知っていますか?たばこの害

更新日:2024年04月24日

 たばこには、約200種類以上もの有害物質が含まれており、そのうち約50種類以上に発がん性があります。喫煙や受動喫煙は、健康に重大な悪影響を及ぼします。日本では喫煙に関連する疾患で年間約13万人が死亡していると推計されています。

特に有害な3つの物質

ニコチン:血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。依存性が高く、たばこをやめられない原因になります。殺虫剤の成分にも含まれています。

タール:茶褐色のべとべとしたヤニで、多くの発がん物質が含まれます。

一酸化炭素:ヘモグロビンと結合して酸素の運搬を妨害するので、身体が酸素不足になります。

たばこによる健康への悪影響

がん

肺や喉頭、咽頭、口腔だけでなく、胃や子宮など、全身にわたってがん発症のリスクを上げます。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 有害物質を吸い込むことで、肺に慢性の炎症が起こり、呼吸機能が低下する病気です。進行すると命に関わる危険もあります。COPDと診断される人の95%以上は喫煙者といわれており、たばこが最大の原因です。

脳血管疾患 虚血性心疾患

 心臓や脳などの血管等に悪い影響を及ぼし、脳血管疾患(脳卒中、脳梗塞)や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の危険性が高くなります。

歯周病

 たばこの有害物質が歯肉の血行不良・破壊を引き起こし、歯周病の原因にもなります。歯周病は歯を失う最大の原因です。喫煙本数が増えるほど歯周病で歯を失う危険性が高くなります。

妊娠に関連した異常

 妊娠中の喫煙は母体だけでなく、胎児にも悪影響が及びます。子宮や胎盤の血管が収縮し、低出生体重児や早産の危険性が高くなります。

20歳未満の方へ

若い方はたばこの有害物質がとりこまれやすく、ニコチン依存症になりやすいといわれています。一本だけでも、確実に健康への害があります。絶対にたばこは吸わないようにしましょう。また、20歳未満の人に絶対にたばこを勧めてはいけません。

加熱式たばこについて

加熱式たばこでもルールの順守を

 加熱式たばこは、たばこ葉やたばこ葉を用いた加工品を燃焼させず、専用機器を用いて電気で加熱することで煙を発生させるものです。「他のたばこよりも害が少ない」と思って吸い始める人も多いですが、このようなことがわかっています。

  • 紙巻たばこと同程度のニコチンを含む製品がある。
  • 現時点で測定できていない化学物質がある。
  • WHOが「たばこに関する政策や規制の対象とすべきである」と述べている。

 つまり、有害物質を含むことは明らかですが、健康に与える影響がはっきりとしていないものを吸っているということになります。現行条例においては、紙巻たばこと同様の取り扱いです。

 研究が進められている段階ですが、正しい知識を身につけ、健康を維持しましょう!

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:市民健康課 健康推進係(本館2階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-9191
ファックス番号:079-421-2063
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