「シャンソン歌手」平松隆壱さん

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。
entry056「加古川でシャンソンを広めていきたい」
シャンソン歌手|平松 隆壱さん
2025年「次世代シャンソン歌手発掘コンテスト」で最優秀新人賞を受賞し、シャンソン歌手として関西を拠点にライブやコンサートに出演されている平松さん。聴く人の心に語りかけるよう感情豊かにシャンソンを歌う平松さんにお話を伺いました。

ミュージカルからシャンソンへ
幼い頃から歌うことが好きで、ミュージカル好きな母の影響もあり、小学3年生からミュージカル教室へ通うことに。去年まで所属していたミュージカル団体で多くの舞台に立ちました。5年前、教室の先生に「若手だけが出場できるシャンソンのコンテストがあるから出場してみない?」と誘われたんです。それがシャンソンとの出会いでしたね。ミュージカルは数時間で1つのストーリーを表現しますが、シャンソンは3、4分の曲で1つのストーリーが終わってしまいます。ミュージカルもシャンソンも芝居の心で歌うというところに共通の魅力を感じました。感情の起伏を短時間で表現するところが大変でもあり、面白さでもあるんです。シャンソンはフランス発祥の歌謡曲ですが、歌詞をどう日本語に訳すかで曲の表情が変わり、同じ原曲でも日本語訳が違うだけで歌い方や表現が全く違う曲になるのも魅力の一つですね。
コンテストに挑戦
初めてのコンテストではシャンソンの世界のことも、他の出場者のことも何も分からなかったので、緊張はしましたが何も怖くなかったんです。それから5年間、同じコンテストに出場し続けていますが、どんどんプレッシャーが増えてきて。特に今年は年齢制限で最後の出場だったので、プレッシャーもより大きかったのですが、結果どうこうよりもより多くの方に思いを届けるよう意識していました。歌ったのは反戦歌。実は2回目のコンテスト出場からずっと反戦歌を選曲しています。ミャンマー出身の友達が多いのですが、クーデターで帰国できない事態になったことがありました。私にできることはコンテストという大きな会場で歌うことでその状況を知ってもらうことだと思ったのがきっかけです。
5年間で、他の出演者とも良いライバル関係を築けました。今度、今年の決勝出場者の仲間と一緒に関東でコンサートに出演するんです。人と繋がりができるのも音楽の良いところですね。

地元での活動を増やしていきたい
現在は関西を中心に月に数回コンサートに出演しています。シャンソンのコンサートはお客さんも温かくて。拍手だけでなく「ブラボー」という声援をいただくなど会場に一体感があるのが好きなんです。今は誘われて出演しているので、神戸や大阪での舞台が多いのですが、これからは地元・加古川でのコンサートも自分で企画していきたいですね。加古川の人にシャンソンや音楽の魅力を伝えていきたいです。

プロフィール
シャンソン歌手|平松 隆壱さん
加古川市在住。訪問介護の仕事をする傍ら、シャンソン歌手として関西を拠点にライブやコンサートに出演。2025年「次世代シャンソン歌手発掘コンテスト」で最優秀新人賞を受賞。【取材:令和7年8月20日】
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更新日:2025年09月19日