2011年9月号(特集 ミニ特集 タウンタウンなど)

更新日:2019年12月23日

平成23年9月号目次

  • 特集 かけがえのない命を守るために
  • タウンタウン
  • 市民リポーターの調査ファイル「棋士のまち加古川」
  • ぶらり「宮山(みやま)遺跡(八幡町)」
  • グラフ加古川
  • ペットと楽しく暮らしていくためにマナーを守って飼いましょう
  • 防災のつどい 第25回記念大会
  • 情報コーナー 別ページに掲載しています。
  • 第22回加古川ツーデーマーチ
  • えんぴつ(編集後記)

かけがえのない命を守るために

自殺をみんなで防ぎましょう

平成十年以降、日本では連続して年間三万人以上の人が自ら命を絶っており、この数は交通事故で亡くなる人の約五倍になります。県内でも年間約千三百人が自殺で亡くなっています。
自殺にいたる背景には、病気の悩みなどの健康問題や、失業、多重債務などの経済的な問題、介護や看護疲れなどの家庭問題などさまざまな要因があります。これらの要因で心理的に追い込まれて心のバランスを大きく崩した結果、自殺を考えてしまう場合があります。
しかし、心身の不調はなかなか気づきにくいものです。自分自身、家族や友人、同僚について、下の「心の健康チェック表」を参考に確認してみてください。それぞれニつ以上あてはまり、その状態がニ週間以上続いている場合は、精神的疲労がたまって心のバランスが崩れている可能性があります。このような場合は、早めに休養をとったり、相談したりすることが大切です。
また、心身に不調があっても、一人で悩みを抱え込んだまま思いつめてしまう人もいるため、周りの人のサポートが必要です。
次のページでは、サポートのポイントや専門の相談窓口を紹介します。

心の健康チェック表

自分自身で思い当たることはありませんか?

  • 悲しい、ゆううつな気分、沈んだ気分である
  • 何ごとにも興味がわかず、楽しくない
  • 疲れやすく、元気がない(だるい)
  • 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう、何もする気がしない)
  • 寝つきが悪くて、朝早く目が覚める
  • 食欲がない
  • 人に会いたくなくなる
  • 夕方より朝方のほうが気分 体調が悪い
  • 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする
  • 失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
  • 自分を責め、自分は価値がないと感じる  

家族や友人、同僚などにこのような人はいませんか?

  • 以前と比べて表情が暗く、元気がなくなった
  • 体調不良の訴え(体の痛みや倦怠感)が多くなった
  • 仕事や家事の能率が低下し、ミスが増えた
  • 周囲との交流を避けるようになった
  • 遅刻、早退、欠勤(欠席)が増えた
  • 趣味やスポーツ、外出をしなくなった
  • 飲酒量が増えた

あなた自身や身近な人手大金このような状態が続いていませんか?

あなたの周りの大切な人を守るためのポイント

気づき

身近な人の変化に気づき声をかける

  • 家族や友人、同僚など身近な人の不調や変化に気づいたり「心の健康チェック表」に多く当てはまるようなときは「疲れているみたいだけど眠れてる?」「元気がなさそうだけど何かあったの?」など優しく声をかけてください。
  • 不調や変化に気づいたときは、無理に原因を追究したり「がんばれ」などと安易に励ましたりしないようにすることが大切です。

つなぎ

早めに専門家に相談するようにすすめる

  • 心の病気や社会的な問題などを抱えているようすのときは、できるだけ早めに専門医や専門機関への受診 相談をすすめてください。
  • 市や県には身体や心の健康問題や多重債務などの相談窓口があります。本人でなくても、家族や周りの人が相談することもできます。

見守り

温かく寄り添いじっくりと見守る

  • 相手の気持ちに寄り添って、あせらずに見守ってください。また、家庭や職場で身体や心の負担が減るように配慮してください。
  • 悩みを相談されたときは、何かアドバイスしなくてはと気負う必要はありません。本人が落ち着くまで話を聞いてあげてください。支えてくれる人、心配してくれる人がいると思えることが、本人の力になります。

早めに相談してください

一人で悩んだり、家族や周りの人だけで問題を抱えこまず、気軽に相談してください。

総合相談窓口

生活上の問題などさまざまな相談ができます。内容によっては、専門の相談窓口を紹介します。

生活 交通安全課
電話 427-9120
月から金曜日 9時00分から 17時00分

さわやか県民相談
フリーダイヤル0120-26-7830
年中無休 9時00分から 17時30分

多重債務などの相談窓口

返済困難な額の借金がある、多重に債務を抱えているなどの相談ができます。

市消費生活センター(生活 交通安全課内)
電話 427-9179
月から金曜日 9時00分から 16時00分

こころの相談窓口

健康課
電話 427-9215
月から金曜日 9時00分から 17時00分

加古川健康福祉事務所地域保健課
電話 422-0003
月から金曜日 9時00分から 12時00分、 13時00分から 17時00分

兵庫県いのちと心のサポートダイヤル
電話 078-382-3566
月から金曜日 18時00分から翌日 8時30分
土 日曜日、祝日は24時間対応。

  • 問い合わせ先 健康課(電話 427-9215)

