「マスターズ陸上競技選手」赤堀弘晃さん

更新日:2022年10月19日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry023「人生も走りも『調和』がとれることが大切」

マスターズ陸上競技選手|赤堀弘晃さん

今年6月、35歳以上の選手が5歳ごとの区分で競う世界マスターズ陸上競技選手権大会に出場し、男子50~54歳の部100m・200mで金メダルを獲得した赤堀弘晃さん。現役選手として活躍し続けるその秘訣とは?

トラックに立つ赤堀弘晃さん

なぜ走るのかを理解する

陸上は、周りの環境や雰囲気によって、向き合い方や準備の仕方が大きく変わってきます。きちんと向き合えていなくても、若い頃は勢いで頑張っていれば結果が出るかもしれませんが、長続きしません。挫折にも弱くなります。19歳で海外遠征し、スター選手達と過ごす中で、彼らが自分と全く違う意識で陸上と向き合っていることに気づきました。彼らは、なぜ走るのか、それは自分にとってどういうことなのかを自分なりに理解したうえで練習をスタートしていて、周囲の人もそれを受け入れる体制が整っていました。
自然が豊かで集中して練習できる環境があり、また支えてくれる人達がいる加古川市は、僕にとって最高の場所ですね。

世界マスターズ陸上競技選手権大会で走る赤堀弘晃さん(撮影:北原基行)

(撮影:北原基行)

究極の健康づくり

陸上は「調和」がとれることが一番大切だと思っています。人生と走ることって同じで、頑張るところや力を抜くところのバランスをいかにコントロールできるかなんですよね。大会の場でも、頑張ろうとし過ぎると会場の雰囲気にのまれてしまいます。でも、多少の高揚感がないと筋肉が動かないのでコントロールし過ぎるのも良くなかったりします。自分の体と精神の動きを理解し、調和させていく過程は、いわば「究極の健康づくり」です。

陸上について語る赤堀弘晃さん

陸上は「自分と向き合う」ツール

僕にとって陸上は記録を目指すだけでなく「自分と向き合う」ツールなんです。100mをとことん走りつくす中で人生と向き合い、一歩一歩を積み重ねていることを実感しています。マスターズの大会での記録をきっかけに色んな方にお声がけいただき、応援してくださる方もおられます。この積み重ねを将来、人々の健康づくりやスポーツの発展、子ども達の成長に還元できるよう活動していきたいです。

プロフィール

マスターズ陸上競技選手|赤堀弘晃さん

加古川市在住。BORY TC所属。現役選手としてグローバルに活躍する一方、地元で陸上教室を開催するなどの活動も行っている。
世界マスターズ陸上競技選手権大会 2022 M50クラス100m・200m優勝、第36回大阪マスターズ陸上競技選手権大会M50クラス100m・400mH優勝(日本新)など

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