「高御位山整備ボランティア」長谷川英樹さん

更新日:2021年03月05日

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加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry001「健康の秘訣は、1日1回の“山歩”(さんぽ)」

高御位(たかみくら)山整備ボランティア|長谷川英樹さん

加古川市と高砂市にまたがる高御位山。標高304メートル、山頂からははるか淡路島や四国まで見渡せる眺望のよさと稜線歩きを楽しめることから、市内外から多くの登山客が訪れます。そんな高御位山に毎日登り、登山道の修理や山頂トイレのメンテナンスをボランティアで行っているのが御年75歳の長谷川英樹さん。人気スポットを支える縁の下の力持ちに迫ります。

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高御位山の守り人、今日も山をゆく

私は高御位山の麓のまち・成井(なるい)で生まれ、幼少期を除いて、ずっとここで暮らしています。高御位神社が山頂にあるので、成井の人たちはお祭りや行事などで、昔から力を合わせてこの山をお守りしてきました。

1日1回は必ず高御位山に登ります。10キログラムほどの荷物を背負って、毎朝6時ごろから登山道や山頂のバイオトイレの点検を行います。毎日歩いていると、メンテナンスが必要な箇所がすぐに分かるし、必要があれば1日何度も上がります。昔、成井の町内会長をしていたときに山火事があったんですが、「神社が焼けてはかなわん!」と消防車が到着するまでの間に、8往復して水を山頂へ持って上がったこともありましたね。

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ボランティアのきっかけは、トレーニング

加古川市からの援助もあり、昭和60年(1985)に高御位山に立派な登山道が整備されました。年月とともにあちこち傷んでくるのですが、気付いた登山客がボランティアで修理してくれていたんです。

私は若い頃からマラソンが好きで、いろいろな大会に出ていたので、トレーニングのために高御位山を走っていると、あるとき、「修理のための材料を運んで欲しい」と頼まれたんです。手ぶらで登るよりも、セメントの砂や資材を背負って走ったほうがトレーニングになるぞと思って手伝い始めたのがボランティアのきっかけです。それに、よその人が山のために尽力してくださっているのに、地元の人が何もしないわけにはいかないと思いましてね。

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多くの人が訪れる高御位山の魅力

この山は春夏秋冬、季節ごとに違う景色を見せてくれるんです。山頂からは、日の出はもちろん、夜は明石海峡大橋のイルミネーションや、加古川のまちの明かり、バイパスを走る車のヘッドライトの流れが見えて、それはきれいです。休日は子ども連れで訪れる人も多いんですよ。

山で人に会うと「今日も長谷川さんに会えた。元気をもらった」と言ってくださいます。今では高御位山へよく来る人で私を知らない人はいないと言われるぐらい。冗談を言い合うとか、山で会う人との交流が楽しみなんですよ。健康のためにも、これからも登り続けたいですね。

プロフィール

高御位(たかみくら)山整備ボランティア|長谷川英樹さん

高御位山のふもとのまち、志方町成井生まれ。子どもの頃から慣れ親しんだ高御位山に定年後は毎日のように登り、登山道やトイレの点検を行うほか、「高御位山の達人」として登山のガイドを務めることも。

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