タウンタウン

市民リポーター 大西恵理子の
「調査ファイル」
no.17 「棋士のまち」加古川

最近将棋の「加古川青流戦」という名前を聞いたり、新聞で見たりします。加古川市は「棋士のまち」とも言われているそうです。加古川市と将棋はどのようなかかわりがあるのでしょうか? さあ、それでは調査開始!

「加古川市には、日本将棋連盟所属のプロ棋士のうち出身、在住者が合わせて五人もいることから「棋士のまち」を全国に発信しています。一昨年の十一月に市内で開催された全国的な将棋のイベント「将棋の日」は、のべ三千二百人もの人でにぎわいました。昨年は市制六十周年記念事業として、タイトル戦である「竜王戦」「王将戦」の対局が鶴林寺で行われました」と話してくれたのは、市ウェルネス協会の栗山副課長。このようなことをきっかけに、市では今年から若手育成を目的とした「加古川青流戦」という公式戦を創設したのだそうです。名称は一般公募され「青」は若手棋士「流」は加古川の清流を表しています。将棋をしたことのない私ですが、話を聞いているうちに興味が湧いてきました。そこで将棋の魅力や加古川青流戦の楽しみ方を市内在住のプロ棋士、井上慶太九段から聞くことにしました。

五月に開幕した加古川青流戦は、若手棋士やアマチュアなどの登竜門とのこと。対局時間が約二時間と短いので、はつらつとしたスピーディな戦いが見どころだそうです。十月の決勝戦は市内でも行われる予定で、抽選により対局を観戦することもできるのだとか。会場では大きな将棋盤を使った解説会が無料で行われるそうです。「個性豊かな棋士が分かりやすく解説してくれたり、対局者のエピソードや裏話などもしてくれたりするので、ルールを知らなくても楽しめますよ」と井上九段。土日に開かれている井上九段の将棋教室をのぞいてみました。子どもたちが次々と駒を指すスピードにびっくり! ついさっきまで和気あいあいとしゃべっていた人たちも対局が始まると一転、真剣に将棋を指す姿に集中力の高さを感じました。将棋の大きな魅力は、年齢に関係なく互角に戦えることだそうです。パソコンでも将棋はできますが、世代を超え人と人が向かい合って対局するからこそおもしろいのですね。

市では、市ゆかりのプロ棋士を招いて「夏休み子ども将棋教室」や「将棋まつり」などを開催しているとのこと。プロ棋士と身近に接する機会があるのは加古川市ならではなのですね。「将棋を通して、たくさんの子どもたちが加古川に誇りや愛着を持つことにつながればいいですね」と栗山副課長。将棋の楽しみ方を知り、魅力が少しずつ分かり始めたような気がします。市ゆかりの棋士を応援しつつ、ルールをしっかり覚えて将棋デビューをするぞ! と思った調査となりました。

調査を終えて

調査後、早速将棋の本を購入し、庭の縁台で友人と対局に挑戦! 駒の動き方を確認してばかりで全然進まない時に蚊が襲来。蚊との対局になったのでした。

加古川ゆかりの棋士

久保ニ冠
井上九段
神吉七段
稲葉五段
船江四段

(掲載写真キャプション)

  • 稲葉五段、船江四段も学んだ教室。この日は小学2年生から80歳まで、80人以上が参加していました。

ぶらり・・・加古川史跡放浪記

宮山(みやま)遺跡(八幡町)

