定例記者会見(令和3年7月21日)

更新日:2021年07月21日

発表内容

会見要旨

【市長】

みなさんこんにちは。本日もお時間いただきありがとうございます。

私から4点ご説明させていただきます。

新型コロナワクチンの接種

はじめに、新型コロナワクチンの接種についてです。

予約対象年齢の拡大

今月19日の月曜日から、新しい予約システムで55歳から59歳の方の予約を受け付けています。接種対象者が15,907人おられ、それに対して15,765枠を準備しています。本日21日の朝8時時点では、ウェブで6,566枠、コールセンターで981枠、合計で7,547枠、予約率としては47パーセントです。コールセンターも初日は混雑していましたが、本日では落ち着いた状態になっています。これからの状況から、次の50歳から54歳の方の予約受付に踏み切りたいと考えています。来週26日の月曜日から、ウェブは7時スタート、コールセンターは9時スタートで受け付けます。予約枠としては、55歳から59歳の方の枠が約8,400枠残っていますので、そこに4,320枠程追加して12,320枠になります。対象者は20,188人でおよそ6割の方を受け付けできます。接種日は8月3日から15日までですので、50歳代の約6割の方は、少なくとも1回目はお盆の頃までには接種できる見込みです。その次の40歳代の方については、ワクチン供給量が減るとわかった時点では接種時期は未定と申しあげていましたが、今の状況からするとすぐにご案内できるのではないかと思っています。

ここ1、2週間は集団接種会場においてフル稼働の接種体制を整えており、個別接種も含めると1週間で約25,000回の接種を行っています。VRSの数字などもよく報道されていますが、当初遅いと言われていた接種率は決して遅くない状況まで来ていますので、このままいけば接種が速いグループになる予定でした。ただ、残念ながら今国が示している今後の減少した供給量となると、今後は半分以下の接種ペースに落とさざるをえないと心配をしています。

今個人的に関心があるのは、国が1万箱のうち8,000箱を配り、残りの2,000箱を都道府県の調整枠にするということが発表されたことです。それを受け、県がどのような基準で配分するのかが気になっています。先日神戸市に沢山配分されたことや、姫路市がワクチン配送の申込ができていなかったために配分されたことなどの情報が出ていました。このような仕方のない場合があることはわかりますが、市としては1週間に2万人以上に接種できる体制まで整えておきながら、8月になると1万人ほどに抑えなければならない状況において、接種が遅い自治体に接種を促すように多く配分されるとなると、また自治体間でおかしなことになりますので、県の方で明確な配分方法や配分実績などを公表していただきたいと思っています。これは他の自治体も同じ思いでいると思います。今後は国と県が決めた基準で配送される量に従って本市の接種を進めていくだけの状況です。ですので、自治体間の接種スピードで差をつけないよう国と県で気を付けていただきたいと思っています。

基礎疾患のある方等の優先接種受付

次に、基礎疾患のある方と高齢者施設等従事者の優先接種の件です。これについては、以前6月中に約2週間優先接種の受け付けを行い、約2,000人に接種ができています。しかしながら、基礎疾患の方でまだ申込が出来ていない方からの問い合わせもありますので、改めて優先接種の受付をさせていただきます。7月22日の木曜日9時から8月1日の日曜日18時までの期間で受け付けます。

予防接種証明書の交付

ワクチン関連の最後は、海外渡航される方のワクチン接種済み証明書の発行の件です。7月26日月曜日から郵送または地域医療課窓口で即日交付できるようにします。

「かわまちづくり」プロジェクトについて

次に、「かわまちづくりプロジェクト」についてです。

今年度、身近にある自然の魅力を活かしたまちづくりに取り組んでおり、その一環で「かわまちづくりプロジェクト」と位置付けています。ニッケパークタウンの商業施設がある向こうの土手堤防の上、そして河川敷の広い空間があります。駅から歩いて行けるところです。そこを賑わいの空間としていこうという事で動き始めています。今年度は1年間かけてかわまちづくり計画を作り、来年度早々には国交省に申請をして補助も受けながら整備していく予定です。

その計画を作るうえで市民の方に関わっていただく機会を設けています。先日6月27日には「川った未来を考えよう!in加古川」というシンポジウムを開催し、駅北の「ウェルネージかこがわ」の会場から河川敷まで歩いていくようなイベントを行い、32名の方にご参加いただきました。これからは、7月31日、8月22日、10月17日にワークショップを開催します。7月31日に青少年女性センターで行う分は、定員45名程の予定で、アイデアを出し合って発表してもらう場にしたいと思っています。次の8月22日は寺家町の「かわのまちリビング」で、子育て世代の方からアイデアを出していただくものです。最後の10月17日は、これまで出たプランをまとめていく機会にします。

