2008年1月号(特集・ミニ特集・タウンタウンなど)

更新日:2019年12月23日

特集

新春座談会ザ・団塊 自分らしく生きる

 戦後の日本を支えてきた「団塊の世代」がここ数年のうちに定年退職を迎え、これから社会が大きく変わると言われています。
 今回は、市内にもたくさんいらっしゃる団塊の世代のみなさんが、退職後もいきいきと暮らせるまちについて、話し合っていただきました(司会は山田広報・行政経営課長)。


出演者

山本 直実さん
 昭和48年生まれ。再開発プランナー。平成18年4月から市民団体連絡協議会のアドバイザーとして、各種市民団体への専門的なアドバイスや、これからボランティアを始めようと考えている市民への相談などを行っている。

小西 ちよ子さん
 昭和20年生まれ。加古川町在住。市内の鉄工所を退職後、平成19年10月から、将来の加古川市の農業を担うリーダーを養成する「かこがわ育農塾」の実習生となり、農業に関するさまざまな知識や技術を学ぶ。

樽本 市長
 昭和15年生まれ。尾上町在住。38年に加古川市役所に奉職後、市民部長、企画部長、助役などを歴任し、平成14年7月から市長に就任。「一生懸命」を信条に、だれもが住んでよかった、これからも住み続けたいまち加古川づくりを進める。

吉野 市議会議長
 昭和22年生まれ。別府町在住。平成10年に初当選後、総務常任委員長、監査委員、議会運営委員長などを歴任し、平成19年8月に第57代市議会議長に就任。みんなが安全に安心して暮らせるまちづくりを進める。

 

 

地域みんなで安全・安心のまちづくりを

司会 明けましておめでとうございます。昭和二十二年から二十四年生まれの、いわゆる「団塊の世代」の退職がいよいよはじまった昨年。みなさんにとってはどのような一年でしたか。

小西 昨年十月から、かこがわ育農塾の実習生として営農の勉強・実習に励んでいます。コンバインなど農機を運転したり、キャベツやミニ大根を栽培したり、初めてのことばかりで大変ですが、毎日が充実していますよ。

山本 私たち市民団体連絡協議会では、市内を中心に活動する市民団体を応援して、元気なまちづくりを進めています。昨年はパソコン講座などを開いて、団体のスキルアップを応援しました。六月に開いたボランティアメッセでは、団塊の世代のみなさんに集まってもらい、これからどんなことがしたいのかを話し合う場を持ちました。それから、加古川について学ぶ「かこがわ学講座」と第一回かこがわ検定には、多くのみなさんが参加してくれて盛り上がりましたね。

市長 かこがわ検定は私も受けました。難しい問題もあったので、合格できてホッとしました。育農塾は、市内に放棄田や休耕田が増えてきているので、新たに農業に従事する人たちを育てるために、JAと協働でやっています。小西さんのように定年後の新たな挑戦、セカンドライフとして参加してもらうのもいいですね。

小西 育農塾には三十歳代から六十歳代まで合計四人の実習生がいます。私は定年退職してから育農塾に入ったのですが、いろんな経験や思いを持った人が集まり、助け合いながら和気あいあいとやっていますよ。

議長 私はいわゆる団塊の世代でして、昨年七月に六十歳になったんです。地元の同級生は会社を定年になって地域社会に戻ってきていますが、私はまだまだ現役でと思っています。そして八月には議長に選任されました。加古川市議会には、私と同い年二人を含めて六十歳以上が十八人います。みんな地域のためにがんばっていますよ。

市長 昨年は市内で小学生が被害者となった痛ましい事件が発生しました。事件を受け、市では通園・通学路における防犯パトロールを今まで以上に強化しています。地域でのパトロールや立ち番には、親だけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんら多くの世代の人たちが参加してくれるようになり、心強い限りです。

議長 防犯には、何より「人の目」が一番効果があります。パトロールや立ち番ができない場合も、庭木の水やりや犬の散歩などでも効果があると思います。それから一戸一灯防犯運動にも協力いただきたいですね。

小西 私も夜になると玄関など三カ所の明かりをつけています。電気のスイッチを押すだけで簡単にできるボランティアですよね。

山本 ボランティアというと、「大変そう」と重荷に感じてしまう人も少なくありませんが、一戸一灯防犯運動のように、一人ひとりのちょっとした活動がつながっていって大きな力になるものもあります。市民団体連絡協議会では、何か少しでも役に立つことができたらという人たちのニーズに応えられるよう、ボランティア登録制度を設けています。個人と団体や、個人と個人をつないで大きな力にしていくお手伝いを進めていきたいですね。

