定例記者会見(令和6年1月18日)

更新日:2024年01月29日

定例記者会見の概要を動画で紹介しています

発表内容

会見要旨

【市長】

皆さん今日もありがとうございます。
石川県能登半島地震の件はその都度プレスリリースさせていただいていますので、今日新たな市の動きはないんですが、先週の11日に出発式をしました上下水道局は穴水町で活動しており、また、消防本部は15日の朝出発式をさせていただき、兵庫県としての枠で輪島市で活動しております。また中央市民病院も医療関係者15名ほどが行かれることになっています。今後もいろんな形で支援要請があろうと思っておりますので、できる限りの対応をしていきたいと思っております。

新市立認定こども園の園名を募集します

1点目は、新しい加古川市立認定こども園の園名募集です。令和8年4月に開園予定の仮称加古川中央こども園で、3つの幼稚園・保育園を統合する形で1つにしていこうとしているものです。場所は兵庫県の県営住宅があるところです。国道2号線の西行き一方通行を突き当たって南に下がったところの左手に県住があり、道路沿いの土地を買わせていただいて、この新しい園を建設していきたいと思っています。今年度基本設計を行い、資料のイメージ図はその結果でして、このようなものを目指して設計が進んでいます。予算の承認を得られれば、令和6年から7年にかけて建設し、8年の開園に間に合わせていきたいと考えています。
規模的には、定員で言いますと240名になります。3園統合と申しましたが、先月の12月時点では、加古川幼稚園でしたら51名の利用者がおられ、鳩里幼稚園も51名利用中です。また、鳩里保育園は102名入っておられるということですので、これらを集約するとそれなりの規模が必要になります。
これとは別に、すでに発表をしておりますが、その他の幼稚園利用者が非常に減ってきているということもありますので、一言で言えばそれらの統廃合ですね、その方向性も打ち出した計画について今パブリックコメントを行っているところです。
今回の園名は、2月1日から21日までの間に募集をしてまいりたいと思っていまして、色々な案が出てくると思うんですが、他の園と混同しないようになどを勘案しながら、まずは案の絞り込みをさせていただき、いくつか残った案について3園の保護者の皆さんに投票していただくような方法で確定をしていきたいと思っているところです。
この園は3つを統合するのみならず、新たな機能として幼児教育センターを設置したいと考えています。待機児童をなくしていこうという動きの中で、これまで市内にたくさんの民間園さん、認定こども園さんを新しく作っていただきました。皆さんそれぞれに大変ご尽力いただいているんですが、提供する保育教育の質ですね、そこをより高い水準で全体を良くしていきたいという思いもありますので、公私立問わず、保育士・幼稚園教諭などの研修の場にもできると思っています。また、全国的な課題でもありますけれども、発達障害及びその疑いがあり親御さんが心配されてご相談しに来るような件数が非常に増えていて、市内でも志方にこども療育センターがありますけれども、そこもかなり待っていただかないといけない状況が続いてきております。そういう行動が少し心配ないし発達がちょっとゆっくりな方も保護者のご希望に応じて各民間園さんで受け入れていただいていますが、非常に保育士さんの対応が必要になるということがありますので、市から人件費の補助を各園にさせていただいているところですが、マンツーマンで付けるほど十分にお出ししているわけではないので課題は常にあります。保育協会からもそういうお声を常に聞いております。ですので、そういった応対の仕方とか、ここで何か相談できるようなことを含めて、インクルーシブ教育保育を先頭に立って担う場所にならねばという思いもありまして、この幼児教育センターを設置したいと思っています。まだ検討段階の部分もありますが、センターは設置する方向です。

官民連携広域見守りサービス実証の実施

これまで官民連携の見守りサービスを広域で実証実験をしてきております。この度は、三木市さんと三田市さんとの広域において、スマホのアプリでタグを検知できるかどうかという検証をしていきたいと思っています。 
これまでにも令和2年度、3年度で加西市さんと播磨町さんにご協力いただいて、検知できることの確認などもしてきているんですが、今回新たにご協力いただける自治体が見つかりましたので、このような形で実証実験をしていきたいと思っています。
今市内には見守りタグを3つの会社が提供してくれているんですが、その3つの会社のタグが検知できる検知器は市内で約7,000ポイントあります。内訳としましては見守りカメラの中にその検知機能を付けていますので、それで1,475台、また、最近新たに設置したAI機能付きの高度化カメラが150台ありますし、そして大きいのは、かこがわアプリという市民向けのアプリをダウンロードいただき、見守りの機能をオンにしていただくと移動型の検知機能として働きます。そのスマホを持っている方とタグを持っている高齢者の方が近くをすれ違うと位置情報が記録される。そういう形の検知機能が5,000弱ほどありますし、その他市の公用車にも検知器を付けて走り回っていたり、郵便局のバイクにも付けていただいたり、それらを合わせて約7,000ポイントの検知網が市内でできているという形なんですね。 
ですから、実証実験で連携していただく他の自治体においては、固定検知ポイントがあるという段階ではまだないんですが、見守り検知機能のアプリを新たに作っておりますので、皆さんにはできればアプリを入れていただいて、タグの検知ができるかを確認していきたいと思っています。 
なぜこのようなことをしているのかと言いますと、市民向けに見守り機能を提供していますが、市外に行きますと検知ポイントがないということになりますので、できれば広く検知できるように皆さんが取り入れてもらいたいという思いを持っているわけです。加古川市としては先駆的にやっていることで、現場の職員の頑張りによって、複数の会社の見守りタグを検知できるよう仕様の共通化をしています。見守りのタグのようなものはいろんな会社の製品があり、大体は検知器とタグが1対1のセットになっているので、他社製だと検知できないことは普通なんですが、加古川市は共通化していることで広がりを持たせられるのではないかという期待を込め、実証実験という形でやってまいりたいと思っております。