病院跡地の新たな複合施設の愛称を募集

次は、東加古川の加古川市民病院跡地に整備している複合施設に関することです。

この施設のネーミングを募集しています。当初にクラウドソーシングで募集し、今は3案に絞りこんでいます。この3案を提案していただいた方には3万円、そして最終案に決定された方にはプラス2万円をお渡しさせて頂きたいという事でご案内してきています。

最初のクラウドソーシングの段階で378件応募があり、庁内でそこから9案に絞らせていただいています。その9案をデシディムで投票を行い、今は3案まで絞らせていただいている段階です。これからは、市民の方に投票いただき最終案に決定していきます。7月28日から8月10日で3案が書かれたボードにシールを貼っていただく方式の投票をしたいと思っています。ボードの設置場所は、例えば近所にあるマルナカ加古川店や加古川東郵便局、また市内全域の公民館、市役所のロビーなどです。少し変わった新しい取り組みとしては、一番近い平岡南中学校の生徒さんに是非投票していただこうという事で、さっそく昨日ですが、皆さん1人1台タブレット端末を持っていますので、専用の投票ページから選んでいただくデジタル投票を行っていただきました。市の公式ラインやホームページでも投票できます。

ツバルオリンピック委員会の事前合宿の終了について

最後に、ツバルオリンピック委員会の合宿の終了の件です。

この事前合宿の期間、皆さん取材もしていただき、市民の方にお伝えすることができて感謝しております。カラロ選手も結局お一人で来られたわけですが、今朝早朝に少年自然の家を出発され、市役所の庁舎前広場に立ち寄っていただき、感染対策によりバスからは降りていただくことができませんでしたが、みんなで手を振ってお見送りのイベントをさせて頂きました。オンライン表敬訪問の時に食べたいものの話も出ましたので、差し入れとしてお肉を食べて頂いたり、ウナギも食べて頂いたり、また最後20日の夕食はかつめしを食べていただき、「勝つ(カツ)」という願掛けを職員から説明させていただいたりしました。

また、オンライン表敬訪問の時に、サプライズで伝説のシューフィッターである三村さんがカラロさんにまたシューズを作ってくださいました。またというのは、2年前の合宿時にも靴を作ってくださったので。三村さんに対して非常に喜ばれて、三村さんに手紙も送られると聞いています。合宿では、ツバルの関係者の方からも沢山応援メッセージを加古川プラス(市公式フェイスブック)などの中に書き込んで頂き、それを陸上競技場の電光掲示板に映すなど、できる限りのことはさせて頂いたと思っています。コロナがなければもっとできただろうということからすると十分おもてなしができたとは言えませんので心苦しさはありますが、ぜひ頑張っていただきたいと思っています。当初は6人で来られる予定でしたが、残りの女性選手を含めた5名の方は20日に東京に入られたようで、向こうで合流して本番に臨まれるという事です。

質疑応答

新型コロナワクチンの接種について

(記者)

国からのワクチンの配分が足りないとのことですが、市はどのくらいの発注数を国に求めているのですか。また、2回目接種の分も含めて発注しているのでしょうか。

【市長】

国の方では全国に4,000万回分のワクチンがあると言われています。ここから先の事で言えば、今後配給量が減れば、7割の接種率とすると11月末までかかるのではないかと見ています。それでも国から前倒しを求められれば、市としては接種できる体制はあるので、配分量を先に示してもらえれば前倒しは可能となります。もう一つ出ている情報としては、9月末時点でファイザーとモデルナのワクチン総合計数が希望者数分を確保できているというものです。ですので、その配分さえうまくできれば、10月中旬には希望者みなさんが接種できてもおかしくないということです。個別接種をメインでされている自治体では、接種いただく診療所に予約とは関係なくワクチンを渡しているところもあるのではないかと思います。そのワクチンをかかりつけ患者やその他多くの方に接種した結果、接種順位の高い方の分のワクチンが足りなくなったのではないでしょうか。なお、本市では集団接種をメインにしてきましたので、個別接種で必要な量は把握しており、個別接種が終了となる時期もわかっています。

(記者)

今回の予約状況を見ていると約40パーセントの予約率です。これくらいの予約率であれば、ワクチンの発注数が仮に少なくなったとしても希望者には接種できるのではないでしょうか。

【市長】

9月以降、モデルナを使用した職域接種や姫路の大規模会場での接種実績によって、各自治体へのワクチン配分量に影響するようです。つまり、モデルナのワクチンを接種した市民が多ければ、国にワクチンを要求しても少し減ってしまう恐れがあります。このような危惧がありますので、30歳台や40歳台の予約を一気に解放できない状況です。

(記者)