 

  • 昨年6月、ボランティアメッセの会場で団塊の世代を対象に開催された「おとなの囲ど端くらぶ」。

 

仕事 趣味 ボランティア、やりたいことが できるまちに

司会 一口に団塊といっても十人十色です。趣味を満喫したい人もいれば、働きたいという人もいます。では、団塊の世代が充実したセカンドライフを過ごすには、どうしたらいいと思いますか。

小西 私の場合、老後は農業をしようと決めていたわけではありません。退職後「さあ、何をしよう」と考えたときに、ふと田んぼでお米を作ってみたいと思ったんですよ。幼いころ田んぼの作業を手伝っていたせいかもしれませんね。そんなとき、たまたま広報で育農塾のことを知り、応募しました。実際やってみて、農作業の大変さが身に染みていますが、自分たちが植えた作物が実り、収穫する日が来るのを待ち望んでいます。

議長 小西さんのように、好きなこと、夢中になれることを見つけられたらいいですね。加古川市では公民館活動が活発です。自分の趣味に合ったグループが地域の公民館で活動しているかもしれませんので、そうした団体に加入するのもいいと思います。

市長 生涯学習大学や高齢者大学をはじめとした公民館の講座も人気です。公民館活動をしているみなさんは本当に元気でいきいきしています。

山本 私の親もちょうど団塊の世代なんですが、今はウォーキングに精を出して、まず自分の健康を維持するようにしています。

議長 六十歳といっても、心情的にはまだ年寄りじゃないという気持ちが強いですね。まわりには、おやじバンドを結成してビートルズを演奏しようかと言っている人もいます。昔やっていた趣味などにもう一度熱中するのもいいですね。

市長 まだまだ働きたいという人もたくさんいます。シルバー人材センターに登録して働く人、技術と経験を請われて会社に再就職する人なども少なくありません。定年後に起業する人もいます。

議長 でも、みんなが趣味を満喫したり、働いたりできるとは限りません。健康に不安がある人も少なくないのではないでしょうか。実は昨年、人間ドックで病気が見つかり治療をしたんです。そのときは、健康であってこそ何でもできるんだと痛感しましたね。

市長 団塊の世代のみなさんの中には、競争社会の中で自分の健康を犠牲にしてきた人も多いと思います。介護や医療の分野では、病気にならないように日ごろから運動や体調管理をしていくことを応援する体制が整備されつつあります。市でも、昨年四月に地域包括支援課を設置し、介護予防施策の充実を目指しています。

小西 これからの時代は、体が動かなくなってしまう前に予防することが大事ですね。おっくうにならず、できるだけ体を動かさないと。私は週末に、介護ヘルパーとして訪問介護をやっているのですが、できるだけ自分でできることは自分でしてもらうように努めています。

山本 市民団体連絡協議会には、現在八十六の市民団体が加入しています。その中には、健康に不安がある人たちのサポートをする団体や、介護予防・健康維持を目指した活動をしている団体もあります。そのような団体を頼りにしていただくことはもちろん、団体のメンバーとして活動してくださる人も増えていってほしいですね。

 

自分らしさを生かして元気な明るいまちを

司会 市では市民のみなさんとの協働によるまちづくりに力を入れています。では、団塊の世代をはじめとした高齢世代のみなさんの力をまちづくりに生かしていくにはどうすればよいでしょうか。

小西 今まで仕事を優先して、あまり地域活動にかかわってこなかった人にとっては、いかにして参加していくかが課題でしょうね。

山本 二十歳で成人式をするように、六十歳の人が集まる場があってもいいと思います。そこで、地域にはこんな活動があるよとか、公民館活動の情報などを紹介できれば、団塊の世代のみなさんの持つ能力を地域につなげることができるのではないでしょうか。

議長 生まれも育ちも加古川という人もいれば、市外から引っ越して来たという人もいます。引っ越して来たみなさんは幼なじみや同級生が周りにいないので、地域に溶け込みにくいかもしれません。そういう人たちが、加古川というまちに思い入れを持つようなしかけをすることが必要だと思います。かこがわ検定は加古川の魅力を学び加古川を好きになるきっかけとして、とても効果的だったのではないでしょうか。

