有機フッ素化合物(PFAS)について

更新日:2025年12月18日

有機フッ素化合物(PFAS)とは

PFASとは、炭素とフッ素の結合をもつ有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称で、10,000種以上存在するとされています。PFASの一種であるPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)及びPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、熱・化学的安定性等の有用な特性を有し、長年にわたり幅広い用途で使用されてきました。しかし、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という特性があり、環境への排出が継続された場合の将来への影響を未然に防止するために、現在では製造や輸入が禁止されております。

人の健康への影響

PFOS、PFOAは、肝臓の機能への影響、コレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が指摘されていますが、まだ確定的な知見はなく、国において知見の収集が進められています。現在、国内においてPFOS、PFOAの摂取が主たる要因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりません。

河川及び地下水のPFOS・PFOA測定結果

本市では、水質汚濁防止法第15条の規定に基づき、市内の公共用水域と地下水(井戸水)の水質調査を行っています。

令和2年5月28日、環境省はPFOS・PFOAを人の健康の保護に関する「要監視項目」に位置づけ、公共用水域及び地下水における指針値を50ng/L(PFOSとPFOAの合算値)に定めています。この指針値は、体重50キログラムの人が毎日2リットルの水を一生涯にわたって摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される許容限度として設定されたものです。
※ナノグラム(ng)は10億分の1グラムを示す単位

本市では令和3年度から河川や地下水におけるPFOS・PFOAの調査を開始し、動向を監視しております。

1)河川

環境類型に指定されている別府川の十五社橋では令和3年度から、その他の地点は令和7年度からPFOS・PFOAの調査を実施しています。

(単位ng/L)

河川名 地点名 指針値

令和3

年度

令和4

年度

令和5

年度

令和6

年度

令和7

年度

別府川 十五社橋 50 7 9 6 8 9
別府橋 - - - - 7
養田川 養田1号橋 - - - - 8
水田川 山電下 - - - - 10
喜瀬川 城橋上 - - - - 10
曇川 高田橋 - - - - 14
草谷川 上西条橋 - - - - 23
小川 山角橋 - - - - 10
西川 小山橋 - - - - 8
法華山谷川 長慶橋 - - - - 36
加古川 堰堤 - - - - 8

 

2)地下水

地下水のPFOS・PFOAの調査は令和3年度から実施しており、ローリングにより地点を選定しています。一部の地点では継続監視の観点から定点で調査を実施しています。

山手において指針値超過が確認されました。超過が確認された井戸は継続的に測定を実施するとともに、周辺井戸においても追加調査を行います。

地下水の水質は、安全性が担保できません。PFOS・PFOA指針値超過の有無に関わらず、飲用には水道水をご利用ください。

(単位ng/L)

調査地点 指針値

令和3

年度

令和4

年度

令和5

年度

令和6

年度

令和7

年度

尾上町養田 50 21 13 10 - -
尾上町長田 18 33 - - -
加古川町木村

14

21 12 - -
加古川町寺家町 - - - - 13
上荘町井ノ口

7

- - - -
志方町上冨木 - 37 34 41 -
西神吉町鼎 13 - - - -
野口町野口 - - - 38 31
野口町水足 19 23 - - 25
東神吉町神吉 - 19 15 13 -
平岡町高畑 23 22 23 27 25
平岡町土山 43 38 - 43 -
八幡町野村 - - 30 11 15
山手 - - - -

150

 

PFASに関する情報

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:環境保全課 環境保全係(新館7階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-9201
ファックス番号:079-422-9569
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