「市立漕艇センター」尾野藤直樹さん

更新日:2026年03月19日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry061「加古川を好きでいてほしい」

市立漕艇センター|尾野藤 直樹さん

市立漕艇センター統括責任者の尾野藤さん。選手時代には4年連続日本チャンピオンになり日本代表を経験し、指導者に転向後は2014年カヌースプリントワールドカップ日本人初銅メダル獲得や2025年世界ラフティング大会金メダル獲得に導くなど華々しい成績を収められています。加古川を拠点にカヌーやボートなどの水上スポーツに力を入れる尾野藤さんにお話を伺いました。

漕艇センターの看板前でパドルを持つ尾野藤さん

初めて手にした表彰状

小学生の頃はバスケットボール、中学生の頃は陸上に取り組んでいましたが、レギュラーにもなれず目立つ存在ではありませんでした。どこか自分に自信を持てないまま高校へ進学。そこで出会ったのがカヌーでした。水面に浮かぶ静けさ、パドルが水をとらえる音、風や水の匂い。自然と一体になる感覚が、これまでにないほど心地よかったのです。高校1年生の秋、県新人戦で6位に入賞。カヌーで初めて手にした表彰状は小学1年生以来のものでした。その一枚が、自分の可能性を信じるきっかけになりました。

試合中に迎えた転機

27歳で迎えた日本代表選考会準決勝。スタート時に首元に激痛が走りました。そのときはアドレナリンも出ていたので決勝まで漕ぎきり優勝できましたが、ホテルに戻ると痛みに耐えきれなくなり救急搬送。縦隔気腫と診断され入院することになりました。けがの影響で自身のパフォーマンスも上がらなくなってしまい、30歳で現役の引退を決意し、指導者の道を歩むことにしました。
加古川でカヌーを漕ぐ尾野藤さん

教え子たちの熱い戦い

指導者になってからは、現役の頃よりも充実しています。特にコーチとして臨んだ2014年ワールドカップで日本人初の銅メダルを獲得したときは最高でした。9艇で迎えた決勝は3位を争うデッドヒートに。肉眼では分からず判定になるほどの僅差でした。ずっと世界一を目標に努力してきましたが、手探りの状況からようやく手に届くところに見えてきた感覚をよく覚えています。
加古川は水上スポーツに適した素晴らしい環境です。市民の方にもまだまだ知ってもらえていないので、少しでも多くの人に知ってほしいです。川を好きになってもらえれば、川を大切にしてもらえます。市外で加古川には何があるの?と聞かれたときは、“加古川”があると胸を張って言ってほしいですね。
競技用カヌーを漕ぐ尾野藤さん
プロフィール
市立漕艇センター|尾野藤 直樹さん
市立漕艇センター統括責任者。選手としては4年連続日本チャンピオン、指導者としては世界大会でメダルを多数獲得。練習環境や立地が海外のコースに似ている加古川を拠点に水上スポーツの発展を支える。【取材:令和8年2月20日】

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