HPVワクチン(キャッチアップ接種者及び令和6年度高校1年生相当の者)の接種期間の延長について

更新日:2024年07月01日

HPVウイルスは、女性の多くが一生に一度は感染すると言われています。
日本では、毎年1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。
HPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすい高リスク型のヒトパピローマウイルスの感染を予防することで、子宮頸がんの原因の50~90%を防ぎます。
子宮頸がんを防ぐために、HPVワクチンを接種しましょう。

 

平成9年度~平成19年度生まれの女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方は、令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、キャッチアップ接種として、HPVワクチンを公費で接種できました。

令和6年夏以降の大幅な需要増加により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいる状況を踏まえ、令和4年4月1日から令和7年3月31日までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるよう、令和8年3月31日まで接種期間が延長されることになりました。

最新の情報については、こちらをご参照ください。

経過措置の対象

キャッチアップ対象者(平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女子)のうち、令和4年4月1日~令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方

令和6年度高校1年生相当(平成20年4月2日~平成21年4月1日生まれの女子)のうち、令和4年4月1日~令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方

経過措置の期間

キャッチアップ接種期間終了後1年間

令和7年4月1日~令和8年3月31日まで

注意事項

令和4年4月1日から令和7年3月31日の期間内に1回も接種を受けていない方

 ⇒経過措置の対象外となります

ワクチンの効果

サーバリックス(2価ワクチン)およびガーダシル(4価ワクチン)は、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。
そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
 シルガード9(9価ワクチン)は、 HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

 HPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究でわかっています。

 また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ子宮頸がんになっていた約70人ががんにならなくてすみ、約20人の命が助かる、と試算されています。

接種期間と接種回数

 

接種完了まで、標準的に半年程度かかります。

※決められた間隔をあけて、同じワクチンを合計3回接種します。

接種場所

接種できる医療機関について、HPV協力医療機関一覧表(PDFファイル:469.3KB)をご確認いただき、予約のうえ、受診ください。
※接種には原則予約が必要です。お早めに医療機関へお問い合わせください。

 

ワクチンの種類と接種間隔

ワクチンの種類によって接種間隔が異なります。最初に受けたワクチンと同じ種類を接種することが原則ですが、接種(1回目または2回目)を終了した場合でも、医師と相談のうえ、シルガード9に変更することも可能です。

ワクチン名 サーバリックス(2価)

ガーダシル(4価)

シルガード9(9価)

接種間隔

2回目:1回目から1か月以上間隔をおく

3回目:1回目から6か月以上間隔をおく

2回目:1回目から2か月以上間隔をおく

3回目:1回目から6か月以上間隔をおく

上記の間隔で

接種できない場合

2回目:1回目から1か月以上間隔をおく

3回目:1回目から5か月以上、かつ2回目から2か月半以上の間隔をおく

2回目:1回目から1か月以上間隔をおく

3回目:2回目から3か月以上の間隔をおく

接種にあたって

接種履歴について、必ず事前に母子健康手帳・接種済証等で確認し、予診票に記入してください。接種記録をお持ちでない場合は、接種したときにお住いの市町村に問い合わせる(自費で接種した場合は、接種した医療機関に問い合わせる)などして接種日とワクチン名のご確認をお願いいたします。

母子健康手帳を紛失している場合は、育児保健課育児助成係(079-454-4188)までご連絡ください。

持ち物

・予防接種券

 (有効期限が2025年3月31日の接種券については、2026年3月31日までそのまま使用できます)

・予診票

・母子健康手帳

・健康保険証

ワクチンの接種には、接種券が必要です。お手元にない場合は、市役所育児保健課窓口での再発行となります。オンライン申請も可能です。オンライン申請はこちらから 

※接種券の郵送に10日ほど時間を要しますので、余裕をもって申請してください。

再発行の申請に必要なもの

1.予防接種券発行受付票(PDFファイル:174.1KB)(窓口でご記入いただくことも可能です)

2.母子健康手帳

3.申請される方の公的機関が発行した顔写真付きの本人確認書類(例:マイナンバーカード、運転免許証等)

4.保護者または16歳以上の被接種者本人以外の方が申請できます。上記以外の方が申請される場合は、委任状(PDFファイル:230.6KB)が必要です。

ワクチンのリスク

HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
発生頻度 サーバリックス
(2価ワクチン)
ガーダシル
(4価ワクチン)
シルガード9
(9価ワクチン)
50%以上 疼痛、発赤、腫脹、疲労 疼痛 疼痛
10~50%未満 掻痒(かゆみ)、
腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など
紅斑、腫脹 腫脹、紅斑、頭痛
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱など 頭痛、そう痒感、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など
1%未満 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など
まれですが、重い症状が起こることがあります。
病気の名前 主な症状
アナフィラキシー 呼吸困難やじんましんなど
ギラン・バレー症候群 手足の力が入りにくいなど
急性散在性脳脊髄炎 頭痛・嘔吐・意識低下など

因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状もふくめて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、サーバリックスまたはガーダシルでは約9人、シルガード9では約3人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり、サーバリックスまたはガーダシルでは約5人、シルガード9では約3人です。

〈出典〉

厚生労働省作成リーフレット

HPVワクチンについて知ってください~あなたと関係のある“がん”があります~(詳細版)(PDFファイル:7.2MB)

 

Q&A

Q1.定期接種の対象年齢(高校1年生相当まで)を過ぎても、接種の効果はありますか?

16歳頃までに接種するのが最も効果が高いですが、それ以上の年齢で接種しても、ある程度の有効性があることが、国内外の研究で示されています。
なお、定期接種の対象年齢を過ぎてからの接種については、明らかな安全性の懸念は示されていません。

Q2.9価ワクチンとはなんですか?

HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。
その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPVの感染を予防することができます。

Q3.以前の住所地で発行された接種券は使えますか?

転入された場合、以前の住所地で発行された接種券は使用できません。

加古川市の接種券を発行いたしますので、こちらより申請をお願いします。

子宮頸がんキャッチアップ接種、期間延長通知

その他キャッチアップ接種について

その他キャッチアップ接種については下記のリーフレットをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:育児保健課(本館1階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-454-4188
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