2009年11月号(特集 ミニ特集 タウンタウンなど)

更新日:2019年12月23日

平成21年11月号目次
特集 平成20年度決算
タウンタウン 「ウェイクボードで活躍している兄弟 高橋夏輝くん、瑞貴くん」
市民リポーターの「行ってきまーす!」「加古川観光協会」
グラフ加古川
ミニ特集 防災フェスタ2009
情報コーナー  別ページに掲載しています。
裏表紙 将棋の日
えんぴつ(編集後記)

特集

平成20年度 決算

市では、みなさんに税金の使い道を知ってもらうため、年度ごとの実際の収入と支出をまとめた「決算」を作成し、公表しています。このページでは、平成二十年度決算の内容を紹介します。

一般会計の歳出総額は 736億7,731万円

平成20年度の一般会計では、歳入(入ってきたお金)が740億4,024万円、歳出(使ったお金)が736億7,731万円でした。前年度に比べ、歳入は約70,000,000円の増加、歳出は約90,000,000円の減少となっています。

一般会計

歳入総額 740億4,024万円

市税 398億3,358万円 53.8パーセント
地方譲与税など 42億9,781万円 5.8パーセント
地方交付税 34億2,854万円 4.6パーセント
国庫支出金 61億1,266万円 8.3パーセント
県支出金 36億2,491万円 4.9パーセント
市債 64億4,533万円 8.7パーセント
その他 102億9,741万円 13.9パーセント

歳出総額 736億7,731万円

議会費 5億3,075万円 0.7パーセント
総務費 119億6,081万円 16.2パーセント
民生費 210億6,695万円 28.6パーセント
衛生費 59億1,646万円 8.0パーセント
労働費 16億9,121万円 2.3パーセント
農林水産業費 10億1,332万円 1.4パーセント
商工費 12億6,462万円 1.7パーセント
土木費 108億9,044万円 14.8パーセント
消防費 33億2,247万円 4.5パーセント
教育費 61億179万円 8.3パーセント
災害復旧費 - -
公債費 99億1,849万円 13.5パーセント

特別会計

国民健康保険の保険料や公共下水道の使用料など特定の収入で特定の事業を行う会計です。

区分 歳入 歳出
国民健康保険事業 238億5,560万円 238億5,560万円
老人保健事業 17億3,412万円 17億8,681万円
介護保険事業 125億167万円 120億6,352万円
生活安全共済事業 8,188万円 5,623万円
公設地方卸売市場事業 1億3,583万円 1億3,583万円
公共下水道事業 150億8,318万円 151億2,627万円
公園墓地造成事業 3億9,880万円 2億5,944万円
夜間急病医療事業 3億7,640万円 2億7,999万円
緊急通報システム事業 1,923万円 1,690万円
駐車場事業 1億3,143万円 2億225万円
歯科保健センター事業 1億726万円 7,358万円
農業集落排水事業 4億5,911万円 4億5,911万円
後期高齢者医療事業 19億2,840万円 18億8,663万円
財産区 4億5,439万円 3億933万円
合計 572億6,730万円 565億1,149万円

企業会計

民間企業と同じような経理をする会計です。収益的収支とは事業の運営に伴って発生する収入と支出、資本的収支とは事業に必要な施設の建設 整備などに伴って発生する収入と支出です。

区分 収入 支出

水道事業
収益的収支 56億8,837万円 50億8,581万円
資本的収支 18億4,496万円 34億6,366万円

病院事業
収益的収支 86億3,072万円 90億9,380万円
資本的収支 44億2,313万円 55億9,244万円

安全で安心して暮らせるまちづくりを進めました

一般会計の歳出総額736億7,731万円は、市民一人あたりに置き換えると約27万61,000円になります。平成20年度は次のようなことにお金を使いました。

民生費 78,907円
高齢者や障害者、子どものための福祉など

  • 公立保育園の保育時間の延長

総務費 44,800円
税務事務や市役所の全般的な事務など

  • 緊急地震速報システムの増設

土木費 40,791円
道路や河川、公園の整備など

  • JR加古川駅北地区の土地区画整理

公債費 37,150円
市債などの借入金の返済

教育費 22,855円
学校や公民館の整備など

  • 川西小学校校舎の改築

衛生費 22,160円
ごみ、し尿処理や予防接種など

  • 妊婦健康診査費の助成

消防費 12,444円
消火 救急活動など

  • 消防団の初期救助活動用の資機材の整備

農林水産業費、商工費ほか 16,855円
労働者への福利厚生、産業や農業の振興など

  • みとろフルーツパークの整備改良

市の財政の健全度をお知らせします

昨年度の決算から、県や市町の財政の健全性を示す財政指標の公表が義務付けられました。早期健全化基準を上回ると、計画を作成し自主的な改善が義務付けられる「財政健全化団体」、財政再生基準を上回ると、国の管理のもと確実な再生が求められる「財政再生団体」となります。
平成20年度決算に基づく市の財政指標は、すべて基準を下回っています。

