「アトランタパラリンピック元日本代表(車椅子バスケットボール選手)」黒木新吾さん

更新日:2021年06月25日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry007「夢や目標を持って好きなことにチャレンジ」

アトランタパラリンピック元日本代表(車椅子バスケットボール選手)|黒木新吾さん

車椅子バスケットボール男子日本代表としてパラリンピックに出場するなど世界の舞台で活躍した黒木新吾さん。50歳を過ぎた今もなお、現役の選手として国体開催県で行われる全国障害者スポーツ大会の優勝を目指す黒木さんの原動力とは?

黒木新吾さん

車椅子バスケットボールとの出会い

中学3年生で左足を切断してから、もうスポーツはできないと諦めていましたが、高校生の時に車椅子バスケットボールと出会い、もう一度スポーツができる喜びを感じました。でもいざやってみると、車椅子を操作しながらのプレーというのはとても難しい。最初は走るのも遅かったので、スピードと体力をつけるために若いころはよく日岡山の坂道を車椅子で一気に上っていました。

アトランタパラリンピックアメリカ代表との一戦

体験活動を通して未来の加古川市を元気に

自分の経験を学校で話したり、車椅子バスケットボールを体験してもらう活動をしています。子どもたちの色んな反応を見ることができるのは私自身も楽しいですし、話をする中で皆さんに色々なことを感じてもらい、何かのきっかけになればと願っています。夢や目標を持ってやりたいことにチャレンジする大切さは、これからも伝えていきたいですね。

この活動を長く続けていると「昔黒木さんに学校へ来てもらいましたよ!」と声をかけられることも。当時の子どもたちが親世代になり、親子2代で自分の話を聴く機会が来るかもしれないと思うとご縁があって感慨深いですね。近い将来、この加古川市から日本を代表する選手が誕生し、加古川市を盛り上げてくれることを楽しみにしています。

シュートを打つ黒木新吾さん

これからも好きなことを楽しみたい

誰の人生にも、やりたくてもやれないときが必ず来ます。だから今、好きな車椅子バスケットボールを通じて人生を楽しみたいと思い、51歳になった現在も国体3度目の優勝を目指して練習しています。そして、車椅子バスケットボールの体験活動や義肢装具士を目指す学生さんのお役に立てればと思って始めた股義足の実演モデルも続けていきたいです。

今まで多くの方々に支えていただきました。その感謝の気持ちを忘れないように今後も活動していきたいと思っています。

 

プロフィール

車椅子バスケットボール選手|黒木新吾さん

加古川市在住。現役選手として活動を続けながら、障がい者スポーツの普及や医療分野のモデル活動を行っている。

平成8年(1996)アトランタパラリンピック8位、世界車椅子バスケットボール選手権(オーストラリアシドニー)9位、天皇杯日本車いすバスケットボール選手権大会優勝2回(得点王・ベスト5)、全国障害者スポーツ大会優勝2回など。

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