2008年5月号(特集 ミニ特集 タウンタウンなど)

更新日:2019年12月23日

平成20年5月号目次

  • 特集 タウンミーティング
  • タウンタウン
  • こんにちは「大学駅伝で大活躍!マラソンでオリンピックを目指す堺晃一(さかい こういち)さん」
  • 市民リポーターの「行ってきまーす!」「漕艇センター」
  • グラフ加古川
  • 人権の花ひろば「ともに生きる」
  • ミニ特集 「かつめし」アンケートにご協力を
  • 情報コーナー  別ページに掲載しています。
  • 第36回加古川夏季大学
  • えんぴつ(編集後記)

特集

市長に提案!タウンミーティング
みなさんにたくさんの提案をいただきました

市では、市民のみなさんと市長が直接対話する「タウンミーティング」を平成十五年から開催しています。参加したみなさんからは、「加古川をよりよいまちに」という提案をたくさんいただきました。今回の特集では、昨年一月から今年二月の間に開催されたタウンミーティングの内容を紹介します。

市民のみなさんと市長が直接話し合うタウンミーティング

「加古川がこんなふうになれば、もっといいまちになるのに」「よりよいまちにするために、私はこんなことができるんだけど 」。みなさんは、自分の住んでいるまちについて、そう思ったことはありませんか。
このようなまちづくりへの思いやアイデアを持ちながら、市に届ける機会が少ない人がたくさんいるのではないか。そんなみなさんの声を直接聴きたいという市長の思いから始まったのが、市民のみなさんと市長が直接話し合う「タウンミーティング」です。

14組67人のみなさんから多くの提案をいただきました

四回開催されたタウンミーティングでは、十から七十歳代のみなさんが参加し、市長にさまざまな提案を行いました。スポーツ活動や子育てサークルのみなさん、公民館で活動している人、中学生や大学生、加古川に引っ越してきた人など、いろいろな立場の人から幅広い意見をお聞きすることができました。また、東加古川子育てプラザでは、子育て支援ボランティアのみなさんの協力のもと、当日プラザを利用していたみなさんと車座になって語り合う、初めての試みを行いました。

若い職員の発想を生かして企画 運営しています

タウンミーティングの企画や運営は、市役所のさまざまな職場から集まった職員で構成されたプロジェクト チームが行っています。樽本市長が二期目を迎えた平成十八年度には、四代目のチームが新たに結成されました。若い人たちの柔軟な発想で、これまでにない市民のみなさんとの対話の場をつくりたいという市長の思いから、チームは三十歳代前半の職員が中心となっています。
チームでは、これまで行われてきたタウンミーティングの結果や参加者の意見などをもとに、開催場所や日時、参加者の募集方法、テーマの設定などの実施方法を検討しました。中でも今回のチームが力を入れたのが、みなさんに「参加してみよう」と思ってもらえるタウンミーティングにすることです。そのために、ウェルネスやエコライフなど身近なテーマを設定したり、「大勢の人の前でしゃべるのはちょっと 」という人も参加しやすいような場所を選んだりと、知恵を絞って運営をしています。

よりよいまちづくりのためにみなさんの声をお聞かせください

どのタウンミーティングでも、これからのまちづくりを考える上で参考となる前向きな提案をいただきました。また、市民のみなさんの「わがまち」への思いをあらためて感じました。参加したみなさんからは、「市長に直接自分の意見を伝えることができてよかった」などの感想があった一方で、「緊張して思いを伝えきれなかった」「もう少しじっくりと話す時間があれば」といった声もありました。こうした意見を踏まえ、みなさんが自分の意見を確実に伝えることができるタウンミーティングを考えていきます。
今年度も引き続き、タウンミーティングを開催します。開催に当たっては、みなさんの意見や参加者へのアンケートなどを参考に、よりよい開催方法やテーマ設定などを検討していきます。
みなさんも、よりよいまちづくりについて市長に提案しませんか。「住んでよかった」「これからも住み続けたい」と思えるまちをつくるため、みなさんの声をお聞かせください。