  • 指標 実質赤字比率
  • 内容 一般会計などの実質赤字額が標準財政規模に占める割合
  • 加古川市 赤字なし
  • 早期健全化基準 11.32パーセント
  • 財政再生基準 20.00パーセント

 

  • 指標 連結実質赤字比率
  • 内容 すべての会計の実質赤字額の合計が標準財政規模に占める割合
  • 加古川市 赤字なし
  • 早期健全化基準 16.32パーセント
  • 財政再生基準 40.00パーセント

 

  • 指標 実質公債費比率
  • 内容 借入金(地方債)の返済額とこれに準じる額が標準財政規模に占める割合
  • 加古川市 10.2パーセント
  • 早期健全化基準 25.0パーセント
  • 財政再生基準 35.0パーセント

 

  • 指標 将来負担比率
  • 内容 借入金(地方債)や将来払っていく可能性のある負担などが標準財政規模に占める割合
  • 加古川市 108.1パーセント
  • 早期健全化基準 350.0パーセント
  • 財政再生基準 設定なし

 

  • 指標 資金不足比率
  • 内容 公営企業の資金不足額が事業規模に占める割合
  • 加古川市 不足なし
  • 早期健全化基準 20.0パーセント(経営健全化基準)
  • 財政再生基準 設定なし

標準財政規模とは、地方公共団体が通常の行政活動を行ううえで必要となる一般財源の規模。

問い合わせ先 市役所財務調整課(電話 427-9116)へ。  くわしい決算資料は市ホームページか市役所行政資料室で見ることができます。

タウンタウン

こんにちは
世界のトップを目指して

ウェイクボードで活躍している兄弟
高橋夏輝くん (14歳) 高橋瑞貴くん(12歳)  加古川町

「技がきれいに決まったときが気持ちいい。空中で回転したときに見える景色は最高です」と話すのは、ウェイクボード選手の高橋夏輝くんと高橋瑞貴くん。ウェイクボードとはスノーボードのような板に乗って、モーターボートで引っ張ってもらい、水の上を滑るスポーツだ。引っ張るボートが作る波を利用して繰り出される高さのあるジャンプや空中回転は見る人を魅了する。この競技で、兄の夏輝くんは昨年の全日本選手権の十から十三歳のクラスで優勝し、今年八月にアメリカのオーランドで行われた世界選手権に出場。弟の瑞貴くんは今年の全日本選手権の同クラスで優勝した。
二人が初めてウェイクボードを体験したのは四年前の家族旅行。夏輝くんが十歳、瑞貴くんが八歳のときだった。「みんなでサイパンに行ったときに初めて滑りました。初めは少し怖かったけれど、すぐに立てるようになりました。水面を滑るのがすごく気持ちよかったです」と瑞貴くんが話す。何度かウェイクボードをするうちに本格的に取り組みたいと思うようになった二人は、週末ごとに岡山県のスクールに通うようになり、一年後には全日本選手権に出場するようになった。
二人にとって二度目の挑戦となる昨年の全日本選手権では、夏輝くんが優勝、瑞貴くんが三位だった。優勝した夏輝くんは、世界選手権の出場権を獲得した。「世界では自分と同じ歳くらいの選手のレベルがすごく高かったんです。自分もそのレベルに追いつきたいという気持ちが強くなりました」と話す。決勝には進めなかったが、世界のレベルを体感したことは貴重な経験になったそうだ。
瑞貴くんにとっても世界はあこがれの舞台だ。昨年の全日本選手権では三位に終わり、もっとうまくなりたいと練習に打ち込む中、兄の世界選手権への挑戦を見て「自分も出たい」という思いが一層強くなったそうだ。そして、絶対に勝ちたいという思いで臨んだ今年九月の全日本選手権では見事優勝し、来年の世界選手権出場を決めた。「一位になった瞬間は、うれし過ぎて世界選手権のことはすっかり忘れてました」と振り返る。
今年の冬は、来年の大会に備えて、新しい技の習得に励みたいという二人。夏輝くんは来年から十四歳以上のクラスで世界選手権出場を目指すことになり、さらに厳しい戦いが待っている。「今の目標は早くプロになること。そして、世界のトップクラスで戦える選手になれるように頑張っていきます」と二人はきらきらした笑顔で話してくれた。

(掲載写真キャプション)

  • 試合前に準備をしている二人。試合のときはとても緊張するという夏輝くんとは対照的に、試合前の緊張感も楽しいという瑞貴くん。
  • 後ろ宙返りをする「タントラム」という技が夏輝くんの得意技。ジャンプの感覚をつかむため、トランポリンを使った練習もするそうだ。

市民リポーター阿部英美の行ってきまーす!