八幡町中西条と上西条の境界あたりの高台に宮山農村公園があります。昭和六十二年十一月に完成したこの公園は、桜の名所でもあり、わがまち加古川六十選に選ばれています。公園に隣接して、平成五年度に遊歩道を設置するなどの史跡整備が行われた宮山遺跡があります。
この場所にグランドを造るため斜面の土を削り取っていたところ、昭和三十九年に考古遺物が含まれた土の層がみつかりました。そこで、翌年に発掘調査が行なわれた結果、縄文時代晩期の住居跡一棟のほか、弥生時代から平安時代にかけての建物跡などが確認されました。この住居跡は市内最古の遺構(いこう)であり、七基の古墳を含め縄文 弥生 古墳 平安時代と歴史が重層して残っている貴重な場所として、一帯は昭和四十三年に市指定文化財に選定されました。
その後、昭和六十年に古墳の確認調査が行なわれました。中央部にある宮山大塚古墳は、五世紀後半に造られた帆立貝(ほたてがい)式古墳で、直径が約四十メートル、高さが約六メートルで、周囲を幅約六メートルの濠(ほり)がめぐっていました。六世紀になると、宮山大塚古墳の周辺に宮山一号墳など六基の古墳が造られました。それらは直径が十五メートルから二十メートル程度の円墳です。遊歩道に沿って一号墳から時計まわりに三 四 五号墳と並び、少し離れて二号墳、そして宮山大塚古墳をはさんで反対側に六号墳があります。
一号墳は盛土と横穴式石室がほぼ造られた当時の姿で残っており、石室の入り口は小さいものの内部は意外と広い空間になっています。三から六号墳は削り取られていた盛土を築造当時の姿に復元し、六号墳では竜山(たつやま)石を敷いて濠の跡を表現しています。
公園からの見晴らしは良好で、古代人がこの場所に古墳を築造した理由がわかるような気持ちになってきます。古墳をなでていくさわやかな秋風をここで感じてみませんか。

(掲載写真キャプション)

  • 宮山1号墳の石室入り口

JR加古川駅線「厄神」駅下車徒歩20分

グラフ加古川

加古川まつり特集

「絆つながれ! 東日本大震災復興支援」をテーマに開催された第40回加古川まつり。さまざまな交流や催しが行われました。

中学生交流事業

宮城県の荒浜中学校 岩手県の宮古第一中学校の生徒と、市内の中学生が吹奏楽やかつめし作り、スポーツなどで交流を深めました。

おまつり広場

市内20会場のうち「神野夏祭り」「東加古川ふるさとまつり」「東神吉真夏の夕べ」のようすを紹介します。今年は、東北地方の郷土芸能に取り組む人たちを招いたステージなども開催されました。

ペットと楽しく暮らしていくために マナーを守って飼いましょう

ペットは家族の一員であり、心の安らぎや楽しみを与えてくれる大切な存在です。しかし、マナーを守らない一部の人の飼い方によって、近隣に迷惑がかかり苦情の原因となっています。みんなが気持ちよく暮らすために飼い主が責任を十分に自覚し、大切なペットが人間の社会で生活するためのマナーを守りましょう。

確認してください! 飼い主としてのマナー

犬を飼っているみなさんは

ふんの放置をしない

散歩中のふんは、必ず自宅まで持ち帰りましょう。水路などに流すこともルール違反です。

しつけをしっかりする

近隣の迷惑とならないように、無駄吠えをしないようにするなど、しつけをしましょう。

放し飼いはしない

放し飼いは、他人にかみついたり、交通事故に遭ったりするなどの危険があります。散歩中もリード(ひも)を放さないようにしましょう。

犬の登録、狂犬病の予防注射をする

犬の登録や予防接種は、法律で義務付けられています。狂犬病は人にも感染し、発症すると100,パーセント死亡する病気です。1年に1回、室内犬でも予防注射をしましょう。また、登録時にもらえる鑑札は必ず着けてください。

市が委託している動物病院以外で接種した場合は、必ず環境政策課に申請して「狂犬病予防注射済票」の交付をうけてください。
交付手数料として550円が必要です。

猫を飼っているみなさんは

できるだけ室内で飼う

放し飼いは、ふんや尿で近隣の迷惑になります。また、交通事故や病気などを防止するためにも、できるだけ室内で飼いましょう。

不妊 去勢手術をする

飼い主のいない猫を増やさないために、子どもを産ませる予定がない場合は、不妊 去勢手術を行いましょう。

首輪を着ける

野良猫に間違われないように首輪をしましょう。また、連絡先を書いておくと迷子になったときに役立ちます。

野良猫にえさを与えないでください

野良猫にえさを与えると、多くの猫が集まり、ごみを荒らしたり、ふんや尿をしたりして近隣に迷惑がかかります。えさを与えるだけでは世話をしているとは言えません。ふんの始末や周囲の清掃など、責任を持って世話ができるかよく考えてください。

  • 問い合わせ先 環境政策課(電話 427-9199)

防災のつどい 第25回記念大会

 「防災のつどい」は、加古川市 稲美町 播磨町の1市2町に住むみなさんの防火防災意識を高めるために毎年開催しています。
第25回の節目を迎える今年は、記念講演会を開催します。ぜひご参加ください。