テーマ ウェルネス

平成19年1月26日 13時30分から

  • ところ 市役所市長室
  • 参加者 スポーツ活動団体のグループなど5組17人
  • 提案内容(抜粋)

1組目 身体の健康と心の健康について

  • 高齢者でも気軽にプレーできるグラウンドゴルフで、体も心も健康になろう。
  • 志方東公園に常設のグラウンドゴルフ場を整備してほしい。

2組目 障害児のウェルネス

  • 障害児の療育に、音あそびを取り入れてはどうか。
  • つつじ療育園の人員や設備を充実して、障害児のリハビリに力を入れてほしい。

3組目 高齢者のウェルネス

  • 高齢者も公民館活動に積極的に参加し、たくさんの人と交流することで心の健康を。
  • JR宝殿駅をバリアフリー化するなど、高齢者が出かけやすいまちに。

4組目 体を動かす楽しさについて

  • 幼少期に体を動かすことで、さまざまなスポーツの基礎となる運動能力を伸ばそう。
  • 子どもたちが安全に思いっきりスポーツをできる場所を整備してほしい。

5組目 公園掃除と健康維持増進

  • 地域のみんなで協力して公園を掃除して、町内の人同士のつながりを深めよう。
  • 市が管理する公園の管理に、市民の力を活用してはどうか。

参加者の感想

  • 堅苦しい雰囲気ではと思っていたが、市長とざっくばらんに話すことができました。
  • もう少し時間をかけて市長とじっくり話せたらと思いました。

テーマ 子育てしやすいまちづくり

平成19年7月6日 10時00分から

  • ところ 東加古川子育てプラザ
  • 参加者 子育て中の親子のサークルと子育て支援団体2組18人、一般利用者
  • 提案内容(抜粋)

1組目 日ごろ子育てをする中で感じること

  • 希望する人全員が、幼稚園の2年保育を受けることができるようにしてほしい。
  • 就職活動の期間中も、子どもが保育を受けることができれば。

2組目 子育てを支援する中で感じること

  • 子育てについて気軽に相談できる環境づくりのために、子育て経験者の力を活用しては。
  • 若い世代の人が「子育て力」を磨く場を設けてはどうか。

参加者の感想

  • 和やかな雰囲気の中で市長と話すことができました。
  • 気軽に市長と対話できる、こうした機会をもっと増やしてほしいです。

子育てプラザの利用者のみなさんと輪になって話しました
昨年5月にオープンした東加古川子育てプラザでは、子育てサークルや子育て支援団体のみなさんと市長の活発な意見交換の後、こども広場で「お楽しみ会」が開催されました。子育て支援団体のみなさんが企画 運営するこの催しには、プラザを訪れていた親子約100人が参加し、手遊びや歌などを楽しみました。その後、みんなで輪になって座り、子育てしやすいまちにするにはどうすればよいか、市長と話し合いました。

テーマ 現在の加古川 未来の加古川

平成19年12月12日 15時00分から

  • ところ 市役所市長室
  • 参加者 兵庫大学の学生3組17人
  • 提案内容(抜粋)

1組目 若者と治安問題

  • 人が通るとセンサーが感知して点灯する街灯を設置してはどうか。
  • 子どもたちの安全を守るため、安全 安心への取り組みのさらなる強化を。

2組目 加古川市の財政問題

  • より分かりやすく市の財政状況を公開してほしい。
  • 市のシンボルでもある「加古川」の魅力を高める事業に重点を置いてはどうか。

3組目 加古川市の交通問題

  • 踏切内に歩道を整備し、歩行者と自動車の通る道を分けることで、歩行者の安全を確保してほしい。
  • JR加古川駅の高架下の空きスペースに若者が集まるお店を。

参加者の感想

  • 日ごろ思っていたことを、市長に直接提言することができました。
  • ある課題に対して、みんなで解決策のアイデアを出し合う形で開催してもよいのではないでしょうか。

テーマ エコライフ

平成20年2月15日 9時30分から

  • ところ 市役所市長室
  • 参加者 環境活動団体のグループ、中学生など4組15人
  • 提案内容(抜粋)

1組目 「もったいない」を広めよう(中学生)

