教育に関する事務の管理及び執行の状況
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<総合評価> 平成28年度における加古川市教育委員会の教育施策の管理と執行は、平成28年3月策定の第2期「かこがわ教育ビジョン」(加古川市教育振興基本計画)に基づき、適切に実施されている。全体としてみれば、個々の事業等は計画的かつ効果的に実施されており、目標達成に向けた着実な取組がなされていると言える。また、個々の取組に関する個別評価と、それらを重点項目毎に総合的に評価した重点目標評価も、おおむね妥当である。それぞれの事業の推進にご尽力いただいている関係各位に心から敬意を表したい。 今回「教育アクションプラン2016管理表」及び「加古川市教育委員会事務局事業評価シート」を拝見して第一に感じたのは、点検・評価の実施方法の変更についてである。昨年度から、従来の事業毎の自己評価ではなく、「加古川市教育振興基本計画」に掲げる15の重点目標毎に自己評価するように改善された。しかしそこでは、重点目標毎の自己評価と各事業の評価との関係が理解しにくいという課題があった。今年度は重点目標毎に自己評価を行うという方向性を維持しながら、各重点目標を具体的に推進するために「教育アクションプラン2016」に記載された様々な実施事業・内容を分析対象にすることで、より体系的かつ総合的な評価ができるように改善されている。また、「教育アクションプラン2016」の最重要取組事項に関連した事業について、「加古川市教育委員会事務事業評価シート」によって個別に丁寧な評価がなされている。以上のように、点検・評価の実施方法が昨年度以上に合理的かつ適切なものになっていると判断される。 その上で今後の更なる改善点として検討していただきたいのは、「教育アクションプラン2016」における最重要取組事項と、それに関連する事業との対応関係である。最重要取組事項と関連事業が必ずしも1対1対応になっていないので、どの最重要取組事項がどの関連事業に対応するのかを「教育アクションプラン2016管理表」においてわかりやすく表示する工夫があればよりよいと思われた。今後の検討課題にしていただきたい。 58

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