「イラストレーター」いとうのいぢさん

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry033「かわいいキャラクターを描き続けたい」

イラストレーター｜いとうのいぢさん

ヒット作となったライトノベル「灼眼のシャナ」、「涼宮ハルヒ」の挿絵を担当し、イラストレーターとして活躍するいとうのいぢさん。数々のかわいい女の子のキャラクターを生み出すいとうのいぢさんにお話を伺いました。

お絵かきからのスタート

小学生の頃、クラスに絵の上手な友だちがいて、よく絵を描いてもらっていました。その子のように自分も絵を描いてみたいと思うようになり、お姫様や女の子の絵を描き始めたのがイラストを描くようになったきっかけです。中学では運動部に入りましたが、高校生になり、やっぱり絵を勉強したいと思って美術部に入部しました。この頃から将来はかわいい女の子を描くイラストレーターになりたいと思い始め、趣味でもあったゲームのキャラクターをデザインする会社に入社しました。絵を描くときはそのキャラクターがどんな性格で、どんな生活をしているのだろうと想像を膨らませて描いています。制服を着た女の子を描くことが多いですが、実は涼宮ハルヒシリーズの制服は加古川市内の高校の制服を元にデザインしているんです。

ふるさと加古川での展覧会

今夏、加古川総合文化センターで「いとうのいぢ展ぜんぶ！」という展覧会を開催しました。これまでのイラスト200点以上を展示する大規模な展覧会となりとても嬉しいです。両親に見に来てもらえたり、高校時代の部活動仲間が見に来てくれて連絡をくれたりと加古川市で開催できてよかったと思っています。展覧会中にイラスト描き方講座も開き、小さい子どもから本格的に絵を描いている方まで幅広く参加いただきました。参加してもらった子ども達にとって、将来、絵を描くことを目指すきっかけになってくれたら良いなと思っています。

描き下ろしキャラクター「かこのちゃん」

「いとうのいぢ展ぜんぶ！」を開催するにあたり、オリジナルキャラクターを描きました。加古川市では音楽が盛んで、最近では河川敷で音楽イベントも開催されていますね。また、元気よさも出したかったので、音楽が好きでスポーティーな女の子をイメージしました。背景の花は鶴林寺に咲く沙羅双樹です。その他にもかつめしのキャラクター「かっつん」など加古川に由来するモチーフをたくさん入れています。名前は小さい子どもにも覚えてもらえるようにひらがなでわかりやすく「かこのちゃん」にしました。これからかこのちゃんと一緒にいろんなところでまちのアピールもしていきたいですね。

プロフィール

イラストレーター｜いとうのいぢさん
加古川市出身。ライトノベル「灼眼のシャナ」、「涼宮ハルヒシリーズ」の挿絵を担当。ライトノベルのイラストや美少女ゲームのビジュアル、キャラクターデザインなど幅広く活躍中。2023年7月15日から9月3日まで加古川総合文化センターにて「いとうのいぢ展ぜんぶ！」を開催。加古川観光大使。

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