定例記者会見(令和3年6月22日)

更新日:2021年06月21日

発表内容

会見要旨

【市長】

本日もお時間いただきありがとうございます。

私から3点ご説明させていただきます。

新型コロナワクチンの接種

ワクチン接種の実績について、先日神戸新聞で県内の一覧表が掲載されていました。本市の数字は低かったですが、国のVRSというシステムへの入力ができていないことも影響しています。実数としましては、6月20日時点で1回目の接種が終わっている方が17,957人です。高齢者の接種率としては23.4%です。2回目まで終わっている方は6,051人で、割合としては7.9%になります。接種数としては、先ほどの合計である約24,000となります。

次に、昨日から中央市民病院のきらりホールで平日の接種をはじめています。平日接種につきましては、今週から中央市民病院、市民会館、総合文化センター、日岡山体育館で進めています。また、今後加速していくうえでの大きな一手としては、接種する1ラインごとのスピードアップです。これまでは国の示した基準もあり、1人あたり3分で予約枠を設定していました。しかし、実際にやってみると、案外余裕がありましたので、1人あたり2分にスピードアップし、約1.5倍接種できるようにします。

次に、昨日、60歳から64歳の方に接種券を発送しました。また、個別接種も始まっています。かかりつけの患者さんに打っていただける医療機関は昨日から始まっており、一週間あたり2,900回ほど接種いただく予定です。来週の28日からは、市で予約抽選を受付けている医療機関分についても接種をスタートする予定です。

次に、59歳以下の接種券発送は7月5日(月曜日)に順次発送します。予約申し込みについては、これまで抽選制としてきましたが、細かい日時の希望までお聞きしていませんので、若い世代になるほどキャンセルが増えてくるだろうと思います。ですので、7月19日からは再度先着順とし、ある程度先までの予約を入れていく形がいいのではないかと考えています。一方で、まだ申し込んでいない80歳以上の方もおられるので、一定の予約枠数は別に受けられるようにしておく必要があります。また、若い世代でもウェブを使われない方もおられるので、一定枠はコールセンターで対応できる形とします。

59歳以下の接種を開始していくにあたり、保育園、こども園、小・中学校や障がい者・障がい児の通所支援事業所で勤務されている方々については優先的に接種を行います。具体的には、小・中学校の先生方には夏休み期間中に接種いただく予定です。

次に、内部では平岡問題と言われていますが、予約申込で平岡町にある総合文化センターのみを選ばれる方がかなりおられます。抽選の結果として、数千人の方が予約できていない状態となっています。その方々も何とか7月末までに2回接種終えられるようにするために、6月28日の週からは、総合文化センターに火曜日と木曜日の接種日を臨時的に追加します。これにより、既存の水曜日と合わせて平日は3日間の日程となりますので、多くの方が予約できるようになる予定です。また、個別接種も始まりましたので、平岡問題に対してもなんとか対応していきたいと思っています。ただ、他の会場を希望して頂きましたらすぐに予約できます。

次に、兵庫県の姫路大規模接種会場ですが、64歳以下も受け入れるというニュースが昨晩入ってきました。つまり、今接種券を持っている人だけが申し込める状態となっています。本市では、7月5日に接種券を送ろうとしていますので、今は接種券の発送を希望される方については個別対応をさせて頂こうと思っています。申し込み専用ページも作っています。大阪の自衛隊会場を希望される方からは800人ほどの申込みがありました。大阪の会場はかなり空があるとのことでしたので、予約いただけるように一生懸命接種券を作成して送付しましたが、お手元に届くまでにどうしても数日かかりますので、その頃にはおそらく予約が埋まってしまっていたのではないかと思います。しかしながら、姫路会場にはお申込みできるのではないかと思います。

最後に、高齢者施設での接種については、6月20日時点で1回目を終えた人が約50施設で3,041人、2回目を終わった人が3施設で180人です。7月31日で高齢者施設での接種をほぼ終えられる予定で進んでいます。

