニュアンスでした。あそこは、いろいろなものがあって、プラネタリウムや陶芸施設、図書館、教育研究所も入っていますが、どういったイメージで考えていますか。
【市長】
6年度は、ニーズも探りながら構想を固めていきたいと考えています。課題意識としては、2階でそんなに使われていない部屋があり、もったいない状態です。私自身の思いとしては、加古川駅の方には自習室もできて、学生さんがいっぱい来てくれています。東加古川の方にも、当然たくさんの学生さんがいらっしゃるので、かこてらすで自習室も設置しますが、総合文化センターの辺りにも学生さんが集まってくるような場になってほしいなと思っています。今あまり決めてしまいたくありませんが、元々文教ゾーンと言ってきた場所ですので、学生さんを意識した若い人たちが来たくなるような空間にしていきたいと思っています。奥にある旧保健センターは、今はウェルネージに引っ越ししていますが、あそこは今倉庫状態になっています。コロナ禍で、兵庫県さんがマスクなどの物資を置く場所がないということで、使っていただいておりますが、水回りを含めて使える建物ではないので、解体せざるを得ないと思っています。それ以外の本館や図書館の棟は、建て替えるまではしないまでも、中を綺麗にしてニーズを探りながら、いい施設にしていきたいなというところです。
(記者)
できたのはいつ頃ですか。
【市長】
建物自体は昭和60年です。
(記者)
老朽化ということではないのですか。
【市長】
ある程度老朽していますので、その辺りも含めてリニューアルと中規模改修を行います。
(記者)
旧保健センターは、今は倉庫として使っているけれども、何らかの活用はしていきたいというお考えですか。
【市長】
再利用は無理だと思っていますから、基本的にはどこかで解体するということですね。
(記者)
個別の事業になりますが、花火大会は、先ほどは場所をできればオープンにしたいというお話でしたが、これから議論されていくのでしょうが、混雑緩和というのが分散型の大きな目的だったかと思いますが、場所のオープンとなかなか兼ね合いが難しいところではあると思います。
【市長】
中央1カ所に戻してほしいという声は、特に打ち上げ場所近辺の方からは根強くあると思いますが、私たちはコロナ禍だから分散開催をしているわけではなくて、以前から人が集まりすぎて危なく、警備費が年々上がっているという状態でしたので、なんとか変えたいと思っていたところに、ちょうどコロナ禍も来たので、1年の休止を経て、分散開催に一気に舵を切らせていただいたという流れです。アンケートの中に中央に戻すという設問がなかったという声もありましたが、そもそもそういう選択肢はもうないというのが私たちの前提です。ですので、なぜ分散なのかというところは、安全面を考慮したところです。 
おっしゃるように、事前に場所を示すと、また人がいっぱい来るのではないかという話があって、そこは悩ましい話ですが、見ていただくことが大切ですからね。10分、15分ということであれば、電車に乗って遠くから集まってくるようなことは想定していなくて、市民のための、市民の人に各地域で見ていただける花火大会にしていきたいと思っています。仮に8カ所になったとして、それぞれの場所にそれなりの人が集まっても、短時間ですし、そんなに危なくないということで毎年開催できるというのが最終的なゴールですね。ただ、事前告知をすることで、また数万の人方が短時間で集まってしまうようであれば、もう次の年から開催しませんということになってもおかしくありません。
(記者)
部活動の地域移行は、今は吹奏楽や野球などをされていますが、カヌーもするということですか。
【市長】
本来であれば、国は令和7年度ぐらいで地域移行をやり切ろうとしていたわけです。ですから、各自治体としては大変だということで、進めていこうとしてきましたが、 国の6年度当初予算案があまりに小さいままなので、7年度に全国で地域移行を完了するのは、多分国もイメージできてないのではないかと思っています。 
ただ、教職員の働き方改革のためでもありますので、これはやり切らなないといけないと思っています。来年度は、国の予算規模を見ながら試行を拡充したいと考えています。
(記者)
具体的には。
【市長】
吹奏楽は引き続き行います。あと、柔道や野球以外もいくつか考えていますが、運動部に関しては生徒数が減ってきてチーム編成ができないような部活もありますので、地域的に統廃合という声があるかもしれませんが、集約のような方式を試行していこうとしているところもあります。一方で、学校でアンケートも取りましたが、例えば料理など思いもしなかったようなものが1番だったり、ダンスなど出てきているみたいです。そのようなものもできるのであれば試行していければという話もしており、その中で、水上スポーツは、漕艇センター前でないと出来ないこともあり、広域で集まってくるような形で実施できないかという検討をしているところです。
(記者)
かなり国の動きより先行しているようですが、最終的には費用の話になってくるのではないかと思います。保護者の方もその辺の不安が結構大きいようです。
【市長】
本来であれば、国が全額なのか、国、県、市で分担して負担するのかでしょうが、なかなか決まらないので、今は試行段階としていろいろな形を試していこうと考えています。
(記者)
新館9階のモデルオフィスの整備はどのようなものですか。
【市長】
これは特定の部署が利用するわけではなく、どの部署も使えるというものです。最近は、民間企業さんで自分の机が固定されていなくて、おしゃれな内装のソファーがあるような広い空間で、ノートパソコンを持って好きな場所に座って仕事をしているところもあります。市では内装にお金はかけませんが、フリーアドレスというイメージで、試行してみたいと思っています。 
ゆくゆくは、すべての職場で、例えば大きな机が2つぐらい置いてあって、出勤してきた時にそれぞれが好きな場所に座って仕事ができるようにしていくことで、市役所に入庁したいと思ってもらえるような職場の魅力づくりもしていきたいと考えています。モニターも置きますので、そこに集まってきて業者さんと相談したりするなど、ミーティングスペースも作ります。今は各職場の小さい会議室でしていますが9階に行けばそのような場所があるという形ができると思います。

 

以上

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