11月5日(土曜日) 13時00分から
市民会館大ホール

  • 13時00分 オープニングセレモニー
    火の用心防火パレード 加古川少年消防クラブ
    はしご乗り演技 加古川市消防団女性分団
  • 13時30分 第1部 記念式典
  • 14時30分 第2部 記念講演会

「アースマラソン」

講師 間 寛平

プロフィール

1949年高知県生まれ。2008年に大阪をスタートし、約2年2カ月かけてマラソンとヨットで世界を一周した「アースマラソン」は、多くの人に感動と勇気を与えた。
16年前の阪神 淡路大震災では、宝塚市の自宅が全壊。東日本大震災の被害に心を痛め、アースマラソン展に募金箱を設置するなど被災地の復興支援に力を注いでいる。

  • 定員 800人(先着順)
  • 参加費 無料
  • 申込方法 9月10日から10月15日(必着)までに、往復ハガキに(1)住所(2)氏名(3)希望人数(3人まで)(4)返信ハガキにあて名を書いて、郵便番号675ー8501 消防本部予防課へ。
  • 問合先 消防本部予防課(電話 427-6531)

消防本部からのお知らせ

救急車の適正利用にご協力ください

救急出動件数が激増しています。救急車で搬送される人の半数が「入院必要なし」の軽症です。タクシー代わりに利用しないなど、引き続き適正な利用にご協力ください。

「住宅用火災警報器」の設置が義務化されています

6月1日からすべての住宅に設置が義務づけられています。あなたの家はきちんと取りつけていますか。大切な命を守るために、もう一度確認してください。

第22回加古川ツーデーマーチ

歩いて日本を笑顔に!
東日本大震災復興支援チャリティーウォーク大会

参加費の一部を東日本大震災復興支援の義援金として寄付します。

11月12日(土曜日)
13日(日曜日)

心と体の健康づくりを目指して開催するウォーキングフェスティバル「加古川ツーデーマーチ」。今年は「歩いて日本を笑顔に!」をテーマに開催します。加古川の自然や文化にふれながら楽しく歩き、日本中に笑顔を届けてみませんか。

雨天決行
荒天の場合、中止することがあります。

1日目 歴史と文化を歩く 東南コース(40 20 10 5キロメートル)
2日目 水と緑 自然を歩く西北コース(40 20 10 5キロメートル)

申込方法

申込書に必要事項を記入し、参加費を添えて加古川ツーデーマーチ実行委員会事務局か各市民センターへ。
申込書は市役所案内と各市民センターにあります。
10月1日以降は、事務局でのみ受け付けします。
インターネットからも申し込みできます。くわしくは、大会ホームページをご覧ください。

ホームページアドレス   http //www.e-sports.jp/kakogawa-twoday/

参加費

一般 1,500円 中学生 800円
小学生以下 無料
1日参加、両日参加とも同額です。
小学生以下は、保護者同伴(申し込みが必要)で参加してください。

5キロメートルコースを新設!

はじめての人や小さな子ども連れの家族でも、気軽にウォーキングに親しめます。これを機会に、ウォーキングライフをはじめてみませんか。

1日目 東南コース
さわやかな自然 癒し満喫コース

2日目 西北コース
古き良き加古川 レトロコース

障がいのある人に参加費を助成します

市内に住んでいるか、市内の学校や施設に通学 通所している障がい者(児)に参加費の一部を助成します。申込方法などくわしくは、障がい者支援課

マイカップを持って歩こう

環境にやさしいエコウォーキングを目指し、紙コップの配布は行いません。マイカップを持って参加してください。

仮装ウォーカー募集!

大会を盛り上げてくれる仮装
ウォーカーを募集します。仮装ウォーカーには記念品をプレゼント。

BAN-BANラジオで実況生中継

当日のようすをBAN-BANラジオ(FM86.9MHz)で生中継します。
放送時間
11時00分から 13時00分
14時00分から 16時00分
(両日とも)

  • 申込 問い合わせ先 加古川ツーデーマーチ実行委員会事務局(ウェルネス推進課内 電話 427-9180)

えんぴつ

取材で訪れたおまつり広場。子どものころは気づかなかったけれど、地域のおまつりは、そこに住むたくさんの人々に支えられているのだなと感じて、ファインダーを覗きながら温かい気持ちになります。子どもたち一人一人に声をかけながら、手際よくかき氷をつくる町内会のおじいちゃんたち、格好良かったなぁ。子どもたちにとって、こんな楽しい思い出の積み重ねが「大好きな加古川」をつくってくれるのでしょうね。おじいちゃん、かき氷の差し入れありがとう。私も加古川がまた少し好きになりました。 (み)

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