小西 私は西脇市で、地元のさまざまな情報を案内する「インタープリター」という活動をボランティアでやっているのですが、地域のことを知らないとできないので、勉強が大変なんです。でも、知ることでどんどん愛着がわいてきます。加古川でもこのようなボランティアがあればいいと思います。

山本 私の知人で、身体に障害のあるみなさんをヨットに乗せてクルージングしている人や、音楽活動の一環で施設に慰問に行っている人がいます。好きなこと、趣味の延長でボランティアができると、無理せず長く続けられるのではないでしょうか。

市長 孫がかわいくてしかたがないという人も多いでしょう。昨年新たに開設した東加古川子育てプラザでは、十二月に「つつじ野夢ふうせん」というシニアボランティアサークルが発足しました。こうした施設を核に地域のみなさんがボランティア活動を通じてつながり、明るいまちを作っていってくれたらなと思います。

議長 子どもたちを通して、つながりが広がっている場所はほかにもあります。老人クラブのみなさんは幼稚園や小学校などで子どもたちに折り紙・こま回しなどの昔からある遊びを教えたり、もちつきをしたりして交流しています。町内会で世代間交流を行っているところもありますよ。

山本 私たち若い世代は、高齢者のみなさんの力をまちづくりに生かしていけるように、もっと勉強して、そしてつながりを強めていきたいと思います。

市長 団塊の世代のみなさんもまだまだ若い。私が市長になる決意をしたのが六十一歳のときでした。恐れず、遠慮せず、いろいろなことにどんどん挑戦して、ぜひ地域を支える力として、大きな花を咲かせてほしいですね。

 

  • 談笑しながらキャベツを収穫する育農塾のみなさん。毎日、土と親しみながら農業を学んでいます。
  • 氷丘公民館の高齢者大学「陵の里学園」では、60歳以上のみなさんが教養講座を受けたり、幼稚園児と交流したりしながら、いきいきとした「学園生活」を過ごしています。
  • 11月23日に開催されたイベントでは、市民団体のみなさんと個人ボランティア登録者が協力して、参加者への配膳サービスを行いました。

 

ミニ特集

平成19年加古川市政10大ニュース

 昨年はみなさんにとって、どのような1年でしたか? 市でもさまざまなことに取り組みました。このページでは、その中から選んだ「市政10大ニュース」を紹介します。

 

かこがわ学講座とかこがわ検定を実施(2から3月)

 市民団体連絡協議会と加古川観光協会が協力し、加古川市の歴史や文化、自然や産業などについて学ぶ「かこがわ学講座」と加古川に関する知識を検定する「かこがわ検定」を実施しました。かこがわ検定では、市内外から177人が加古川に関する問題に挑戦し、153人が見事「かこがわ人」に認定されました。

 

放置自転車・原付の即日撤去を開始(3月)

 市内の鉄道駅周辺などの放置自転車対策として「加古川市自転車等の放置の防止に関する条例」を 3 月に施行しました。JR加古川・東加古川・宝殿駅、山陽電鉄尾上の松・浜の宮・別府駅の周辺を「自転車等放置禁止区域」に指定し、区域内に放置されている自転車や原動機付自転車の即日撤去を行い、道路の安全性やまちの景観の向上に努めています。

 

小学校3年生までの子どもの医療費を無料化(4月)

 子どものすこやかな成長を図る環境づくりの一環として、 4 月より小学校 3 年生までの健康保険対象の医療費の負担をなくしました。あわせて、保護者の所得制限もなくしました。
 また、 8 月より携帯電話のEメールを使って相談できる「子育て応援メールサービス」を始めるなど、安心して子どもを生み育てられる環境づくりに取り組んでいます。

 

東加古川子育てプラザがオープン(5月)

 東加古川駅の北東に、市内で 2 つ目の子育て支援施設「東加古川子育てプラザ」がオープンしました。プラザには、広々としたこども広場、子育てサークルが利用できるプレイルーム、砂場、ウッドデッキなどがあり、子育て中の親子が気軽に訪れて、安心して遊ぶことができます。土・日曜日、祝日も開館しています。

 

スポーツセンター体育館がリニューアルオープン(6月)