  • テラスで背の高い植物を育て窓からの熱を遮断する「緑のカーテン」や、屋上緑化に取り組んで、地球温暖化対策を進めよう。
  • みんなでごみを拾う「クリーンウォーク」を開催してはどうか。
  • バスや路面電車などの公共交通機関を充実させ、自動車の利用を減らそう。

2組目 みんなで広げよう エコライフの輪

  • 省エネ活動に継続して取り組む人に対する報奨制度を設けてはどうか。
  • 環境にやさしい生活が家計にもやさしいことを、もっとPRしてはどうか。

3組目 地球温暖化防止活動の推進

  • 子どもたちへの環境教育に、私たちの団体の力を活用してもらいたい。
  • 電気やガスなどの使用量を記録する「環境家計簿」で、省エネの実践を。

4組目 少しの手間でごみを減らそう

  • ポイ捨てされたごみの清掃のために、どれくらいの費用が掛かっているかPRしてはどうか。
  • マイバッグを持参することが、かっこいいと思われるまちに。

参加者の感想

  • とても熱心に話を聞いてくれて、参加してよかったと思いました。
  • 市長と直接話をして、行政を身近に感じることができました。

これまでに開催したタウンミーティングの内容は、ホームページにも掲載しています。次回のタウンミーティングについては、現在、開催に向けて準備を進めています。決まり次第、広報かこがわや市ホームページでお知らせします。

  • 問い合わせ先 市役所広報 行政経営課(電話 427-9121)へ。

タウンタウン

こんにちは
走る姿を見た人に元気を与えたい
大学駅伝で大活躍!マラソンでオリンピックを目指す

堺 晃一(さかい こういち)さん (22歳)

「駅伝やマラソンは、走る距離が長い分、たくさんの人にたくさんの時間応援してもらえる――。それがうれしくて励みになるんです」と話すのは堺晃一さん。一月に行われた箱根駅伝での力走が記憶に新しい人も多いはず。堺さんは、駒澤大学のメンバーとして出場し、チームを総合優勝に導く立役者となった。
小学校三年生のとき校内マラソン大会で優勝したのがきっかけで、マラソンが好きになったという堺さん。中学校からは陸上部に入部。しかし、たくさんの練習を重ねても思うような結果は得られず、高校三年生の大会後には、もう陸上をやめたいと思ったという。「そんなとき、監督から「高校で無名の選手でも大学で伸びる選手もたくさんいる。あきらめるな!」と言われたんです。その言葉で、落ち込んでいた気持ちが一気に晴れましたね。大学でもう一度頑張ってみようと決心した瞬間でした」と振り返る。
駅伝の名門、駒澤大学に進学した堺さん。「実は、入学してすぐに故障してしまって 。走りたいのに走れないというのは本当につらかったですね」と話す。この故障で、走るのが好きなことを再認識した堺さんは、監督の指導のもと、技術面でも精神面でも鍛えられ、大学駅伝などで力を発揮した。昨年十一月に行われた全日本大学駅伝ではアンカーを務め二年連続で優勝、今年一月の箱根駅伝で走った九区では見事逆転、チームにとっても堺さんにとっても念願だった総合優勝を手にすることができた。
駅伝は、一本のたすきをチームでつないでいく競技だ。個人の調子がよくても、チームの雰囲気や勢い、試合の展開がよくないと勝つことはできない。「みんなの力を合わせてつないでいくたすきは、ここまで走ってきた仲間の汗と思い、そして声援を送ってくれる人たちの願いが染み込んでいて、いろんな意味で重みがあるんです。みんなのために自分の区間を走り切るという思いがより高まります」と語る堺さん。駅伝を通して、仲間とのきずなだけではなく、人とのつながりの大切さも感じるようになったそうだ。
「今、走り続けていられるのは、支えてくれている人たちのおかげです。頑張って走る姿で、応援してくれる人たちやお世話になった恩師に感謝の気持ちを伝えたいんです」と話す堺さん。今春、実業団の陸上部に入り、社会人駅伝やマラソンでの活躍を目指して、新たな一歩を踏み出した。「いつかマラソンでオリンピックに出場したい」と力強く語る堺さんの瞳の先には、世界という新たな夢が見えている。