加古川「暮らすまち 旅するまち」

どこかに出かけたくなるような、気持ちの良い季節になりましたね。良い場所はないかなぁと探している私に「加古川にも隠れた名所がたくさんあるよ」との情報が。それはぜひ訪れてみたい! と、まずは担当の
加古川観光協会に行ってきまーす。

「加古川には、美しい自然や歴史、文化財などがあります。自慢できるまちですよ」と話してくれたのは担当の辰巳さん。その魅力を広く伝えたいと、市内のお勧め情報を提供したり、観光ツアーを企画したりしているとか。見せてもらったパンフレットは、イラストで見どころを紹介している散策マップや、観光スポットやイベント情報などを季節ごとに紹介する観光パンフレットなど、見ているだけで心がうきうきするようなものがいっぱいです。それにしても、灯台下暗しとは、よく言ったもの。住み慣れたまちなのに、行ったことのない場所が多い! そこで、パンフレットに載っている周遊モデルコースの一つ、

歴史さんぽコースを散策してみることに。
JR加古川駅から寺家町周辺を通り、いくつかのお寺を巡りながら、鶴林寺まで行く歴史体験コースです。まず、宿場町の町並みが今も残っているという寺家町商店街へ。江戸時代に、参勤交代の大名が利用したという陣屋や、江戸時代後期の俳人松岡青蘿の句碑がある光念寺を回ります。コースを外れ、ちょっと寄り道してみました。路地を進むと、あっ、かわいい雑貨のお店があるー。あっちにはレトロなお茶専門店が、と思いがけない発見に大はしゃぎの私。こんな発見も散策の楽しみの一つかも。コースに戻ると、境内のイチョウが見事な称名寺や、猫の恩返し伝説のある春日神社など、住宅街を抜けるたびに寺社が現れます。えっ、こんな場所に? という驚きとともに、日常の暮らしの中に溶け込んでいるようすに趣を感じた私。まるで私たちを見守ってくれているような穏やかな姿に、加古川って、新しいものと歴史のあるものが、うまく共存しているまちなんだと感じました。
その後、泊神社を回り、最後に「播磨の法隆寺」とも呼ばれる鶴林寺へ。広々とした境内に、県下最古の木造建築物など歴史ある建物がいっぱいで、いるだけで心が落ち着き、和やかな気持ちになります。この日は東京から団体客が訪れていました。「すばらしいものに出会えた」と満足そうに帰っていく後ろ姿を見て、誇らしいような、うれしい気持ちに。やっぱり自慢のまちやわぁ。

遠くの観光地に出かけることが観光だと思っていたけれど、
加古川は、歴史のある神社や昭和を感じる路地など、いたるところに見どころがあり、観光も楽しめるまちだと再発見しました。「パンフレットやスポットごとに設置された看板を読んでから散策すると、より一層楽しいですよ」と辰巳さん。日ごろ暮らしているまちのことを知り、あらためて見直してみると、今よりもっと加古川を好きになれそうです。
今回のコース以外にも、神社や古墳などを散策するコースや、川沿いを自転車で走るサイクリングコースなど、まだまだ興味深いコースがいっぱい。みなさんも、一度出かけてみませんか。私も、今度友だちが遊びに来たら、いろいろ案内してみーようっと!

ここで一句
わがまちの 魅力にふれる ぶらり旅

(掲載写真キャプション)

  • 鶴林寺の国宝「太子堂」の前で、住職の幹さんにお会いしました。宝物館には多くの文化財がズラリ。圧巻!
  • パンフレットはJR加古川駅構内の市民ギャラリーなどにあります。市民ギャラリーでは観光紹介もしてくれるそう。

グラフ加古川

いっちに! いっちに!

9月29日、志方児童館で「親子でリトミック」が開催され、小学生までの子どもと保護者15組が参加しました。音楽に合わせて楽しく遊ぶことを目的としたこの催しでは、リズムをとりながらの手遊びやかけっこ、親子ペアになっての自動車運転ごっこなどの遊びがいっぱい。子どもたちは思いっきり体を動かし、元気あふれる笑顔を見せながらお母さんとのふれあいのひとときを過ごしました。

いざというときに備えて

9月26日に防災センターで「普通救命講習会」が開催されました。講習には31人が参加し、市救急隊員による指導のもと人工呼吸、心臓マッサージ、AED(自動体外式除細動器)の使用方法を学びました。訓練用の人形を使った実習では、初めは頭で理解していてもなかなかスムーズに動けずに戸惑っているようすでしたが、全員が真剣な表情で取り組み、最後には素早い救命方法を身に付けていました。

これ見て。ええんちゃう?