加古川市気候非常事態宣言の表明

気候非常事態宣言を表明します。令和2年10月に菅総理がカーボンニュートラルを表明されました。そのあと11月に国会で決議され 令和3年4月に気候変動サミットで温室効果ガス46パーセント削減を国として発表されています。市としましても、この数字は非常に野心的とわかっていますが、このような宣言を改めて行い、各種取り組みを進めていきたいと考えています。

宣言は4項目あり、1つ目は、近年全力で取り組んでいるごみの減量です。平成25年度比で今年度末までに燃やすごみの20パーセントを削減する目標としてきましたが、すでに25パーセントくらいまできています。全国平均と比べるともう一息ですが、この6月からは指定ごみ袋制度に移行していますので、さらなる上積みも目指しています。2つ目は、太陽光発電設備等の再生可能エネルギーや省エネルギー設備の導入などです。昨年度まではエネファームという家庭用の燃料電池の導入補助制度がありましたが、国の補助終了に合わせて一旦終了しています。今後も国の動向も見ながら、新たなやり方を検討していきたいと思っています。3つ目は、自然共生社会を目指します。今後「かわまちづくり」や、見土呂フルーツパークの再整備など、自然を生かした魅力づくりを進めていきますので、しっかり取り組んでいきたいと考えています。4つ目は、人材育成です。これまでもごみ減量関係のセミナーや出前講座を開くなど、環境部を中心にありとあらゆることをやってきました。このようなことを、民間の市民団体や事業所のみなさんと協働しながら、人材育成や啓発を行ってきたいと考えています。

ふるさと納税に新たな返礼品が登場

令和2年度は、ふるさと納税で過去最高となる3億1,600万円のご寄附を頂きました。実績を見るとやはり肉系が多く、金額ベースで見ても約57パーセントの約1億8,000万円でした。その他靴下や穴子など加古川ならではの商品がありますが、最近多いのがインターネットの口コミなどでも評判のミラーです。金額で見ても約9.8パーセントの約3,000万を超えています。昨年度からブラシも好評です。金額ベースで見ると5番目で約1,400万円です。

今回は、住宅メーカーが作られた在宅でのリモートワーク環境を提供する「いえおふぃす」も加わりました。また、医療機関で技師だった方が定年後に自家醸造で作られた「クラフトビール」、皮職人が作った「名刺入れ」、酵素風呂店の「おうち酵素浴セット」、寝具店の「オーダー枕」、若手農家がつくる「化学肥料農薬不使用のお米」、とんかつ店の「ヒレかつ巻き寿司」などたくさんあります。

質疑応答

新型コロナワクチンの接種

(記者)

ワクチンの接種券について、他の市町ではすべての世代に送っているところもありますが、7月5日まで待つ理由はなんですか。

【市長】

80歳以上の方に送った時に、同封の案内が不十分なところがあり、ご迷惑をおかけしました。これから発送する59歳以下の方については、予約方法などをわかりやすく案内したいと考えています。

また、60歳から79歳の方までの方を順次発送しましたが、発送直後はどうしてもコールセンターへの問い合わせが込み合います。59歳以下の方になると電話での問い合わせは減っていくものと考えていますが、発送を順次行うことで調整しているところもあります。

(記者)

予約方法を先着順から抽選方式に変更して、ある程度うまくいっていたように思いますが、再度先着順に戻す理由はなんですか。

【市長】

59歳以下の世代ではウェブを使う方が多くなりますので、日時を細かく予約できる本来あるべき状態にしようと考えています。今は接種の選択肢が増えていますので、キャンセルが増えてきています。キャンセルがあれば、そこを埋めるための作業が必要となりますので、その負担が大きくなってきています。また、本市は抽選方式ですので、他市では行っていない決定通知書を発送する事務も負担になってきています。そのようなこともあり、若い世代の方にはウェブで予約いただければと考えています。

(記者)