 天井の吹き付け材にアスベストが含まれていることが判明し休館していた、加古川スポーツセンター体育館の改修工事が完了し、約 2 年ぶりに開館しました。改修にあわせ、ヨガやエアロビクスなどができる多目的室の新設やトレーニングマシンの増設などを行い、より充実した施設としてリニューアルしました。

 

田園まちづくり制度を創設(7月)

 少子高齢化や人口減少など、市街化調整区域が抱える問題の解決に向け「加古川市都市計画法に基づく開発行為の許可の基準等に関する条例」を一部改正しました。市街化調整区域では、無秩序な市街化を抑制し農業環境を守るために、建物を建てることなどの開発が厳しく制限されていますが、この改正により、住民が主体となってまちづくりを進める地域では、コミュニティの維持や地域の活性化など、まちづくりに必要な建物を建てることができる「田園まちづくり制度」を新たに作りました。

 

農業法人「株式会社ふぁーみんサポート東はりま」を設立(7月)

 地域の農業の活性化を図るため、兵庫南農業協同組合と協力して、農業法人「株式会社ふぁーみんサポート東はりま」を設立しました。農作業の受託や、「かこがわ育農塾」の開設による農業後継者の育成、未利用農地を活用した特産品の開発、バイオ燃料作物の試験栽培などに取り組んでいます。

 

環境保全協定を締結 (9月)

 一昨年、測定データの書き換えなどがあったことを受け、環境管理の徹底、違反時の措置の明確化などを規定した新たな「環境保全協定」を、神戸製鋼所をはじめ市内13事業者と締結しました。今後は、この協定が確実に守られるよう、立ち入り調査などの監視を強化し、環境の保全に努めていきます。

 

安全・安心のまちづくりを強化

 10月に別府町で小学生が刺され死亡した事件を受け、安全・安心のまちづくりをさらに強化しました。各家庭の門灯・玄関灯を点灯することで屋外を明るくする「一戸一灯防犯運動」をはじめ、町内会やPTAなどの地域のみなさんによる登下校時の見守り活動、企業の協力を得て行っている「地域防犯パトロール」、警察OBによる「防犯・交通パトロール」など、みなさんと協力して安全・安心のまちづくりへの取り組みを、より一層進めています。

 

ゼロ予算事業を展開

 市ではかねてから、職員の知恵や能力を積極的に活用し、お金をかけずに市民サービスを向上させる取り組みを実施しています。平成19年度より、これらの取り組みを「ゼロ予算事業」と銘打って、内容を充実しました。職員が地域に出向き、税や環境などの行政情報を発信する「出前講座」や、県の補助金を活用した保育園・幼稚園庭の芝生の植栽など、全37事業を展開しています。

みんなでつくろう! 加古川の未来かこがわ未来債

利率 年1.20パーセント

 市では、住民参加型市場公募債「かこがわ未来債」を、3月に発行します。お預かりした資金は、子どもたちや多くの人が利用する身近な施設の整備などに使われます。
 あなたも「ふるさと加古川」の未来づくりに参加しませんか。

 

「かこがわ未来債」の特徴

  • 市が発行する安心な債券です。
  • 定期預金などに比べ利率が高く 、ペイオフの心配もないので、安全で有利な金融商品といえます。
  • 集まった資金は、消防車両や養護学校スクールバスの購入、川西小学校の新校舎建設、消防庁舎の改修、加古川駅南広場の整備に充てられます。
  • 証券を発行しない「振替債」なので、証券の紛失や盗難の心配がなく、管理も簡単です。


振替債とは

 証券を発行せず、売買などの記録をコンピュータ上の振替口座で管理する、ペーパーレス化された債権です。債権を購入する人は、取扱金融機関で証券管理用口座を開設する必要があります。

 

住民参加型市場公募債とは

 市が行う大きな公共施設の建設などには一時的に多額のお金がかかるため、市では借金である市債を発行して資金を調達しています。住民参加型市場公募債は、販売地域を限定し使いみちを明らかにして地域のみなさんから資金を調達するものです。運営する自治体は、償還期間や利率などを自由に設定できるので、市民のみなさんにとって魅力的な条件で発行できます。また、市債を購入することで多くの市民に市政への関心を持ってもらうとともに、まちづくりに参画してもらうことができます。

 