(掲載写真キャプション)

  • 箱根駅伝で8区の選手が堺選手にたすきを渡す瞬間。「早稲田抜いてください!」と掛けられた言葉どおり見事逆転!
  • 「ライバルは自分自身」という堺さんの座右の銘。

堺さんのサイン入り色紙を 3人にプレゼント。応募方法は、下記をご覧ください。
当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

  • 応募方法:5月20日(必着)までに、ハガキに住所、氏名 ふりがな、電話 番号を書いて、郵便番号675-8501 市役所広報 行政経営課「色紙」係へ。

市民リポーター阿部英美の行ってきまーす!

「レガッタ」仲間と共に風を感じる

体を動かすにはよい季節。何か新しいことに挑戦したくなり、前から気になっていた「市民レガッタ」について調べてみると、初心者でも体験できるとのこと。よし、さっそく挑戦だ! と、加古川大堰近くにある

漕艇(そうてい)センターに行ってきまーす!

レガッタとは、エンジンのないボートの競技会のことだそう。なるほどー、ボートの種類じゃなかったんだ!
平成元年に加古川大堰ができ、流れが穏やかになった川の空間を生かして始められたレガッタ。市民に水と親しんでもらおうとスタートした「市民レガッタ」には、毎年多くの人が参加し、夏の風物詩として定着しています。平成八年には漕艇センターが完成し、気軽にボートを楽しむ市民が増えているのだそうです。「初心者でも少し練習すれば、乗れるようになりますよ」と聞いた私は、さっそくやってみたい! とお願いし、

ボート教室に参加することに
なりました。五人集まれば体験できると聞き、今回は友人を誘い、一緒に体験することに。私たちが乗るのは、こぎ手四人とコックス(指示係)一人で一チームのナックルフォアという艇です。まずは倉庫からボートを運び出す作業。指導員の手を借り、何とかボートを川に下ろしましたが、初心者の私たちは、何をするにもドキドキ。いざボートに乗り込もうとしても、ボートが大揺れで「ギャー」と叫ぶ始末 。
指導員一人が乗り込んだ私たちのボートは、ようやく岸から離れ、進み出しました。オールを動かす「キャッチ、ロー」というコックスの掛け声に合わせ、こぎ進めます。初めは息がなかなか合わず、動きもバラバラでしたが、みんなで声を出し、力を合わせて進むうち、次第に心は一つに。スピードも速くなり、オールにばかり集中していた視線にも、少し余裕ができました。
コックスの合図で動きを止め、みんなで景色を楽しみました。ほおに当たる風や、手に触れる水は心地よく、水面から見上げる空の高さや広さは、ゆったりとした心を与えてくれます。自分が自然の一部になったような気分でした。ボート最高!

わがまちのシンボル「加古川」で
「ほどよく体を動かし、心身共に健康になるサポートをする場が漕艇センターです」と語る指導員さん。日々風速や水温を計測し、利用者が安全に楽しめる環境を整えているとか。大変な面もある中で「こんなに楽しいなんて! と言われると一番うれしい。ボートの楽しさを伝えていきたい」と笑顔です。
初心者が始めにくいスポーツだと思っていたボートは、やってみると、気軽に始められ、気軽さからは想像もできないほどの、非日常の世界を体験できるスポーツでした。教室に入って数回体験し、指導員の許可が出れば、個々にボートを借りて乗ることができるとか。自然が与えてくれる心のゆとりや、仲間と感じる爽快(そうかい)感や達成感は、自分を見つめなおす機会になりそう。みなさんも一度挑戦してみませんか。

ここで一句
オール漕(こ)ぎ広がる自然 つながる心

(掲載写真キャプション)

  • ボートの前後も知らない初心者集団でしたが、一時間後には、息もぴったり、すっかり良い調子。見よ!この上達ぶり。
  • ボートをきれいに洗い片付けます。「愛着がわくわー」と語る友人は、「いつか大会に出たい」と目を輝かせます。

