歯と口の健康
歯周病を知ろう
歯周病とはどんな病気?
歯周病とは、歯肉(歯ぐき)やその周辺などに炎症が起こり、さらに進行すると、歯を支えている骨が溶かされてしまう病気です。初期には目立った自覚症状はありません。気付かないうちに進行し、気付いたときには歯を失っているということもあります。40歳代から急激に増加し、成人が歯を失う原因の1位です。

歯周病と全身の危険な関係
歯周病は、お口の中の問題ではなく、全身に影響を及ぼす病気です。歯の炎症によって出てくる物質が血管から全身に入り、糖尿病、動脈硬化や心筋梗塞、肥満など様々な病気を引き起こしたり、悪化させる原因となります。

歯周病を予防して、目指そう8020!
自分の歯が20本以上あればほとんどの食べ物を不自由なく食べられます。
「8020(80歳で20本以上自分の歯を保っている状態)」の達成に向けて、40歳の方は28本以上、60歳の方は24本以上維持することを目指しましょう。そのためには、歯周病の予防がとても大切です。
歯周病のセルフチェック
次のような症状がないかチェックしてみましょう。
参考:日本臨床歯周病学会「歯周病のセルフチェック」
□口臭を指摘された、自分で気になる
□朝起きたら口の中がネバネバする
□歯磨きの時に血が出る
□歯ぐきが赤く腫れる
□歯ぐきが下がり、歯が長くなった気がする
□歯ぐきを押すと血や膿が出る
□歯と歯の間に物が詰まりやすい
□歯が浮いたような感じがする
□歯並びが変わった気がする
□歯が揺れている気がする
●チェックが4~5個の場合●
中等度以上に歯周病が進行している可能性があります。
早期に歯周病の治療を受けましょう。
●チェックが1~3個の場合●
歯周病の可能性があるため、軽度のうちに治療を受けましょう。
●チェックがない場合●
歯周病の可能性は低いようですが、無症状で気づかないうちに歯周病が進行することがあるため、予防やケアをしっかり行いましょう。
定期健診も忘れずに受診しましょう!
歯周病をよせつけない生活のポイント
1日1回は念入りにケアをしましょう
・就寝中は唾液の分泌が減り、歯周病菌の活動が活発になります。特に、寝る前の念入りな歯磨き等がお勧めです。
・月に1回を目安に歯ブラシを交換しましょう。
・歯を磨く順番を決めて、磨き残しを減らしましょう。
1.噛み合わせの面、2.歯の外側、3.歯の内側に分けて磨くとGOOD
歯間清掃用具をプラスして、磨き残しを減らしましょう!
歯と歯の間や歯肉との境目は、汚れ・食べかすが残りがちです。
歯間ブラシ
歯の隙間専用の小さな歯ブラシです。奥歯に届きやすいものなど、さまざまなタイプ・サイズがあります。歯ぐきを傷つけないように、前後に2~3回ゆっくりと動かしましょう。
デンタルフロス
ナイロンの繊維をより合わせた糸状のものです。初めての方には、柄付きタイプが使いやすくおすすめです。糸巻きタイプもあります。歯の隙間が狭いところにおすすめです。
ワンタフトブラシ
磨きにくいところにも届きやすい小さな毛束の歯ブラシです。奥歯の裏側、歯並びが悪いところなどにおすすめです。
歯科医院で定期健診を受けましょう
毎日の丁寧なケアにプラスして、かかりつけの歯科医院をつくり、定期的に歯の健診を受けましょう。歯石をとってもらったり、歯の磨き方をチェックしてもらうと歯周病予防に効果的です。
加古川市では、一定の年齢の方を対象に、歯周病検診受診券(無料)を送付しています。かかりつけ歯科医院がない方は、この機会にご利用ください。
歯周病は発見が遅れて悪化すれば、手術が必要になることもあります。
毎日のセルフケアと年1回以上の定期健診(プロのケア)で、予防と早期発見・早期治療に努めましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
担当課:市民健康課 健康推進係(本館4階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-9191
ファックス番号:079-427-9039
問合せメールはこちら
- みなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2025年06月30日