「郷土史家」飯沼博一さん

更新日:2022年05月23日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry018「地域の歴史を知ることで自然と生まれる郷土愛がある」

郷土史家|飯沼博一さん

中学校の教員を定年退職後、平成18年(2006)からインターネットで「ひろかずのブログ」(現在は「ひろかずのブログ・2」)を書いている飯沼博一さん。15年以上にわたって続けているブログの更新回数は6,000回を超え、加古川市や周辺地域の歴史を優しい文体で分かりやすく紹介しています。80歳を目前にして、ますますお元気な飯沼さんにお話を伺いました。

飯沼博一さん

健康維持のために始めたブログ

加古川市内の中学校で社会科を教えていましたが、平成16年(2004)に定年退職し、健康維持のために英語の勉強と散歩を始めました。ちょうど、パソコンの勉強も始めた頃で、散歩中に感じたことをエッセイにしようと思い、インターネットで「ひろかずのブログ」と題して文章を書き始めましたが、その話題だけでは続かなかったんですよね。もともと教師として社会科を教えていたこともあって、エッセイから地域の歴史に関する話題に変えて書き始めました。本を読むことも好きだったので、地域のことを調べるようになって散歩中の楽しみも増え、趣味と実益を兼ねたブログになりました。

ブログの記事を地域別にまとめた著書『加古川さんぽ』

素人だからこそ分かりやすく

ブログを書く際は、やさしく、短く、中学生くらいが読める文章を心掛けています。地域の歴史に関する本はたくさんありますが、難しくて理解しにくいですよね。地域に親しみが湧くような内容になるよう、いろいろ調べますが、資料が無い部分は想像でつないで書いています。歴史家は資料が無いと書けませんが、私の場合は「素人なので」と前置きして自由に書かせてもらっています。

毎日続けてきたブログは、今では6,000号を超えました。自己満足で始めたブログでしたが、次第にたくさんの人に知っていただき、声をかけてもらえるようになったのは嬉しかったですね。

インタビューに答える飯沼さん

地域の歴史を知ってほしい

加古川の人に、もっと加古川のことを好きになってほしいです。このまちにも良いところがいっぱいあります。地域の歴史を知ることによって自然と生まれる郷土愛があると思いますし、地域の人たちを新しく結びつけるバックボーンになると考えています。学校の授業で学ぶ歴史は難しいし、自分たちが住んでいる地域から遠い話に思えますが、そういう歴史から離れて、もっと身近な歴史を共有してほしい。そのためにも、あと10年はブログを続けたいですね。

プロフィール

郷土史家|飯沼博一さん

加古川市出身、在住。社会科教諭として県立淡路農業高等学校(現、県立淡路高等学校)で勤務後、加古川市内の中学校で教え、平成16年(2004)に定年退職。平成18年(2006)から始めた「ひろかずのブログ」(現在は「ひろかずのブログ・2」)で、地域の歴史に関する情報を毎日発信している。著書に『A History of Kakogawa City(英語で読む加古川の歴史)』(2014年)や『加古川さんぽ 上・下』(2019年)等がある。

⇒「ひろかずのブログ・2」はこちら

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