今年で15回目を迎える「市民レガッタ」が8月2日(土曜日) 3日(日曜日)に開催されます。ただいま参加者募集中! 申込方法などくわしくは情報コーナーをご覧ください。

グラフ加古川

おにいちゃん、かっこいいな

4月12日、日岡山公園グラウンドで行われた関西サッカーリーグの開幕戦。4月から加古川に本拠地を移した「バンディオンセ加古川」が「ディアブロッサ高田」と対戦しました。試合前、選手と手をつないで入場した陵北サッカークラブの子どもたちは、間近で見る選手や試合の迫力に感激。この日、観客から大きな声援を受けたバンディオンセ加古川は、3対0で初戦を勝利で飾り、幸先のよいスタートを切りました。

へぇー、大正時代のれんがなんだ

3月21日に、東播磨の新しい観光資源を訪ねる「加古川観光協会モデルツアー」が行われ、ニッケ印南工場と県立考古博物館を巡りました。ニッケ印南工場では、普段見ることができない工場内部も見学。大正8年に建てられたれんが造りのレトロな外観と、その姿からは想像できない、最新鋭の機器が導入された工場内部のようすに、参加者のみなさんからは驚きの声があがっていました。

エコらむ その6

「エコらむ」は、環境(エコ)に対する市の取り組みや提案などを紹介するコラムです。

市では、ごみが散乱していない美しいまちを目指して、さまざまな環境美化活動を行っています。今回は、まちの美化活動の取り組みを紹介します。

ごみのない美しいまちづくりにはみなさんの協力が必要です
市では、平成13年に「空き缶等の散乱及び飼い犬のふんの放置の防止に関する条例」を定め、JR加古川駅やJR東加古川駅の周辺を投げ捨て防止重点区域に指定するなど、ごみのない快適なまちづくりを進めています。
こうした取り組みとともに、美化活動には、みなさんの協力が不可欠です。市では、市が管理する道路や公園などを掃除してくれる美化ボランティアの活動を支援しています。ほかにも、「ごみゼロの日(5月30日)」にちなんで、毎年5月に美化キャンペーンを実施しています。当日は、市内4カ所で、市民ボランティア、町内会や商店街のみなさん、市職員が協力し、清掃 啓発活動を行います。みなさんも美化キャンペーンに参加して、きれいで住みやすいまちにしませんか。
美化キャンペーンは、5月25日(日曜日)に実施します。くわしくは、16ページをご覧ください。

次回は、8月号で「循環型社会への取り組み」について掲載します。

人権の花ひろば ともに生きる

「発達障害」について正しく知っていますか

医療や教育現場などでも関心が高まりつつある「発達障害」。みなさんは、発達障害についてどのくらいご存じですか。今回は、発達障害について知ることで、本人や家族への理解を深め、そして、私たちにできることは何なのかについて、一緒に考えてみたいと思います。

脳の機能的な問題から起きる発達障害

一般に「発達障害」とは、乳幼児期から幼児期にかけて現れることの多い、心身の障害のことを指し、症状などによりさまざまな分類がされています。発達障害を持つ人の中には、得意なことと苦手なことのギャップが大きく、対人関係がうまくとれない人もいます。その結果、周囲の人たちから「わがままだ」とか「親のしつけが悪いのでは」などといった誤解を受けやすいため、本人はもちろん、家族も心を痛めることが少なくありません。しかし、発達障害は、脳の機能的な問題によるものが原因といわれており、決して育て方の問題ではありません。

迷いや不安そして親も成長へ

幼いうちは発育に個人差があることや、症状自体もそれが発達障害なのか判別しにくいことから、親は自分の子どもが発達障害であると気づかぬまま、子育てで悩むことが多いようです。ここでは、発達障害の子どもとその親のグループのみなさんが会報に寄せた「親の思い」をいくつか紹介します。