質疑応答

新市立認定こども園の園名を募集します

(記者)
園名募集の件ですが、21日まで募集をされた後は、いつ頃までにどういう決め方をするんですか。
【市長】
スケジュール的なことも含めてこども部の方から詳細の説明させてもらいます。
【職員】
21日までの募集が終わった後、皆様から応募いただいた園名を庁内の選定委員会で候補をいくつか選定いたします。その中から統合する3園の保護者の方に投票していただいて最終的に選挙によって決定していくというような流れになります。保護者からの投票時期はおそらく3月から4月あたりになろうかと思います。最終的に決定するのは6月頃を予定しております。
(記者)
名前は何かこういうイメージとか、特には配慮することはあるんですか。
【職員】
まずは園児でも言いやすいものであったり覚えやすいようなもの、それから市内に加古川という名前のついた園もたくさんありますので、それらと混同しないようなものの中から地域にあった名前を前提にして、後は保護者の方に投票していただきます。
(記者)
最後に「こども園」を付けないといけないんですか。
【職員】
それも応募状況によりますが付かない場合もあるかなと思います。

官民連携広域見守りサービス実証の実施

(記者)
実証実験は具体的にいうと自治体の職員にアプリを持ってもらうという形なんですか。
【市長】
加西市さんの時は、加西市さんがホームページで市民に呼び掛けてくださってされたと思うので、こういうアプリ入れていただけませんかという呼び掛けは、この二つの市にもしていくということです。
【職員】
今回は20人ぐらいの方にタグを持っていただいて実証するというやり方になります。
(記者)
実証というのは、三木市や三田市でも同じ仕組みが使えるのかどうかという実証なんですね。
【市長】
そうですね。
(記者)
これまでは加西市と播磨町で実証されたということですね。
【職員】
はい。見守りアプリを使っていただくことで、検知器がなくてもある程度見守りサービスとして提供していけるということを確認していただきました。 
(記者)
今後の展開はどうお考えでしょうか。
【市長】
いざ他市で導入していただくとなると、市民にアプリを入れてもらう呼び掛けをしてもらわないといけませんし、固定検知機を付けていただくとなりましたら予算が必要ですので、実際に使っていただいて、導入されたいと思われるところが増えていってほしいと私としては見守っている立場です。加古川市としては見守りカメラを先進的に導入し、いろんなところで広がってきていると思いますので、その中に検知機能もコストは余分にかかりますけどもセットで入れたいというところが出てこないかなと思っています。
(記者)
ほかの自治体のことなので、なかなかそこは予算措置もあって難しいところかもしれないですが、加古川市としての希望としては、他の自治体でも見守り機能が広がってほしいという意味でこういう実証をされるということですね。
【市長】
そうですね。例えば、我々がこういうことをする前からよく導入されていたもので有名なものとして「ミマモルメ」があります。本市の3社の中にミマモルメも入っているんですが、元々は校門に検知器を付けて、子どもが下校を始めて校門を通ったら親にメールが届くシステムをされていたんですが、本市ではそこから一歩進んで検知器を街中に置いたという形です。本市の見守りサービスは、はじめは子どものニーズが多いんじゃないかとスタートしたんですが、新たに喜ばれているニーズというのは、認知機能が低下した高齢者でして、実際には今二百数十人ぐらい利用されています。よく使う靴とか鞄などに付けてもらうようにしています。加古川警察署には毎年おじいちゃんおばあちゃんが行方不明なんですという通報が数百件あるようですが、タグをあらかじめ心配な方に付けておられたおかげでご家族の方自身で方向方角がわかったりして、あそこじゃないかと見つけられた事案も出てきており、そのような役立ち方もしています。いずれは校門のところ1カ所だけでなく、いろんなところで検知できるような物が広がっていくんじゃないかと見ています。一方でGPSを使ったものがありますが、毎日充電しないといけない弱点があります。場所は正確なんですが。見守りサービスのタグは、ブルートゥース・ロー・エナジー、BLEと略している技術で、ボタン電池のようなものを入れておくと1年くらいもつという製品です。検知ポイントはどうしても点になってしまうんですが、認知機能が低下した方に持ってもらえて付けっぱなしにできるということで、それなりに評価されているものです。
(記者)
今回の取り組みは、加古川市から呼び掛けたということですか。
【市長】
はい。スマートシティ関連で広域連携のことで言いますと、国交省さんの実証実験でワンコインセンサーというのを先進的に行っております。用水路とか河川にセンサーを取り付けておいたら、水が上がってきたときに連絡が入るという仕組みで、早めの準備、避難とか水門の開け閉めができます。それを加古川市が持っている情報連携基盤にその情報を格納して、ダッシュボードで職員が確認しています。三田市さんが取り付けているワンコインセンサーのデータを加古川市のダッシュボードで確認できるようにし、広域連携でやっています。
 
以上

 

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