県に配分量の基準を示してほしいというお話しでしたが、市長としてはどのような基準がよいと思いますか。

【市長】

基本は人口割だと思います。遅れているところへスピートアップをするための調整はよいと思いますが、進んでいるところが更にワクチンを要求するのはよくないと思います。自治体間が競い合うようなことになり、予約をしたのにワクチンがなくて接種できないようになってしまいますので、そのあたりを県に早く基準を作ってもらいたいと考えています。

(記者)

個別接種の予約は停止していますが、再開の予定はありますか。

【市長】

ありません。医療機関にも基本的には難しいと伝えてあります。

今後ワクチンが多く入ってくることになれば、今は縮小している集団接種会場を再度拡充する方向で考えています。

(記者)

49歳以下の方の予約の見通しは。

【市長】

今回12,300の予約枠で50歳から54歳までの方を8月15日まで受け付け、6割ぐらいの申込み率であれば収まります。そうなれば、40歳台の方が8月後半に接種できるよう予約を受け付けできますので、8月の上旬ということになります。

(記者)

19日の予約状況ですが、当初は混雑されたという話ですが、4月や5月の時のような大混乱ではなかったでしょうか。

【市長】

全くなかったです。4月の一回目は80歳以上の24,000人に対して960枠でしたので、凄い競争率でした。今回は9時からコールセンターを開設しましたが、最初の1時間ぐらいで、48回線の一部が空きだしました。

(記者)

インターネットはどうでしたか。

【職員】

7時から始めた最初の2、3分では、アクセス数が2,400ほどありましたが、その後は落ち着きました。おそらく、今後は繋がりにくいようなことはないと思います。

 

兵庫県知事選について

(記者)

先日兵庫知事選挙で斎藤元彦さんが当選されました。市長はどのように受け止められていますか。

【市長】

コロナ禍で各陣営は十分な選挙運動ができていません。大きな集会ももちろんありませんでしたし、ビラもほとんど目にする機会がなく、積極的に関心を持っていかないと公約が見えない状態だったと思います。そのような状況でしたが、変化を求める人が多かった、新しい風を吹き込んでほしいという声が強く出たのではないかと感じています。

(記者)

市長は特定の候補者を推薦や支持はされていませんでしたが、斎藤さんには当選されてからお電話されたとか祝電を送られたのでしょうか。

【市長】

祝電は県内の首長さんが当選された時には必ず送っていますので、今回も送らせていただきました。

(記者)

今回は自民党が分裂して異例の選挙になりました。各社の出口調査の分析を見ても維新が強く投票結果を左右したように思えますし今回の選挙戦はかなり異例でした。これらも踏まえて、改めてどのようにお考えでしょうか。

【市長】

今日の新聞で衆議院選挙区ごとの政党支持率が投票者アンケートで出ていました。阪神間では20パーセントほど維新の政党支持率があり驚きました。西の方ではそこまででもありませんでした。多くの方が、新型コロナ禍の影響も大きいと思いますが、強く引っ張ってもらえるイメージや変化を期待するような感覚が広がったのではないかと感じています。

(記者)

市長が斎藤さんに期待されることや求められることは何でしょうか。

【市長】

まず加古川に関係することでは、国道2号線の対面通行化に向けた取り組みや、橋の掛け変え、東播磨道の延伸と南部の安田交差点までの幅員拡張、東加古川の鉄道高架化など、長期的な市のまちづくり関係で多くのことを動かして頂いています。改めてこれらの重要性や市民の声をお伝えする機会を持たせていただきたいと思っています。

次に全般的なことでは、人口が減少している状況ではありますが、まだまだ企業の立地場所や居住する場所として十分期待される場所だと思いますので、是非先頭に立って頑張ってもらいたいと思います。そして何よりもいい形で報道されていくような発信を是非期待したいと思います。

 

旧加古川図書館について

(記者)

先日ヘリテージはりまが図書館の件で要望書を提出されました。改めて今のお考えを。

【市長】

市議会の一般質問で2人の議員さんから質問が出ました。その新聞報道を見た方からの声や今回のような団体の動きも出て来ています。繰り返しになりますが、築後80年経ち独特のデザインの素晴らしい建物ですので、リニューアルして使っていく場合は相当な予算を確保しなければいけません。今後どのようにするかは、まず耐震性があるかどうかを判断したいと思います。耐震性があり活用する場合でも様々な経費が必要になると思いますので、概算でも費用全体を見ながら、他の財産との優先順位も考えないといけません。とにかく、今の時点では耐震診断から行っていきたいと思っています。

(記者)

耐震診断の具体的な予定は。また、診断にもお金がかかります。

【市長】

できれば9月の予算で提案したいと思っています。

(記者)

では、年度内に耐震診断が行われるのでしょうか。

【市長】

診断にどれだけ時間がかかるかわかりませんが、診断の予算を議会に提案したいと思います。

 

以上

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