  • 成長過程での言葉の遅れや、動きの激しさに目が離せなかったりしました。「まだ小さいからだろう」「成長のペースが人よりゆっくりなだけ、これも個性」と自分に言い聞かせ、検査や相談を受けることに迷いがあり、我が子が障害をもっているかもしれない事を認めたくないという思いでした。
  • 子どもの入園、入学による集団生活への不安が大きくて、友だちとのコミュニケーションはうまくいくのだろうか、いじめにあわないだろうか、周りのお母さんたちに果たして理解をしてもらえるだろうかと悩みました。
  • 子育て相談センターや学校園の先生方からのアドバイス、保護者の会での勉強会や親同士での情報交換などを通して親としても理解を深め、少しずつ子どもへの接し方が変わってきました。
  • 将来に心配はあるけれど、この子の成長を見守っていきたい。そして自分自身も成長していきたいと考えています。

このように、発達障害の子どもを持つみなさんは、日々葛藤(かっとう)しながらも、自分自身も成長しようと努力しています。そしてグループに入ることで、悩みを語り合ったり情報交換をしたりでき、大きな安らぎを得ています。

理解し支え合いながらともに生きる

では、発達障害で悩んでいるみなさんのために、私たちに何ができるでしょうか。まず、発達障害について正しく知ることです。最近は、新聞やテレビなどでもよく取り上げられています。他人事と考えずに積極的に学んでいきましょう。
そして良き相談相手となってください。あなたのすぐそばに、悩んでいる人はいませんか。もしいたら、一人で悩まないでと声をかけてあげてください。同じ悩みを持たなくても、話し合える仲間がそばにいること、それが心の安らぎとなります。 誰かが悩みを抱えている時、相手の立場を尊重し、喜びや苦しみを共有できる私たちでありたいと思います。

(人権啓発アドバイザー 浜田 時子)

主な発達障害

発達障害にはその特徴に応じてさまざまなものがあります。ここでは数ある発達障害のうち、代表的なものを紹介します。

広汎性発達障害
対人関係の困難、言葉の発達の遅れなどコミュニケーション障害、特定の領域への興味や関心を示す“こだわり行動”などがみられる。
(高機能自閉症)
自閉症のうち、知的障害はないが言葉の発達の遅れがみられるもの。
(アスペルガー症候群)
知的障害を伴わず、言葉の発達の遅れもないもの。ときに、特定の分野で能力を発揮することがあるが社会性に困難がみられる。

注意欠陥 多動性障害(ADHD)
集中力がなく指示に従うのが困難で、じっと座り続けることが苦手などの多動性、待つことができないなどの衝動性がある。

学習障害(LD)
全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読み書き、計算するなどの能力のうち、特定のものどれか一つ以上がうまくできない。

このコーナーについてのご意見やご感想をお寄せください。
あて先は、市役所人権施策推進課(郵便番号675-8501 電話 427-9356 ファックス424-1372)へ。

  • 市では、障害者のみなさんや家族の悩みなどをお聞きする相談窓口を各種設けています。くわしくは27ページをご覧ください。

ミニ特集

知ってる?加古川名物かつめし

みなさんは「かつめし」という料理をご存じですか。かつめしは、加古川発のご当地メニュー。そのおいしさで、今話題を集めています。このページでは、加古川名物かつめしについて紹介します。

かつめしってなあに?

かつめしはこんな料理なんだ
お皿の上にご飯を盛って、ご飯の上にカツをのせて、カツの上からデミグラスソース風のたれをかけたらできあがり。これがかつめしの基本スタイルだよ。
かつめしは、戦後間もないころから、気軽に食べられる洋食として加古川に定着しているメニューなんだ。おはしで食べるのがポイントだね。

お店でもおうちでも楽しめるメニューだよ
カツは、牛カツが主流だけど、豚や鶏を使ったカツもあるんだ。付け合わせには、ゆでキャベツが一般的。でも、サラダなどを盛ることもあるんだよ。たれは、お店やおうちのオリジナル。だから「かつめし」といっても味や見た目はさまざまなんだ。
おうちで楽しむもよし、いろんなお店を巡ってみるのもよし、いろんな楽しみ方ができるのも、かつめしの魅力だね。

かつめしPRキャラクター「かっつん」「デミーちゃん」は、加古川観光協会が、兵庫大学短期大学部美術デザイン学科の学生から募集した、かつめしロゴ&キャラクターデザインコンペで選ばれたキャラクターです。

