防災の基礎知識
地震発生の仕組み
地球の表面は、厚さが70から100キロメートルの10数枚のプレート(岩石層)で覆われています。このプレートには、大陸プレートや海洋プレートがあり、大陸や海をのせてゆっくりと動いています。このプレートは年に数センチずつ動いてぶつかりあい、そのゆがみがたまるとプレートは元に戻ろうとして跳ね返ります。このときに大きな地震がおこります。また、こうしたゆがみが日本列島の地下に伝わって、活断層がある断層にずれを起こすと内陸部地震が発生します。
マグニチュードと震度
「マグニチュード」は、地震のエネルギーの大きさを表す単位です。発生場所や地震計の位置に左右されないものさしとして使用されています。数値が大きいほど大規模な地震で、マグニチュードの数字が1増えると、地震のエネルギーは約32倍に、2増えるとさらにその約32倍になります。つまり、マグニチュード8の地震は、マグニチュード6の地震の約1,000倍ものエネルギーがあるということです。
これに対して、「震度」は地震のゆれの大きさを表します。震度は一般的に震源地に近いときは大きく、遠いときは小さくなります。震度によって地震そのものの大きさを表すことはできません。
活断層
土や岩石の層を地層といいます。この地層のなかに地層が途中で切れて左右が食い違っているところがあります。これを断層といいます。地下でできた断層の中で、過去200万年くらい前までの間に動き、将来も活動する可能性があるものを活断層と呼んでいます。
日本列島の地下には、約2,000の活断層があるといわれています。そのうち98の主要な断層については、その発生確率や地震の規模などについて、文部科学省地震調査推進本部により調査が進められています。
震度と被害
震度1:屋内にいる人はわずかな揺れを感じる。
震度2:屋内にいる多くの人が揺れを感じる。つり下げ物がわずかに揺れる。
震度3:屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。電線が少し揺れる。
震度4:かなりの恐怖感がある。棚の食器は音を立てる。
震度5弱:多くの人が身の安全を図ろうとする。棚の食器が落ちることがあるので、テーブルの下に避難する。
震度5強:非常に恐怖を感じる。ブロック塀が崩れるので、外にでないこと。
震度6弱:立っていることが困難になる。耐震性の高い住宅なら2階に避難が安全。
震度6強:はわないと動くことができない。耐震性の低い住宅は、倒壊するものが多い。
震度7:自分の意思で行動できない。耐震性の高い建物でも大きく破壊される。
土砂災害
土石流
長雨や集中豪雨などで、山腹や渓流の石や土砂が一気に下流へ押し流されます。強大な威力と圧倒的なスピードで進行方向にあるものを次々と飲み込んで壊滅させていきます
がけ崩れ・山崩れ(急傾斜地崩壊)
雨水がしみ込んで、やわらかくなった斜面が急激に崩れ落ちます。日本でもっとも多い土砂災害で、人家の近くでも突然おきるため、逃げ遅れて犠牲となる人も多い災害です。
地すべり
脆弱な地の土地に豪雨が降り、ゆるくなった斜面の一部が、地下水の影響と重力でゆっくり下方へ移動する現象です。ひとたび発生すると、家屋や道路、鉄道など広範囲に被害を与えます。
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更新日:2023年05月26日