「オリックス・バファローズ」乾絵美さん

更新日:2023年06月20日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry030「みんなに尊敬され、愛される選手に成長してほしい」

オリックス・バファローズ スカウト|乾絵美さん

加古川市でソフトボールを始めた乾さんは、日本代表として2大会連続オリンピックに出場、北京オリンピックでは金メダルを獲得しました。現在、プロ野球「オリックス・バファローズ」のスカウトとして各地を巡り、将来のプロ野球選手のスカウティングを続けている乾さんを訪ねました。

京セラドームで笑顔の乾さん

ソフトボールで金メダリスト

小学校の頃、「楽しそう!」と思い地域の少年団の活動に参加したのがソフトボールとの出会いです。引き続き、中学校でもソフトボール部に入部しました。顧問の先生は厳しかったですが、チームプレーの大切さや精神面の整え方など選手としての基礎を作っていただきましたね。大学を家庭の事情で中退したとき、宇津木麗華さんが監督をされている実業団のチームに、自ら志願して入団しました。日本代表としてオリンピックにも出場でき、北京大会で金メダルを獲ったときは、応援してくれた地元の方やチームスタッフの方などが自分事のように喜んでくれたことがとても嬉しかったです。周りの方に感謝するってこういうことなんだと実感しました。

プロ野球のスカウトへ転身

キャプテンを務めた実業団でもリーグ戦、全日本選手権、国民体育大会で優勝を果たし、やりきったという思いで引退しました。母の実家の民宿を継ごうかとも考えていた時に「オリックス・バファローズ」から声をかけていただきました。
球団スタッフとして子どもたちを対象に野球教室や大会の開催、小学校訪問などをしていたとき、スカウトをやってみないかという話をいただいたんです。突然でびっくりしましたし、野球経験のない自分ができるのかという不安がありましたね。でも、恩師である宇津木妙子さん、宇津木麗華さんに相談したとき「やってみたらいいんじゃない?」と背中を押してもらい挑戦することにしました。
はじめは分からないことばかりだったので、先輩をはじめ多くの方にスカウトについて教えてもらいました。野球経験がなかったからこそ、いろんな意見を吸収することができたと思っています。

スカウトの仕事に励む乾さん

みんなに愛される選手を見つけたい

現在は四国や中国地方などを担当し、高校生や大学生、社会人の練習や試合を見に行っています。選手を見るときは、技術的な観点はもちろんですが、チームメイトへの接し方や失敗したときの様子なども重視しています。プロ野球選手としては、ファンやチームメイトから尊敬され、愛されることも大切です。自分がスカウトした選手がどう成長するのか、ケガはしてないかなども気になります。近所のおばちゃんのような目線ですね。
加古川市からも、日本や世界で活躍する選手が誕生してほしいと思っています。私のときのように地元からの大きな応援を受けてほしいですね。

京セラドームで笑顔の乾さん
プロフィール

オリックス・バファローズ スカウト|乾絵美さん
加古川市出身。ソフトボール日本代表としてアテネオリンピック、北京オリンピックに出場。アテネオリンピックで銅メダル、北京オリンピックで金メダルを獲得。2010年からオリックス・バファローズの球団職員となり、2020年からはスカウトとして活躍中。
オリックス・バファローズHP

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