「将棋アマ七段」慶田義法さん

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry032「将棋を楽しんでくれる人を応援したい」

将棋アマ七段｜慶田義法さん

小学生の時に将棋を始めた慶田さん。プロ棋士を養成する奨励会を年齢制限で退会するも、大好きな将棋を指したいとの思いから、再び将棋と向かい合うようになり、アマチュア竜王となった慶田さんにお話を伺いました。

将棋の楽しさを知って

父親に将棋を勧められたのが、小学3年生の時で、将棋のルールはすぐに覚えられました。加古川市の大会から兵庫県の大会に出場し、そこで負けた悔しさがきっかけで、当時JR加古川駅の近くにあった「加古川将棋センター」に通い始めました。週に4日から5日通い、将棋を指すことがより楽しくなりました。小学4年生の時に井上慶太師匠に出会い、将棋を教えてもらうなかで、棋士を養成する機関である奨励会に入会しました。

自分の可能性を信じて

26歳で奨励会を退会し、しばらく将棋と距離を置くことになりましたが、テレビで将棋の対局が放送されているのをたまたま見て、また将棋を指してみたいという思いが出てきました。かなり弱くなっていたのですが、それがかえって将棋を始めた頃のような新鮮な気持ちになり、また将棋に熱中するようになりました。その後、アマチュアの大会に出場するようになり、今年6月のアマチュア最高棋戦「アマ竜王戦」で優勝することができました。大会ではミスが出た対局もあったので優勝した実感が沸いていないのが正直な気持ちです。今も少しずつ強くなっていると思っているので、自分の伸びしろを信じてプロ棋士も目指したいです。

将棋の普及に貢献したい

現在は、「かこがわ将棋プラザ」で将棋を教える機会が増えています。将棋を楽しんでくれている子ども達を近くで見るのは嬉しいですね。将棋の普及をお手伝いできていることも嬉しく思っています。かこがわ将棋プラザには初心者からプロを目指す人まで幅広い棋力の方がたくさん来られていて、将棋教室も充実しているため、将棋を学び、対戦を楽しむには優れた環境にあると思います。これからも「棋士のまち加古川」で将棋好きな人がもっと増えて欲しいですね。

プロフィール

将棋アマ七段｜慶田　義法さん
加古川市生まれ、加古川市在住。加古川の将棋教室に通い、奨励会に入会。退会後、将棋と離れるも、大好きな将棋を再び指すようになり、令和5年6月に行われた第36回アマチュア竜王戦全国大会で優勝。現在は将棋講師として「かこがわ将棋プラザ」で指導対局や将棋講座を行っている。好きな将棋の駒は「歩兵」。

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