かこがわ未来債のこれまでの発行額と使いみち

 市では「かこがわ未来債」を、これまで 3 年間で10億円発行し、のべ811人のみなさんに協力いただきながら、さまざまな事業を行いました。


平成16年度
【発行額】3億円
【購入者数】300人
【使いみち】尾上・陵北・平岡南小学校の大規模改造工事、JR加古川駅南広場の整備


平成17年度
【発行額】3億5,000万円
【購入者数】278人
【使いみち】加古川駅北線の電線類の地中化、消防・救急車両の購入、志方・中部中学校の大規模改造工事、別府公民館の建設


平成18年度
【発行額】3億5,000万円
【購入者数】238人
【使いみち】消防・救急車両や養護学校スクールバスの購入、非常事態周知用サイレンの設置、JR東加古川駅周辺の整備、平岡中学校の大規模改造工事、鳩里小学校の校舎整備

 

「かこがわ未来債」の概要

  • 発行総額 3億5千万円
  • 発行日 平成20年3月28日
  • 発行価格 額面100円につき100円
  • 利率 年1・20パーセント(固定金利)
  • 利払日 毎年9月28日と3月28日の年2回
  • 利子に対する課税 利子所得として20・が課税されます。ただし、身体障害者手帳を持っている人、障害年金を受給中の人、遺族基礎年金を受給中の人などは、非課税貯蓄制度(マル優制度)により利子課税が免除されます。
  • 償還期間 5年満期一括償還
  • 償還日 平成25年3月28日
  • 中途換金 5年間保有が原則ですが、万一、満期日(償還日)前に償還が必要になった場合は、市が買い取ります。ただし、発行日から1年以内の換金には利子がつきません。1年を経過してからの換金は2回分の利子相当額を控除しての支払いとなります。なお、利払日や償還日の直前には換金できないことがあります。また、金融機関により手数料がかかる場合があります。
  • 証券管理用口座の開設 口座の開設には口座管理手数料(月額105円程度)がかかります。手数料の金額は金融機関により異なりますので、くわしくは各金融機関にお問い合わせください。

 

「かこがわ未来債」の購入

購入できる人

 かこがわ未来債を購入することができるのは、次の条件を満たす人です。

  1. 市内に住んでいる20歳以上の人か市内に営業拠点などのある法人・団体
  2. かこがわ未来債取扱金融機関に証券管理用口座を開設できる人

購入可能額

 1個人(1法人・団体)あたり50万円から200万円
50・100・200万円のいずれかを選択してください。

元利金の受け取り

 元利金は、利払日・償還日に証券管理用口座開設時に指定した預金口座に振り込みます。

申込方法

 1月7日から25日(消印有効)に、「かこがわ未来債購入申込書」を封筒に入れて、〒675の8501 市役所財政課へ郵送してください。
必ず、冊子版の広報かこがわ、またはかこがわ未来債のチラシに付いている「かこがわ未来債購入申込書」で申し込んでください(コピーでも可)。申込書は、市役所案内、各市民センター・公民館にもあります。

 次の場合は申し込みが無効となります

  • 購入できる人の要件を満たしていない場合
  • 「かこがわ未来債購入申込書」以外で申し込んだ場合
  • 申込書に記入もれや誤りがある場合
  • 1人で複数口申し込んだ場合
  • 1枚の申込書で複数人申し込んだ場合
  • その他不正などがあった場合

抽選日時と会場

 申込者が多く、申込総額が発行総額を超える場合には、2月5日(火曜日)午後2時から市役所新館3階132会議室で公開抽選を行います。見学を希望する人は直接お越しください。抽選会の有無は、市ホームページでお知らせします。

抽選結果のお知らせ

 2月8日(金曜日)付けで当選者に手続き案内を郵送します。落選者への通知は行いません。通知を希望する場合は、あて名を書いたハガキを申込者1人につき1枚、申込書に同封してください。
電話やファクス、Eメールによる問い合わせには一切応じられません。

当選者の購入手続き

 2月12日から29日に、当選者本人があらかじめ指定した金融機関で手続きをしてください。
金融機関の窓口では、金融商品取引法に基づき商品の説明と購入意向の確認を行うため、手続きには時間がかかります。また、手続きの結果によっては購入できない場合があります。


