雲龍水って??
みなさんは雲龍水(うんりゅうすい)ってご存じですか?
どんな水?なんか強そう…なんて思う人も多いのでは?
どんなものなの?
じつは、雲龍水とは江戸時代から明治時代に使われていた消防ポンプのことなのです。
消防ポンプは火災を消すために使用するもので、人力で持ち運ぶものや消防車に積載しているものなどがあります。これらは動力源があり、操作も非常に簡単になっています。
日本で初めて登場した消防ポンプは龍吐水(りゅうとすい)といいますが、龍吐水は水圧が低く放水量も少なかったため、燃え広がった火災を消火できるようなものではありませんでした。そこで、龍吐水を改良したものが雲龍水です。
この写真は中央消防署に展示している雲龍水です。
使い方はとても簡単で、中心に水槽がありここに水を貯めます。次に左右に広がった木製のレバーを上下に動かせば水が出ます。しかし、雲龍水でも限界があり、燃え広がるのを食い止めるのが精一杯で、完全に消火することは困難だったようです。
実際に中央消防署の消防隊と救助隊が使用してみました。
放水距離は15メートル程度で、木製のレバーを動かすにはとても力が必要でした。
現在のように消防車や消防ポンプなどの便利な車両、資機材のない中で、当時の方々は限られた道具を使用して火災を消火していたと考えると、ただただ驚かされるばかりです。
私たちは当時の方々のたくましい精神を受け継ぎ、与えられた様々な資機材を駆使して、迫りくる災害に立ち向かっていきます!
雲龍水に興味がある方は、是非中央消防署まで見学に来てください!!
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更新日:2019年12月23日