教育に関する事務の管理及び執行の状況
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道徳の授業が単なる徳目の押しつけにならないよう、児童生徒の多様性を踏まえた道徳性の育成をどのようにして行うのか、各学校で道徳教育推進教師を中心とした取組を行うとともに、市全体の学校園の教職員が連携協力しながら、学校をまたいだ研修の実施や学習指導案のデータベースづくり等を進め、指導の充実を図るようお願いしたい。 ④学校ウェルネス促進事業 「かこがわウェルネス手帳」の活用は、運動習慣や食習慣など健康を意識した行動を促進するだけでなく、児童生徒自身が成長を感じることのできるものとなっており、自ら進んで健康づくりに取り組める力の育成に効果が期待できる。 「健康な生活を送るには、運動・睡眠・食事が大事だ」と感じている児童生徒の割合は98.2%にのぼり、ウェルネス手帳の活用が大きな効果を上げ、定着していることがわかる。しかしながら、一方で、運動が好きと回答した児童生徒の割合及び朝食摂取率は、平成26年度、27年度と比較してわずかではあるが低下傾向にあり、理解していることを実行することの難しさを示している。また、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を踏まえた改善の実施率は80%に留まっており、ウェルネス手帳とどのように連動させていけば実行の面で効果を上げ、また改善が実施しやすいのか検討の余地があると考えられる。 基本的生活習慣や規則正しい生活リズムの確立、望ましい食習慣については、家庭での取組が最重要であることから、保護者の啓発や保護者への情報提供等を行いつつ、手帳の内容の見直しなどより一層の取組により、健康な体と心の育成の推進をお願いしたい。 ⑤特別支援教育児童生徒サポート事業 特別な支援を必要とする児童生徒への支援は、当該児童生徒の心身の安定と発達にとって必要であるだけでなく、教育活動の円滑な実施と安全の確保、インクルーシブな考え方の涵養、学習コミュニティの質の向上等、他の児童生徒にとっても大きな利点を有する。 平成28年度には予算が拡充され、スクールアシスタントの配置が進められた。その結果、教育活動が保障できた割合が100%、危険防止に効果があったと感じた学校の割合が89.3%と大きな成果をあげており、高く評価できる。 スクールアシスタントの複数配置を更に進め、より一層の充実をお願いしたい。 ⑥特別支援教育推進事業 本来であれば特別支援学校に就学する児童生徒が、通常の学校の特別支援学級に就学するケースが増加している。こうした増加は、当該児童生徒や保護者の願いに応えるとともに、障がいのある児童生徒と障害のない児童生徒が相互の理解を深め、継続的・日常的な交流を実現する上で非常に好ましいことであると言える。一方、特別支援学級に63

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