加古川駅周辺の未来を考えるワークショップを開催しました!

更新日:2023年04月14日

2023年3月11日に加古川市主催、一般社団法人コード・フォー・ジャパン(以下、CfJ)共催による「加古川駅周辺の未来を考えるワークショップ」を開催しました。

会場となった加古川駅前の「ウェルネージかこがわ」には、高校生から年金受給者までの幅広い年齢層の市民参加者23名と加古川市政策企画課職員6名、CfJスタッフ3名、総勢32名が集まりワークショップを行いました。この日は、東日本大震災から12年目という日でもあり、参加者の皆さんと黙祷させていただいてから、当イベントを開始しました。

ワークショップコンセプトは「皆さんの幸福、まちの幸福」

今回のワークショップは、「加古川駅周辺の未来を考えるワークショップ」と題し、「加古川駅周辺のにぎわいづくり」について、市民の方々のアイデアを伺うことを目的に開催されました。

まずはじめに、加古川市政策企画課職員からのインプットトークとして、2023年2月に公表された『JR加古川駅周辺まちづくり(案)』から、加古川駅周辺の強みと弱み、駅周辺の機能配置(ゾーニング)や各建物のイメージ、整備イメージ動画、事業スケジュールなどを共有しました。

整備に取り入れたいと考えているポイント

  • 老朽化した建物や低未利用地の高度利用
  • 駅周辺での人中心の空間(ウォーカブル広場)の整備
  • 駅前交通広場の再編(交通空間の縮小)
  • ベルデモール(商店街)などのウォーカブル軸への切り替え(歩行者優先、専用)

ゾーニングイメージ案

  • ウォーカブル広場のイメージ
  • 公共施設の移設や、駅前空間の建築物再整備イメージ
  • 交通の整備による、ほこみちイメージ

インプットトークの最後には「訪れた方が『幸せを実感できるまち』を目指し、加古川市ならではの魅力を向上させていきたい。そのためには、市民の方々にご意見をいただき、多種多様な施策実現へと繋げていきたい。」という言葉もあり、参加された皆さんも手元にある資料を何度も見返しながら、熱心に耳を傾けていました。

幸福度を構成する「心の因子」のカテゴリ区分からはじめるワークショップ

加古川市では、これまでも市民の方々とともにDecidimを活用しながら、さまざまな施策に向き合う取り組みを行ってきました。

昨年に続き今回も参加している方や、加古川市のDecidimアカウントを既にお持ちの方もおられ、市の取り組みに、継続的に関わってくださる方の存在に気づく、嬉しいエピソードでした。

4、5名ごとに5チームに分かれ、ワークショップの議論に入る前に、参加者同士の距離を縮めていただくため簡単な自己紹介からスタートしました。各々の仕事や趣味、最近あった嬉しかったことをはじめ、まちに対する想い、今回参加に至った経緯などを共有しました。年齢層もさまざまで、年配者が進学を控えた高校生に「どんな学部に進むんですか?どんなことを学ぶんですか?」といった質問や、趣味の釣りの話しをされるなど和やかな雰囲気になりました。そのような中、駅周辺の課題に少しずつ触れていく方や「この前、河川敷でフェスやってましたよね」といった、地域イベントにも関心が高いことを、伺い知ることができる会話がありました。

今回のワークショップは、Decidimの操作説明、投稿されたアイデアの閲覧、投票機能を活用し、その後のアイデアディスカッションという流れで行いました。

アイデアディスカッションでは、駅周辺のマップが印刷された模造紙を囲んで「幸せ」とは何かについての「問い」の議論を2時間半で行いました。

具体的には、「どういうお店があったらいいか」という機能的な要望だけではなく、住む人・訪れる人にとって「どのようなまちが幸せなまちか」という視点でアイデアを出していきました。例えば、駅前ににぎわい施設があったとしても、「そこに子どもたちが集まって交流する場所になったらいいな」だったり、「自分がそこでお店を出すチャレンジをしたい」だったり、さまざまな要素があります。

ワークショップでは3色の付箋を用いて、それらの要素(心の因子)を、個人ワークとして書き出すところからスタートしました。その後、チーム内で共有し、チームでのイチオシ付箋を選定し場所(エリア)に焦点をあてながら関連する付箋を集め「発表シート」としてアイデアをまとめ上げました。

付箋が意味する要素

  • ピンク:地域における人間関係(社会的関係資本)
  • 黄色:自分らしい生き方
  • 青:都市景観と都市機能(まちとの相性)

また、本ワークショップ実施前後では、Decidimの「参加型プロセス」ページを活用し、各種取り組みについての説明を提供するなど、アイデアの募集から「実現してほしい」提案への投票までを、加古川市職員が事務局として運営。「JR加古川駅周辺のにぎわいづくり」についてもこれまで約70個のアイデアが集まり、ワークショップ終了後も新たなアイデアの提案が寄せられています。

加古川市では、河川敷や加古川駅周辺の商業施設、寺家町商店街などを含めたエリアを中心とした、人の回遊を目指しさまざまな取り組みを行っています。具体的には、駅前広場等を活用した官民連携の実証実験、人の流れを計測できる高度化見守りカメラ、まちのにぎわいを目指したシェアサイクルの導入です。

また「加古川駅周辺の都心としての魅力への満足度、重要度」に関する市民意識調査を実施しており、今回のワークショップでもその調査結果をグラフ化した資料などを配布し、市民の方が期待し求められている「場所」と「流れ」を、アイデアの参考として活用しました。

ワークショップの最後には、各チームごとにディスカッションした内容をまとめて、発表していただきました。

発表では、各チームから次のようなアイデアが共有されました。

  • 駅前広場を活用してソロキャンプ、オートキャンプができる場
  • 加古川市の魅力的な観光資源を紹介
  • 農業や水産業などの地場産業を目指した産官学連携
  • 加古川河川敷へのアクセス導線の改善と市民のQOL向上を目指した区画設計
  • 市民が出演することができる市民芸術鑑賞の場

本ワークショップについてCfJの記事はこちらから

加古川市版Decidimで皆さんのご意見・アイデアを共有

加古川市版Decidimでは、本ワークショップのようにオンライン上でアイデアの投稿し、共有をいただくことができます。

よりよいまちづくりを行うためには、行政の意見だけでなく、市民のみなさまのご意見・アイデアが不可欠です。未来へのアイデアを出し合って、よりよいまちづくりを目指していきましょう。

加古川市版Decidimはこちらから

JR加古川駅周辺のにぎわいづくりに関連する意見を募集しています

 

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