「西脇工業高等学校3年」新妻遼己さん

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

第79回国民スポーツ大会 少年A5,000mを自己新記録で優勝し、全国高等学校総合体育大会に続き二冠を達成した新妻さん。男子第80回兵庫県高等学校駅伝競走大会でも1区の区間新を記録しチームを大会新記録で優勝に導くなど、全国から注目を集めるランナーの新妻さんにお話を伺いました。

これまで剣道やバスケットボールの経験もありますが、陸上を始めたのは中学校に入ってから。双子の弟・昂己がスポーツ万能で、何をやっても勝てませんでしたが、陸上だけは勝てたんです。それから、昂己に負けたくない一心で陸上を続けることにしました。兄も陸上をやっていて、その姿がかっこよかったのもきっかけのひとつです。

今年、滋賀で開催された国民スポーツ大会には、今回の出場で4回目。県選手団をはじめ、知り合いが増えたこともあり、リラックスした状態でレースに臨めました。最高学年になり、周りを見る余裕ができたことも自己新記録に繋がったと思います。ただ、今年の国民スポーツ大会や全国高等学校総合体育大会に出場していない有力選手がいるので、今後同じレースに出たときに勝ちきれるようにしたいと思っています。

目の前の目標としては、男子第76回全国高等学校駅伝競走大会での優勝や区間新記録です。将来的には、長距離で世界と戦えるようになりたいですね。短距離走やフルマラソンなどでは日本人選手が活躍していますが、長距離走では海外の選手に後れをとっているように思います。令和7年は得意とする5,000mで留学生選手にも勝つことができ、自信に繋がりました。この経験を生かし世界で活躍できるように日々の練習に励みたいと思っています。

西脇工業高等学校3年｜新妻　遼己さん
加古川市在住。第79回国民スポーツ大会 少年A5,000mを自己新記録で優勝。全国高等学校総合体育大会に続き二冠を達成。【取材：令和7年11月6日】