高齢者等への金銭管理支援サービスの実証実験を実施しました

更新日:2023年05月18日

KAERU株式会社及び加古川市社会福祉協議会と連携し、「超高齢社会における社会課題の解決及びスマートシティの更なる発展」に向けて、日常的に金銭管理支援が必要な方及び支援専門職員を対象にキャッシュレス決済を通じたお買いものを体験する実証実験を実施しました。

 

※実証実験開始時のプレスリリースはこちら

※実証実験結果のプレスリリースはこちら
 

■実証実験の概要

今回の実証実験では、キャッシュレスサービス「KAERU」を使用することにより、支援を必要とする方のお買いもの時の不安軽減やキャッシュレス決済の利用促進とともに、支援専門職員等の業務負担の軽減が図られ、より多くの方への支援活動に時間を充てることができるようになるかを検証しました。

■実証実験結果

【安心して決済が可能】
実施期間中、多い方では28回、KAERUでのキャッシュレス決済を利用しました。
当初は「現金と違って簡単に決済ができる分、使いすぎに陥らないか」という声もありましたが、KAERUを通じて1日の上限利用額を把握し、使いすぎを防止することで、安心して決済をしていただくことができました。

 

【支出管理の改善】
1日の上限金額を設定し把握することで、金銭管理が必要な方の支出管理の改善が期待できます。
KAERUのプリペイドカード利用者の方からも「1日の上限金額に達すると決済ができなくなるため、上限金額を意識してお買いものができた」との感想がありました。

 

【社会福祉協議会職員の負担軽減】
協力者に現金を直接手渡す工程を省くことで、負担軽減につながる可能性があります。

 

■今後の展望

今回は、金銭管理支援が必要な人がサポート機能のあるキャッシュレスサービスを利用することで、安心してお買いものを体験することができました。

長期的には支援者の負担削減につながることからも、成年後見人等に対してもKAERUを活用していただく足がかりになりました。一方で、支援者が店舗でのカード利用をサポートする必要があったり、病院や施設などへの利用拡大の面で課題も生じました。

生じた課題も踏まえ、今回の結果を基に支援を受けられる方のキャッシュレス決済の利用促進、お買いもの時の不安軽減、支援専門職員等の業務負担の軽減につなげてまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:企画広報課(本館4階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-9113
ファックス番号:079-424-1370
問合せメールはこちら