加古川の地場産業である靴下をPRしようと10月1日、ベルデモール(加古川駅前通商店街)に「Kipsじばさんショップかこがわ」がオープンしました。市と兵庫県靴下工業組合が協力して運営するこの店舗では、市内の靴下メーカーが生産する靴下約5千足などを販売。買い物に訪れた人からは「いろいろ選べるし値段も手ごろ」という声が聞かれ、その品揃えの豊富さと商品の安さが魅力となっているようでした。

ミニ特集

みんなのまちはみんなで守ろう
防災フェスタ2009

防災意識を高め、地域のみなさんと協力してまちを守ることを目的に、防災フェスティバルを開催します。楽しいイベントが盛りだくさんですので、ぜひお越しください。

とき 11月8日(日曜日) 13時00分から 16時00分  雨天のときは、内容が変更となります。
ところ グリーンプラザべふ なごみ広場(イトーヨーカドー加古川店)

ステージコーナー

(1)別府西小学校金管バンドクラブ演奏
(2)播磨町消防団女性分団による防火啓発劇
(3)母里幼稚園ミュージックベル奏
(4)市消防団女性分団による応急処置クイズ
(5)桂小枝「防災トークショー」( 15時00分から) など

体験コーナー

  • 地震体験
  • 煙の怖さ体験
  • 消火体験
  • 高所活動車乗車体験
  • 救助隊入隊 など

展示 見学コーナー

  • はしご車
  • 救助工作車
  • 救助資機材
  • 住宅用火災警報器 など

その他

  • 抽選会
  • 非常食試食など

問い合わせ先 市消防本部予防課(電話 427-6531)

  • BAN-BANラジオ(FM86.9MHz)で防災フェスタの会場のようすを生中継します。放送時間は 13時00分から 15時00分です。

第35回 将棋の日 in 棋士のまち加古川

11月7日(土曜日) 8日(日曜日)
入場無料

将棋界最大のイベント「将棋の日」が加古川市で開催されます。
地元ゆかりのプロ棋士をはじめ有名プロ棋士が加古川に大集合!プロの対局を観戦してみませんか。

加古川プロ棋士トーナメント(公開対局)

  • とき 11月7日(土曜日) 13時00分から 16時00分
  • ところ 市民会館
  • 内容 プロ棋士8人による早指し真剣勝負! 対局を間近で観戦できます。

参加プロ棋士
久保利明棋王
井上慶太八段
神吉宏充六段
稲葉陽四段
阿部隆八段、山崎隆之七段、村田智弘六段、
船江恒平三段

棋士のまち加古川名人戦

  • とき 11月7日(土曜日) 9時00分から 12時30分
  • ところ 市民会館
  • 内容 事前に申し込んだ160人による対局を観戦することができます。

棋士のまち加古川ジュニア名人戦

  • とき 11月8日(日曜日) 9時00分から 12時00分
  • ところ 市民会館
  • 内容 事前に申し込んだ小学生160人による対局を観戦することができます。

ほかにも関連イベントが盛りだくさん

加古川発 JAPAN BLUE今 昔展

  • とき 11月3日から8日 9時00分から 17時00分
  • ところ 松風ギャラリー
  • 内容 将棋の駒模様の藍染型紙、草木染作品、プロ棋士パネルの展示

日本将棋連盟グッズ販売

  • とき 11月7日(土曜日) 8日(日曜日)
  • ところ 市民会館

加古川特産品販売

  • とき 11月7日(土曜日) 8日(日曜日)
  • ところ 市民会館前広場
  • 内容 かつめし、靴下など

茶席

  • とき 11月8日(日曜日) 10時00分から 14時00分
  • ところ 市民会館
  • お茶代100円が必要。

鶴林寺無料拝観券プレゼント
とき 11月7日(土曜日) 8日(日曜日)
ところ 市民会館

問い合わせ先 市ウェルネス協会 電話 424-9395

えんぴつ

「行ってきまーす!」の取材に同行して、市内の観光スポットとなっている寺社をいくつか巡りました。シンとした空気、境内に響く砂利を踏む音、木造建築物の香り。寺社に行くたびに心が落ち着く不思議な魅力を感じます。
取材の日は、秋晴れのさわやかな気候。日当たりのよさそうな縁側が目の前に。今すぐ庭園を眺めながら昼寝ができれば気持ちいいだろうなぁ 。そんな衝動にかられてしまいました。行楽シーズンの秋、みなさんも近場を巡ってみませんか。あなただけのとっておきの場所が見つかるかも。 (く)

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