「かつめしまっぷ2008」ができました

加古川観光協会では、このたび、店舗数や内容がより充実した「かつめしまっぷ2008」を作成しました。市内を中心に102店舗の情報が掲載されていて、たれの販売やかつめしの持ち帰りの有無も分かります。一覧表には、携帯電話 で簡単に各店舗の情報が確認できるQRコードも掲載しています。
「かつめしを食べてみたいけれど、どこのお店で食べられるの?」といった、かつめし初挑戦の人から、「もっといろんなお店のかつめしを楽しみたい」という、かつめし愛好家まで、使い方はいろいろ。みなさんも「かつめしまっぷ2008」を持ってまちに出掛けて、いろいろなお店のかつめしを味わってみませんか。

「かつめしまっぷ2008」は次の場所で配布しています

加古川観光協会(加古川駅前立体駐車場ビル2階)、市民ギャラリー(JR加古川駅構内)、市役所商工労政課(新館3階)
加古川観光協会のホームページからも印刷できます。携帯電話 版「かつめしまっぷ2008」もあります。

  • 問い合わせ先 加古川観光協会では、ほかにも、さまざまな観光マップを発行しています。くわしくは、加古川観光協会(電話 424-2170)までお問い合わせください。加古川観光協会ホームページ(http //www.kako-navi.jp/)でも、たくさんの観光情報を掲載しています。

かつめしについてのアンケートにご協力ください

多くのみなさんにかつめしを知ってもらう取り組みを進めるため、かつめしについてのアンケートを行います。みなさんのご協力をお願いします。

提出方法
5月20日(必着)までに、ハガキに回答を書いて、郵便番号675-0064 溝之口510-3 加古川駅前立体駐車場ビル2階 加古川観光協会へ。

アンケートにお答えいただいたみなさんの中から抽選で50人に「かつめしグッズ」をプレゼント!

  • 弁当箱(タテ約10センチ、ヨコ約15センチ、高さ約5.5センチ) 20人
  • プチタオル(タテ、ヨコとも約22センチ) 30人

みなさんからお寄せいただいた個人情報については、当アンケートとプレゼントの発送以外の目的には使用しません。
アンケートの回答とプレゼントの抽選には何ら関係はありません。
当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

アンケート

あてはまる番号をで囲んでください。「その他」を選んだ場合などは意見を記入してください。

問1 かつめしを知っていますか
(1)どんな食べ物か知っている (2)名前は聞いたことがある (3)知らない

問2 「かつめしまっぷ」を知っていますか
(1)知っている(持っている)  (2)知っている(持っていない) (3)知らない

(1)と答えた人は、どこで入手しましたか
(1)加古川観光協会 (2)市民ギャラリー (3)市役所商工労政課 (4)市民センターまたは公民館 (5)ホームページ (6)その他

問3 かつめしを食べたことがありますか
(1)食べたことがある (2)食べたことがない

問4から9は、問3で「食べたことがある」と答えた人にお聞きします
問4 かつめしをどのように知りましたか
(1)家庭で食べていた (2)お店のメニューで見た (3)かつめしまっぷで知った (4)人から聞いた (5)その他
問5 かつめしをどこで食べたことがありますか(複数回答可)
(1)家庭 (2)市内の飲食店 (3)市外の飲食店 (4)イベントなどの模擬店 (5)その他

問6 かつめしをどれくらいの頻度で食べますか
(1)週2回以上 (2)週1回くらい (3)月1回くらい (4)月1回以下

問7 今まで何軒くらいの飲食店でかつめしを食べましたか
(1)0軒 (2)1軒から3軒 (3)4から6軒 (4)7から9軒 (5)10軒以上

問8 家庭でかつめしを作りますか
(1)作る (2)作らない((2)と答えた人はその理由も)

問9 かつめし専用のたれが市販されていることを知っていますか
(1)購入したことがある (2)知っているが買ったことがない((2)と答えた人はその理由も) (3)知らない