平成19年度かこがわ未来債取扱金融機関

  • 三井住友銀行(加古川支店、東加古川支店)
  • みなと銀行(加古川支店、東加古川支店、宝殿支店、土山支店、高砂支店、稲美支店、志方支店)
  • 但陽信用金庫(市内各支店、高砂支店、高砂中央支店、高砂西支店、稲美支店、本荘支店)
  • 播州信用金庫(市内各支店、土山支店、高砂支店、伊保支店、宝殿支店、稲美支店)

 

【問い合わせ先】市役所財政課(電話番号:427-9117) へ。

 

タウンタウン

グラフ加古川

焼きたてのパンいかがですかー

 市内の小規模作業所などの施設や団体の活動をPRし、障害者の福祉について関心や理解を深めてもらおうと、12月7日、市役所内にある「福祉交流ひろば」で、小規模作業所のみなさんによる展示即売会が行われました。12月3日から9日の「障害者週間」でもあるこの日は、12の作業所が、パン、クッキー、手芸品などのさまざまな手作り製品を販売し、多くの買い物客でにぎわいました。


今夜の天気は、晴れかな?

 11月25日に教育研究所で行われた図書館親子講座「親子でチャレンジ、天気予報!!」には、21組44人の親子が参加。プロの気象予報士から、天気予報ができるまでの過程を学んだり、雲発生実験や雨量計の実演をしたりしながら、天気予報のしくみを学びました。加古川、札幌、沖縄の実際の今夜の天気を予想する作業では、真剣な表情で天気図を見つめる親子の姿も。最後は、子どもたちがテレビのリポーターやアナウンサー役になって、番組形式で天気予報の発表をしました。


住みよいまち加古川を目指して

 市民のみなさんと市長が直接語り合う場「タウンミーティング」が、12月12日に開かれました。今回は、若い人たちの率直な意見を聴こうと「現在の加古川・未来の加古川」をテーマに開催。参加した兵庫大学の学生3組17人は、初めて入る市長室に緊張しながらも、防犯意識を高めるためにすべきことや、今後の財政に望むこと、渋滞問題の解決に向けて取り組むべきことなどを、市長に提案しました。

こんにちは いつも笑顔で前向きな気持ちで頑張りたい

ヨーロッパが認めたバイオリニスト
嶽崎(たけざき) あき子さん (29歳) 東神吉町在住

 「人の心に響く調べを奏でたい」と話すのは、バイオリニストの嶽崎あき子さん。嶽崎さんは、昨年九月にドイツから帰国し、活動の拠点を実家のある加古川に移した。現在は、関西のオーケストラへの客演や、アマチュアオーケストラの指導などをしながら、一月二十日に加古川ウェルネスパークで行うソロリサイタルに向け日夜練習に励んでいる。
 三歳からバイオリンを始めた嶽崎ん。「うまく弾けなくてやめたいと思ったこともありますが、バイオリンが嫌いと思ったことはないんですよ」と話す。高校時代、自分の将来について悩んだこともあったが、幼いころから大好きなバイオリンの腕前をもっと磨きたいと思い、芸術大学の音楽学部に進学した。「大学時代は、朝から晩まで練習漬けの毎日でした。演奏会前になると徹夜で練習することも。厳しかったけれど、あの日々を乗り越えられたから、今も頑張れているんだと思います」と振り返る。
 大学卒業後、バイオリンのソリスト(独奏者)になりたいという目標を持った嶽崎さんは、ドイツへ留学する。留学先の音楽大学では、信頼する講師や世界各国から集まった仲間と出会い、自分自身を成長させることができたという。「さまざまな国の文化に触れ、異なった考えをもつ人たちと語り合うことで、自分の意見をしっかり持ち、伝えられるようになりました。演奏の技術だけでなく、人間としてもひとまわり成長できたと思うんです」と力強く語る。
 ドイツで活躍する嶽崎さんの心境に変化があったのは、一年ほど前にコンサートのため日本に一時帰国したとき。「今まで無我夢中に生きてきましたが、好きなことに精一杯打ち込めたのは、両親が理解し支えてくれたおかげでした。これからは、実家で両親と過ごしながら日本での活動に挑戦してみようと思ったんです」と話す。昨年七月、目標だった「ドイツ国家演奏家ソリスト資格」を獲得した嶽崎さんは五年ぶりに加古川へ凱旋。成長した自分の姿を家族に披露し、新たな一歩を踏み出したいとの気持ちから、帰国後初のリサイタルを実家のある加古川で開催しようと決めた。
 「気楽な気持ちで演奏を楽しみに来てください。私の演奏がきっかけで、クラシックを身近に感じてもらえたらうれしいですね」とリサイタルへの思いを語る嶽崎さん。「年齢を重ねるごとに、音色も人間性も深みを増していく素敵な演奏家になりたいな」とさわやかな笑顔で話してくれた。