予約する時間は、今のような午前、午後のような区分ではなく、例えば30分刻みくらいで選べるようになるのですか。

【市長】

その予定です。

(記者)

夜間は検討していますか。

【市長】

検討はしています。

(記者)

大規模接種会場が9カ所となっていますが、今は希望者が予約しようとする場合、すぐに抽選で予約がとれるような状況でしょうか。

【市長】

2週間単位で抽選を行って予約を入れており、決定通知書も予約日の約1週間前に送るようにしています。他の自治体では今から8月までの予約を入れたりしていますので、本市の方が遅いと感じられているのではないかと思っています。ですので、7月19日からの予約については、一定の予約枠を開放したいと考えています。

(記者)

今の抽選方式において、抽選倍率はどれくらいですか。

【市長】

1回落選した方でも、自動的に次の抽選に回りますので、今では2回程度の抽選で当選しています。ただ、総合文化センターなど予約が集中する会場については、何回も落選している場合があります。

(記者)

最後となる7月9日の抽選で全ての希望者が当選するのですか。

【市長】

新規の予約枠が今は1万人を超えるほどありますので、ほとんどの方が当選になります。

(記者)

7月5日から69歳以下の方に順次接種券を発送するとのことですが、年齢区分はどのようになるのですか。

【市長】

発送方法や新しい予約方法については、まだ検討中のところがありますので、決まり次第発表します。

 

加古川市気候非常事態宣言の表明

(記者)

宣言を表明する意味はどのようにお考えでしょうか。

【市長】

何か宣言を表明する際は、今までの積み上げで行う場合もあれば、大きな目標に向かって進んでいく場合もあります。国のカーボンニュートラルの宣言も非常に野心的な数字が示されていますが、市としてもそれに賛同するかたちで、今後更なる取組みを進めていく決意をしたと考えています。

(記者)

この宣言は、市民向けのものなのか、事業者向けのものなのかでどちらでしょうか。

【市長】

市民の方、事業者の方両方に向けたもので、それぞれができることをしていただきながら進んでいくものと考えています。市役所という単体の事業所としては、以前から紙の節約など徹底的に取り組んでおり、模範となるように示していきながら、市民の方と一緒に啓発活動を行っていきたいと考えています。

 

国勢調査の結果について

(記者)

先日、国勢調査の人口速報結果が発表されましたが、加古川市は6,000人ほど減って26万人をもうすぐ割りそうです。この数字をどのように捉えていますか。

【市長】

いよいよ人口減少の波が大きく訪れたと深刻に受け止めています。周辺自治体との人口の奪い合いではなく、本市は住む場所や企業立地による働き場所としては、まだまだ期待を集められる地域であると考えていますので、マンションを含めた住環境づくりや、事業所を呼び込むことができるような施策を打ち出していきたいと考えています。そのようにして、人口減少のブレーキをかけていきたいと考えています。

(記者)

人口減少を止める施策は総合的なものかもしれませんが、どのようにして進めていきますか。

【市長】

事業所、工場が立地できる空間を積極的に創り出していきたいと考えています。一つは野口町の戸が池地区の開発が進められていますし、その他の場所についても内部で検討しています。また、少し先の話ですが、播磨臨海地域道路の建設も発表されていますので、南部の方でもいろいろな可能性が出ており、意識はしています。

また、JR加古川駅南で今は行き止まりとなっている道路を貫通させることで、地域を一体的に開発してもらえないかなど、市ができることを積極的にやっていきたいと考えています。

 

ツバルオリンピック委員会の事前合宿について

(記者)

もうすぐツバルの選手が合宿でやってきますが、何かコロナ対策は考えていますか。

【市長】

基本的には宿泊先の少年自然の家と練習場の往復のみで、一般の方と接触する機会はありません。また、以前はツバル側から表敬訪問をしたいとお聞きしていましたが、今はワクチンの接種にかかわらずできるだけ接触しない方がよいと考えていますので、オンラインを駆使して対応したいと考えています。

 

以上

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