問10 11は、問3で「食べたことがない」と答えた人にお聞きします
問10 かつめしを食べてみたいと思いますか
(1)食べてみたい (2)食べてみたくない((2)と答えた人はその理由も)
(1)と答えた人はどこで食べてみたいですか
(1)家庭 (2)飲食店 (3)その他

問11 家庭で作ってみたいと思いますか
(1)作ってみたい (2)作ってみたくない((2)と答えた人はその理由も)

 

問12は、全員にお聞きします
問12 今後かつめしをPRする方法として何かアイデアがあればお書きください

第36回加古川夏季大学

ところ市民会館大ホール

チケット(全席自由)
1回券1,000円 4回通し券3,500円
友の会会員は2枚まで1割引。
小学生未満の子どもは入場できません。

 

定員各
1,500人
定員になり次第締め切ります。
 

チケット発売
5月10日から
 

チケット発売所
市民会館、総合文化センター、ウェルネスパークほか

7月5日(土曜日)
13時30分から 15時00分

「スローライフ 後半人生、最高の生き方」
タレント 清水 國明

フォークソング デュオ「あのねのね」で一世を風靡し、現在も司会や新聞 雑誌への執筆など、幅広く活躍中。芸能界きってのアウトドア派、スローライフ実践者としても知られ、自然とのふれあいを通じて心と体の健康を取り戻す活動に尽力している。

7月12日(土曜日)
13時30分から 15時00分
「大家族 ささえ愛、見守り愛、励まし愛」
タレント 西川 ヘレン

アメリカ人の血を受け継ぐ生粋の京都っ子として生まれる。女手ひとつで育ててくれた母親を楽にさせてあげようと、高校を中退して吉本興業に入り、看板女優となる。夫、西川きよしとのおしどり夫婦ぶりは有名で、内助の功をたたえる声は大きい。

7月19日(土曜日)
13時30分から 15時00分「
キラキラと輝く人生」
女優 松居 一代

女優としてテレビに映画に大活躍する傍ら、1994年には本を出版し、講演活動をスタート。最近はバラエティ番組にも多数出演し、芸能界一のお掃除名人としても注目を浴びている。1998年より、ふるさと滋賀県近江八幡市の観光大使を務めている。

7月26日(土曜日)
13時30分から 15時00分「
オレの映画人生」
映画監督 井筒 和幸

1975年、高校時代の仲間と映画制作グループ「新映倶楽部」を設立し、監督デビュー。上京後、1981年には「ガキ帝国」で日本映画監督協会新人奨励賞を受賞。テレビやラジオでは独自の批評精神と鋭いまなざしで、さまざまな分野の「ご意見番」としても活躍中。

名曲ア ラ カルト 美音礼賛

5月24日(土曜日)

15時00分開演
市民会館大ホール
チケット発売中

  • 指揮とお話 寺岡清高
  • ナビゲーター 姿月あさと
  • 管弦楽 大阪シンフォニカー交響楽団
  • プログラム
    ベートーベン 交響曲第6番「田園」より第1楽章
    ベルディ 歌劇「アイーダ」凱旋行進曲
    エルガー 行進曲「威風堂々」第1番 ほか
  • 入場料(全席指定)
    S席4,000円(高校生以下3,000円) A席3,000円(高校生以下2,000円)
    友の会会員は1人2枚まで1割引。
    小学生未満の子どもは入場できません。
  • 問い合わせ先 市民会館(電話 424-5381)

えんぴつ

春は出会いの季節です。入学、就職、転勤などで四月から新しい環境になった人も多いのではないでしょうか。実は私もその一人。この春の異動で広報に 。新しい仕事に、心新たに望んでいきたいと思います。
新しい環境といえば、グラフ加古川で取材した「バンディオンセ加古川」も、JFL、そしてJリーグへの昇格を目指して、ここ加古川を新たな拠点としスタートを切りました。「Jのつく場所へ向かって」を合言葉に戦うイレブンの今後の活躍を期待しています。そして、加古川に夢と感動を!(K)

この記事に関するお問い合わせ先

問合せメールはこちら

みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか。
このページは見つけやすかったですか。