 

  • 昨年、ドイツのオーケストラとの共演では、バイオリン協奏曲の中でも最も難曲で知られている曲目を演奏し、賞賛をあびた。
  • 「楽譜にこめられた作曲家の思いを、聞いた人の心に伝えられるよう、心を込めて演奏しています」


嶽崎あき子さんのリサイタルは、1月20日(日曜日)午後2時30分開演。 チケットは、ウェルネスパーク(電話番号:433-1100)などで発売しています。

市民リポーター 阿部英美の行ってきまーす!

昔と今、人と人がふれあう活動

 明けましておめでとうございます。お正月ですねー。わが家ではお正月には毎年玄関にしめ縄を飾ります。こま回しで遊んだころも懐かしいー。しめ縄の作り方をお年寄りが子どもたちに教えているそうで、さっそく活動のようすを


野口小学校区老人クラブのみなさんに

お聞きしました。しめ縄作りは、校区内の老人クラブのみなさんが、子どもたちと一緒に行事を楽しみながらふれあう機会をもつ「ふれあい活動」の中の一つで、今年で十二年目になるとか。みなさんは幼稚園や中学校にも行くそうです。この活動をきっかけに「道で声を掛けてくれる子もいる」そうで、地域内で顔見知りが増える良い機会になっています。この日はみなさん、翌日に向けて準備中で、たくさんのわらを、作りやすいように機械で柔らかくしていました。腰に負担がかかる大変な作業にもかかわらず「子どもが楽しみにしとるから」と作業を続けるみなさんの表情は生き生き。「明日一緒に作らせてもらえませんか?」とお願いしたところ、「じゃあ頑張ってみて!」との返事をいただき、がぜん張り切る私でした。

 

さぁ五年生と一緒にしめ縄作りに挑戦です。

 みんな好奇心いっぱいの表情でそわそわしています。初めは少し緊張気味でしたが、「毎年みんなの顔を見て、しめ縄作りができることが幸せ」と孫に語るような口調のおばあちゃんのあいさつをきっかけに、教室はふんわり温かい雰囲気に。さあ、作業開始。両手をこすり合わせ、縄を作ります。アッという間に仕上げていくお年寄りに、子どもたちは尊敬のまなざしを向けながら、まねをしようと何度もチャレンジしていました。作業が進むうち、昔の子ども時代の話になりました。子どもたちは手を動かしながら、真剣に聞き入っています。お年寄りを囲んで会話するようすは、さながら本当の家族だんらんのよう。分かりやすく、ていねいに教えるお年寄り、集中して聞き完成させていく子どもたち。世代の違う二つの縄がきれいに交わり合い一つの縄に仕上がっていくような、和やかなひとときでした。「四時間目もやりたい」という声。分かる、楽しいもんね! 私のできばえは。ご想像にお任せします。

 

「忘れられないように、昔の遊びを伝えていきたい」

と語るおばあちゃんは、「昔は自分で作って、ルールを決めて遊んでいた。今の子たちにも、その楽しさを伝えていけたらね」とも話してくれました。ふれあい活動は、地域の人同士がふれあう中で、人から人へ語り継ぎ、知識だけでなく、温かくやさしい気持ちも伝えてくれる活動なのだと取材を通じて強く感じました。別れ際「おじいちゃん、ありがとう」と児童が差し出した、やわらかな手を、年輪を重ねた手がぐっと包み込む姿に胸が熱くなりました。この活動が広がり、地域のみんながつながり合うような日が来たら、おのずと安全な「まち」ができているのかも知れないなぁ。変わらずずっと続けてくださいね。私が老人クラブに入る、その日まで。老人クラブのみなさんお元気でね。

ここで一句
語り継ぐ 昔の思い あたたかさ

 

  • 数をたくさん作る子、横綱サイズを作る子、長く作って縄跳びする子、子どもたちの感性があふれていました。
  • 3年生の昔あそび。あやとり、こま回しなどをお年寄りとともに楽しむ子どもたち。みんな良い顔してる!

 

「こんにちは」のコーナーに登場していただける人を募集しています。 申込・問合先:ハガキに・住所・氏名・電話番号・活動内容を書いて、〒675-8501 市役所広報・行政経営課「タウンタウン」係(電話427-9121)へ。
電話・ファクスでも受け付けています。

第20回 加古川カップ綱引記念大会

参加者を募集中!
 毎年、本格派チームから、仲良し小学生やご近所のママさんグループまで、さまざまなチームが参加して熱戦が繰り広げられます。
 今年は、第20回を記念して、全国トップレベルのチームを迎えて開催。初心者向けの種目や親子ペアで参加する種目もあります。あなたも仲間や家族とさわやかな汗を流してみませんか。

【とき】2月24日(日曜日)午前8時45分から
【ところ】総合体育館


【種目】男子チャンピオンの部、女子チャンピオンの部、男子一般の部、女子一般の部、男女混合の部(女子4人以上を含む)、小学生の部(男女混合も可)、一般チャレンジの部(初心者対象で女子2人以上を含む)、親子ペアの部(小学生とその親対象)
【チーム編成】1チーム8から12人(一般チャレンジの部は4から6人、親子ペアの部は2人)
チャンピオンの部は出場する選手8人の合計体重が男子は600キログラム以下、女子は520キログラム以下です。過去2年間に男子一般の部で優勝したチームは男子チャンピオンの部での出場となります。
【参加費】

  • 小学生の部:1人100円
  • 一般チャレンジの部:1チーム2,000円
  • 親子ペアの部:1組500円
  • その他:1チーム3,000円

【申込方法】1月18日(必着)までに、申込用紙に必要事項を書き、参加費を添えて市体育協会事務局へ。
申込用紙は、市役所案内、各市民センター・公民館、スポーツセンター、総合体育館などにもあります。

【問い合わせ先】市体育協会事務局(市教育委員会生涯学習・スポーツ振興課内 電話番号:427-9292)

 


はじめませんか スポーツ

 市では、気軽にスポーツを楽しんでもらえるよう、さまざまな講座や教室などを開催しています。みなさんも参加してみませんか?

 

効果を上げるウエートトレーニング教室(基礎編)

【とき】2月2日(土曜日)午後1時から3時
【ところ】総合体育館
【定員】30人(先着順)
【参加費】500円

【申込・問い合わせ先】1月7日から、参加費を添えて直接総合体育館(電話番号:432-3000)へ。

 


スポーツ交流館 短期スクール生募集

各教室とも10回コース。いずれも先着順。

【スクール名】はじめてクロール&背泳ぎA
【曜日】月曜日・木曜日
【開講日】1月17日
【開始時間】11時
【定員】10人

【スクール名】はじめてクロール&背泳ぎB
【曜日】月曜日・木曜日
【開講日】1月17日
【開始時間】19時30分
【定員】10人

【スクール名】親子スイミングA
【曜日】金曜日
【開講日】1月18日
【開始時間】13時
【定員】20組

【スクール名】親子スイミングB
【曜日】土曜日
【開講日】1月19日
【開始時間】10時
【定員】20組

【スクール名】親子ヨガ
【曜日】木曜日
【開講日】1月17日
【開始時間】14時
【定員】15組

【スクール名】フラダンス
【曜日】木曜日
【開講日】1月17日
【開始時間】14時45分
【定員】20人

【対象】

  • 親子スイミングA・B:6カ月から小学生未満の子どもと保護者
  • 親子ヨガ:6カ月から2歳の子どもと保護者
  • その他:16歳以上の人

【参加費】10,000円


【申込・問い合わせ先】 1月7日午前9時30分から、電話または直接スポーツ交流館(電話番号:436-7400)へ。

 

えんぴつ

 今年の新春座談会のテーマは「ザ・団塊 自分らしく生きる」。セカンドライフが始まる年齢や契機、またその過ごし方は人によってさまざまです。みなさんのお話を聞きながら、自分らしい生き方を早く見つけることが何より大切と感じましたね。団塊の世代より少し若い私にも、すぐにセカンドライフはやってきます。好きなことをしながら、いきいきと過ごせたらと思いながらも、好きなことといえば百円ショップ巡りぐらい…。今年は思い切ってライフプランセミナーに参加してみようかなぁ。(山)
 

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